ep.362 地底の積み師と、崩壊の美学
「送(そう)の章」第2回。現場を支えるブラックな裏方たちと、積層に命を懸ける新スタッフの登場です!
「にゃうにゃあ...! この惑星の芋はデカすぎて、もはや土木工事なのです! スタッフの皆さんも、気合を入れて働くのですー!!」
巨大なジャガイモの山脈に設営されたベースキャンプ。咲姫がメガホンで指し示した先には、土煙を上げながら高速で地面から這い出してきた、小柄だが筋肉質な影があった。
「...モグ。掘るのも仕事。だが、積むのは...『宗教』だ」 新スタッフ、モグラ獣人のモグゾー。彼はモグラ族の異端児であり、地中を掘り進むことよりも、掘り出した土や獲物を「天高く積み上げ、重力に逆らう」ことに至上の快楽を見出す、自称・積層アーティストである。
「モグゾーさんは、掘り出した1000トンの芋を瞬時に『ピラミッド』へと変える、物流の革命児なのです! 猫二さん、彼の仕事ぶりをドローン30台で多角的に追うのですー!!」 「...監督、ドローンを飛ばす前に、僕の『前作の責任』による減給をなんとかしてほしいニャ...」 猫二が、前作の副作用で鼻が曲がったまま泣き言を漏らすが、背後ではアリシアが「さらっと。猫二様の社会保険料は、今回掘り出す芋の皮で納付することに決定しました。不足分は労働で補ってください」と、非情な宣告を下していた。
空を見上げれば、白い翼を広げたピジョンが、巨大芋から噴き出す紫色の有毒ガスに揉まれ、千鳥足ならぬ「千鳥飛行」で空撮を続けている。 「ひぎぃぃ! 監督! モグゾーさんが芋を積みすぎて、着陸地点が消滅しましたぁー!!」
「これなのです! 運ぶ者、積む者、そして上空で燻される者! 全員が極限の『送り』を体現しているのです!」 咲姫の視線の先では、騎士が巨大な芋を一本背負いし、サヨとアリスが「騎士さんの移動ルート」を、熱湯を噴き出す間欠泉の間に無理やり構築していた。
「あはは、みんな一生懸命だねぇ~。特にモグゾーちゃん、その芋の塔のてっぺんに、私の『特製・爆発焼酎』を隠しておいたから、誰かが触れるのが楽しみだねぇ~」 うさちぁんが、誰にも気づかれないように「地雷」を仕掛け、現場のボルテージ(と危険度)は最高潮に達した。
「...送るのです! 全ての芋を、そしてスタッフの正気を! メイキング・オブ・ポテト、まもなくクランクインなのですー!!」
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咲姫(総監督):新スタッフ・モグゾーを加え、「効率的な地獄」を構築。
モグゾー(新スタッフ):芋を積み上げる「積層の美」に没頭。
猫二 & ピジョン:地上と空中で、それぞれ別の絶望(借金と毒ガス)と戦っている。
超新人:モグゾーに弟子入りし、「ネギを芋の間に刺すことで構造を補強する」という謎の技術を習得。
果林 & サヤ:芋を爆破して「飛ばす」ことで輸送時間を短縮しようと画策中。
うさちぁん:芋のピラミッドに酒(火薬)を仕込み、エンターテインメント性を向上させる。
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