ep.228 咲姫の暴走、再び(巨大オーブン)
五つの道から流れ込む大量の食材と、注文の嵐。 ついにガラムの多機能石窯が、オーバーヒートで悲鳴を上げました。
「ガラムさん! 石窯ひとつじゃ、世界のお腹を幸せにするには小さすぎるのです! こうなったら、この丘そのものを『オーブン』にするのです!」
「......はあ!? 丘を焼くってのか、お前は!」
【咲姫の暴走:エトス・ボルケーノ・キッチン】
地熱の強制循環: 咲姫は地下深くの熱源(炭酸泉を温めている熱)を、第四の道(トロッコのレール)に沿って地上へ引き上げました。
丘全体の予熱: レンが設計した「本道」の地下に、ガラムが巨大な煙道(ヒートパイプ)を敷設。道自体がほんのり温かくなり、冬でも雪が積もらない「床暖房の街」が誕生。
巨大ドームオーブン: 中央広場に、直径10メートルを超える「超巨大ドーム型石窯」を建設。一度に100枚のピザと、イノシシ丸ごと3頭を焼き上げる、街の心臓部。
「できたのです! これなら、うさちぁんが友達を百人連れてきても、一瞬でパーティーが始まるのです!」
その夜、丘全体から香ばしいパンの匂いが立ち上り、エトスフェリアは暗闇の中で巨大な「ほかほかお弁当箱」のように輝いていました。