ep.363 本編開始!芋掘り弾幕と1000トンの衝撃
「送(そう)の章」第3回。もはやスポーツという名の「砲撃戦」へと進化した収穫風景。咲姫の狂った査定が、役者たちを限界突破の演舞へと駆り立てます!
「にゃうにゃあ! 青春とは衝突(インパクト)なのです! 果林さん、サヤさん、準備はいいのですか!? 完熟した巨大芋を、役者陣に向けて一斉射出するのですー!!」
咲姫の狂気に満ちた号令と共に、山頂に設置された巨大カタパルトが火を噴いた。 「「イエス、監督! 芋、いきまーす!!」」 果林とサヤが爆破スイッチを押すと、直径数メートルの巨大芋が、まるで隕石のように次々と空を切り裂いて飛来する。
「ひぎぃぃ! 監督、近すぎますニャ! 死ぬ、死ぬニャー!!」 「黙って回すのです猫二さん! 至近距離で泥の跳ねる瞬間を撮れたなら、取れ高ボーナスとして2000エトス(※最高級猫缶・現物支給)を出すのですー!!」 「...やるニャ。命を懸けて、猫缶を勝ち取るニャ!!」 現金(エトス)ではなく猫缶で釣られた猫二が、死に物狂いで飛来する芋の弾道へとカメラを突き出す。
その最前線、飛来する「1000トンの衝撃」を正面から受け止める影があった。 「がははは! 良い突っ張りだ! どすこぉぉぉい!!」 元力士の雷電が、時速200キロで飛んでくる巨大芋を素手でキャッチ。凄まじい衝撃波が周囲の土を吹き飛ばすが、彼は一歩も退かずに芋を鎮め、後方のハヤテへと「送り」出す。
一方で、静寂を纏う達人がいた。 「...ふむ。芋の繊維、見えた。...ズズッ」 餡子熊王が、インペリアルから餡子を啜り終えた瞬間、腰のアダマンタイト刀を抜いた。閃光。空を飛んでいた巨大芋は、断面を鏡のように輝かせ、空中で八つ裂きにされていく。
「...負けてはいられませんね」 その隣、20メートル間隔を空けて並ぶ騎士の瞳に火が灯った。餡子熊王の剣技に呼応するように、騎士の大剣が虚空を薙ぐ。飛来する芋が、まるで精密機械で加工されたかのように、一瞬で調理しやすいサイコロ状へと一刀両断された。
「今です! 騎士さんの切りたて、最高にフレッシュな状態を逃さないでください!」 「了解です、アリスさん! 下処理は完璧、一気に加熱します!」 アリスとサヨが、地面に激突する前の芋の破片を巨大なザルでキャッチし、即座に大鍋へと投入。戦場は一瞬にして、巨大な「ポテト・キッチン」へと変貌した。
「これなのです! 暴力的なまでの生産効率! 飛び散る汗、閃く剣筋、そして煮え滾る鍋! これこそが、私が送りたかった『青春の食卓』なのですー!!」
「あはは、みんな良い動きだねぇ~。おじいちゃん熊と騎士ちゃんの剣戟で、空中に芋の粉塵が舞って最高に目が痛いよぉ~。定価の8000倍で『目薬(という名のアルコール)』を売る準備はできてるよぉ~」 うさちぁんが、芋の粉塵で霞む空の下で、新たな商売のチャンスに目を細めた。
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咲姫(総監督):猫缶を餌に猫二を極限まで追い込み、奇跡の至近距離映像を量産。
雷電:巨大芋との「立ち合い」により、惑星の地盤を数センチ沈ませる。
餡子熊王 & 騎士:20mの距離を空けた「一刀両断対決」空が芋の破片で埋め尽くされる。
アリス & サヨ:騎士の愛を、文字通り「料理」として完成させるべく、戦場を爆走。
猫二:高級猫缶のために、カメラを守って芋の下敷きになりかける。
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