ep.226 泡立つ鼓動、炭酸パニック!
地下倉庫「0番倉庫」にガラムたちがなだれ込み、ポテチとソーセージの宴が始まったその時。咲姫は脂の乗ったソーセージを頬張りながら、またしても重大な欠陥に気づいてしまいました。
「......足りないのです。この脂っぽさをキリッと流して、お口の中をリセットする『シュワシュワ』が、今すぐ、猛烈に必要なのです!」
咲姫はすぐさま、酔っ払って寝ぼけているうさちぁんを激しく揺さぶりました。 「うさちぁん! 起きるのです! 炭酸、パチパチ弾けるお水はどこにあるのですか!?」
「んぅ......パチパチ......? あっちの山の向こう側に、シュワシュワの龍が眠ってるよぉぉぉぉぉ......」
うさちぁんが指差したのは、エトスフェリアから少し離れた火山帯。 「見つけたのです! うさちぁん、ありがとうなのです!」
【咲姫の暴走:エトス・カーボン・パイプライン】
炭酸の遠隔吸引: 咲姫は丘の頂上に駆け上がると、うさちぁんに向かって祈りを捧げました。 「うさちぁん、力を貸してほしいのです! 山の向こうのシュワシュワを、ここまで引っ張ってくるのです!」 彼女が風と水の魔法をハイブリッドで展開すると、山の地下に眠っていた天然炭酸泉が、目に見えない「気圧のストロー」で吸い上げられ、地下道を通ってエトスフェリアへ猛スピードで流れ込んできました。
特別な「炭酸道」の作成: ガラムが「また無茶苦茶な配管を!」と叫びながら、炭酸が抜けないよう内側を滑らかに磨いた石のパイプを地下に張り巡らせます。
二層式・炭酸貯水庫: 咲姫の指示で、炭酸水は二つのルートに分けられました。
【飲む炭酸】: 0番倉庫の冷蔵室へ。ポテチや焼酎と割って楽しむ、キンキンの飲料用。
【温泉炭酸】: 温泉街へ。血行が良くなりすぎて、お肌がツルピカになる「シュワシュワ風呂」
「できたのです! これでポテチを無限に食べられる『無限ループ』が完成したのです!」
さっそく湧き出した炭酸水に、ハクのトマトシロップを垂らして「エトス・トマソーダ」を自作する咲姫。 一方で、温泉には「なんだこのお湯、体がパチパチするぞ!」と驚きつつも、あまりの気持ちよさに顔を真っ赤にして蕩けるガラムやレンの姿がありました。
しかし、喜びも束の間。 この「山から炭酸を吸い上げる」という強引な魔法の術式が、エトスフェリアの周囲の生態系に、ある「変化」をもたらし始めていました。