ホームクラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜ep.276 祭りのあと。猫と、氷と、虹のインフラ
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ep.276 祭りのあと。猫と、氷と、虹のインフラ

「全自動・猫二成敗マシーン」の中でバターになりそうなほど回された猫二は、
フラフラになりながらも、テラの指揮下で「強制奉仕活動」に従事していた。

 泡だらけになった街の洗浄、焦げた防衛システムの煤払い、そして何より
勝手にバイパスしたアンペリア配管の復旧。
「にゃ、にゃー......(腰が痛いにゃ、もう二度と悪だくみはしないにゃ......)」
 猫二が雑巾を手にボヤいていると、背後からテラの鋭い声が飛ぶ。
「手が止まっています。あと400平方メートルの磨き上げを15分で完了させなさい」

 そんな修羅場の横で、咲姫が「お疲れ様なのです!」と、特製のおにぎりと
キンキンに冷えた麦茶(うさちぁんがこっそり薬草を混ぜた超回復仕様)
を差し入れた。

「猫二ちゃんがハチャメチャしてくれたおかげで、街がピカピカに
 なったのです! まるで新しいお祭りみたいで楽しかったのです!」
「......お嬢さん、アンタは本当にお人好しだにゃ......」
 毒気を抜かれた猫二は、差し出されたおにぎりを頬張り、その美味しさに
 不覚にも涙をこぼした。

 数時間後。猫二が心身ともに(物理的に)磨き上げたおかげで、
エトスフェリアのインフラは以前よりも輝きを増していた。
アンペリアの水流は、猫二が残した演出装置とテラの精密制御が奇跡的に融合し、
夜になると街全体を暖かな光で包み込む「イルミネーション機能」として定着した。

「......ふん。彼の無責任な改造も、再定義すれば『住民の夜間視認性向上』
 という合理的メリットに変換できました。今回はこれで不問にします」
 テラが事務ボードに「完了」のスタンプを押すと、猫二はホッと胸をなでおろした。

 夕暮れ時。猫二はボロボロのトランクを抱え、月面拠点の港に立っていた。
「......今回のプロデュース料は、全部リオの胃薬代に回しといてにゃ。
 俺にはこのおにぎり一個あれば十分だにゃ」
 そう言って、猫二はカッコつけて背中を向けたが、ポッドに乗り込む直前、
 リオに向かって一言だけ叫んだ。

「次はもっとマシな企画を持ってくるにゃ! 覚えてろにゃー!」
 そう言って、彼は脱出ポッド......ではなく、咲姫が「お土産」として
 用意した巨大な「宇宙たらい」に乗って、銀河の彼方へと流されていった。

「......。......最後までにゃーにゃー騒がしい猫でしたね」
「でも、なんだか少しだけ、賑やかで楽しかったね」
 リオがそう言うと、隣でうさちぁんが笑いながら新しい瓶を開けた。

「あはは! じゃあ、インフラが綺麗になったお祝いに、もう一回
 乾杯しちゃおうか! 今度はテラちゃんも強制参加だよぉ!」

 月面に広がる虹色の水流と、遠くでまたたく猫二の(たらいの)光。
エトスフェリアには、再び穏やかで、ほんの少しだけ昨日より明るい
「いつもの夜」が訪れるのであった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【楽の章:完結】
・猫二:強制労働を経て、清々しい(?)気持ちで次の星へ。
・テラ:猫二の残した機材を効率的に再利用し、街の景観を向上させた。
・咲姫&うさちぁん:祭りの余韻を楽しみつつ、次のおつまみを探し中。
・リオ:街が綺麗になったので、ようやく安心して深い眠りについた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あとがきモカルドルラテ
いたずらした後は仲直り。基本です。
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「全自動・猫二成敗マシーン」の中でバターになりそうなほど回された猫二は、
フラフラになりながらも、テラの指揮下で「強制奉仕活動」に従事していた。

 泡だらけになった街の洗浄、焦げた防衛システムの煤払い、そして何より
勝手にバイパスしたアンペリア配管の復旧。
「にゃ、にゃー......(腰が痛いにゃ、もう二度と悪だくみはしないにゃ......)」
 猫二が雑巾を手にボヤいていると、背後からテラの鋭い声が飛ぶ。
「手が止まっています。あと400平方メートルの磨き上げを15分で完了させなさい」

 そんな修羅場の横で、咲姫が「お疲れ様なのです!」と、特製のおにぎりと
キンキンに冷えた麦茶(うさちぁんがこっそり薬草を混ぜた超回復仕様)
を差し入れた。

「猫二ちゃんがハチャメチャしてくれたおかげで、街がピカピカに
 なったのです! まるで新しいお祭りみたいで楽しかったのです!」
「......お嬢さん、アンタは本当にお人好しだにゃ......」
 毒気を抜かれた猫二は、差し出されたおにぎりを頬張り、その美味しさに
 不覚にも涙をこぼした。

 数時間後。猫二が心身ともに(物理的に)磨き上げたおかげで、
エトスフェリアのインフラは以前よりも輝きを増していた。
アンペリアの水流は、猫二が残した演出装置とテラの精密制御が奇跡的に融合し、
夜になると街全体を暖かな光で包み込む「イルミネーション機能」として定着した。

「......ふん。彼の無責任な改造も、再定義すれば『住民の夜間視認性向上』
 という合理的メリットに変換できました。今回はこれで不問にします」
 テラが事務ボードに「完了」のスタンプを押すと、猫二はホッと胸をなでおろした。

 夕暮れ時。猫二はボロボロのトランクを抱え、月面拠点の港に立っていた。
「......今回のプロデュース料は、全部リオの胃薬代に回しといてにゃ。
 俺にはこのおにぎり一個あれば十分だにゃ」
 そう言って、猫二はカッコつけて背中を向けたが、ポッドに乗り込む直前、
 リオに向かって一言だけ叫んだ。

「次はもっとマシな企画を持ってくるにゃ! 覚えてろにゃー!」
 そう言って、彼は脱出ポッド......ではなく、咲姫が「お土産」として
 用意した巨大な「宇宙たらい」に乗って、銀河の彼方へと流されていった。

「......。......最後までにゃーにゃー騒がしい猫でしたね」
「でも、なんだか少しだけ、賑やかで楽しかったね」
 リオがそう言うと、隣でうさちぁんが笑いながら新しい瓶を開けた。

「あはは! じゃあ、インフラが綺麗になったお祝いに、もう一回
 乾杯しちゃおうか! 今度はテラちゃんも強制参加だよぉ!」

 月面に広がる虹色の水流と、遠くでまたたく猫二の(たらいの)光。
エトスフェリアには、再び穏やかで、ほんの少しだけ昨日より明るい
「いつもの夜」が訪れるのであった。

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【楽の章:完結】
・猫二:強制労働を経て、清々しい(?)気持ちで次の星へ。
・テラ:猫二の残した機材を効率的に再利用し、街の景観を向上させた。
・咲姫&うさちぁん:祭りの余韻を楽しみつつ、次のおつまみを探し中。
・リオ:街が綺麗になったので、ようやく安心して深い眠りについた。
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いたずらした後は仲直り。基本です。
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