ep.288 極限突破の五色。無制限ポーチの誕生
地下500メートルの実験室。箱庭宇宙の星々が瞬く中、咲姫はアリシアがまとめた資材リストを眺めて頬を膨らませていた。
「アリシア、これでは足りないのです! インペリアの種別上限x999なんて、私のわがままには少なすぎるのです!」
「あらあら、確かに咲姫様の『美味しい』を全て収めるには、今の規格では手狭ですね」
たぬき耳をピコピコと揺らしながら、アリシアが「できる秘書」らしく微笑む。その横で、サヤは新しいブローチを輝かせ、うさちぁんは特製シェーカーを構えていた。
――上限が足りないなら、上限のない器を創ればいい。
「いくよぉ、咲姫ちゃん! 空間の『重さ』と『時間』を全部抜き取って、極限まで圧縮しちゃうよぉ!」
「混ぜるのです! 宇宙を丸ごとポケットに入れるのです!」
咲姫が茶器で虚空を点てて「底なしの虚無」を描き、うさちぁんがそこに「星屑の重力」を叩き込んでシェイクする。次元が歪み、テラの演算回路が焼き切れんばかりの数値を叩き出す中、五つの「名刺サイズの革財布」が完成した。
「咲姫、これは...」
絶句するテラに、咲姫は得意げに五色のポーチを並べた。
【生産品:五神の虚空ポーチ(ごしんのこくうぽーち)】
・重量不変:どれだけ宇宙の残骸を詰め込んでも、重さは名刺一枚分。
・時間凍結:中に入れたものは、取り出す時まで鮮度も魔力も完全停止。
・カラー:咲姫(白)テラ(青)うさちぁん(黒)サヤ(赤)アリシア(緑)
「テラちゃんには青なのです! これで散らかったデータも予備の冷却水も全部しまっておけるのです!」
「...。...私専用、ですか。論理的には不要ですが、効率化の観点から受領しておきますわ」
テラは少しだけ頬を緩め、青いポーチを受け取った。
「うさちぁん様は黒、アリシア様は緑、私は赤ですね。咲姫様の白が一番輝いていますよ」
サヤが赤いポーチを恭しく受け取り、アリシアも緑のポーチを手に「事務作業が捗りますね」と満足げ。
「これで、どんなに資材が増えても安心なのです! 本格的な『生産』の始まりなのですー♪」
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【創の章:進捗状況 6/10】
・咲姫:上限x999を完全破壊。五色の「無制限ポーチ」を全員に配布。
・うさちぁん:黒のポーチにお酒の樽を数万個詰め込もうと画策中。
・サヤ&アリシア:赤と緑のポーチを使い、ロジスティクスの神となる。
・テラ:青のポーチに「咲姫のやらかし記録」が無限に入ってしまう事実に気づく。
・サヤの怒りゲージ:[□□□□□□□□□□](0%:専用装備にご満悦)
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