ep.312 再起動の鼓動。地下深くの「巨大な眠り」
わんわんが繋いだ光ファイバーを通じて、エトスフェリアの膨大な魔力が『アンティ・エトス』の全域へと流れ込んだ。 黄金の歯車が重厚な音を立てて回転し、数億年ぶりに遺跡が「完全再起動」を果たす。
「にゃうにゃ! 遺跡さんが起きたのです! とっても元気な音がするのです!」 「咲姫様、お喜びのところ失礼しますが...エネルギーの供給過多により、遺跡の最下層にある『非公開エリア』のロックが強制解除されましたわ。そこには、私のセンサーでも底が見えないほどの巨大な質量反応があります!」
テラの警告と同時に、床が激しく振動した。 最下層へと続く大穴から、巨大な「白い煙」が噴き出してくる。
「何かが来るわ。...くいっと」 果林が古代の防衛用香油をくいっと煽り、霧を吹きかけて煙を晴らす。 そこから現れたのは、巨大な「猫の肉球」のような形をした、黄金の宇宙船...ではなく、超巨大な【古代自動生産プラント:にゃんこ工場】の制御ユニットだった。
「わあぁ! すっごく大きな肉球なのです!」 「あはは! これ、昔の人が『わがまま』を形にするために作った、超巨大な3Dプリンタの親玉じゃない?」 うさちぁんがシェーカーを振り、工場の「やる気」を攪拌する。
だが、長年の眠りで工場の歯車の一部が歪んでいた。そこへわんわんが飛び出す。 「任せてください! 歪んだ地面も歯車も、僕がさくっと掘り整えて噛み合わせますから!」 わんわんが超高速で足元をさくっと掘り進め、巨大プラントの土台を水平に矯正した。
「仕上げは、私が...さらっと」 アリシアがバインダーを叩き、工場の生産ラインをエトスフェリアの在庫管理システムへさらっと統合する。
「お疲れ様です。...ささっと」 サヤが指を弾くと、工場の煙突から噴き出していた煙が、瞬時に「甘い綿あめの香り」へと書き換えられた。
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【探の章:進捗状況 4/8】
・咲姫:遺跡最下層の「にゃんこ工場(巨大肉球プラント)」を発見。
・うさちぁん:プラントの動力を「お酒の蒸気」でブーストし、再稼働させる。
・サヤ:「ささっと」プラント周辺を整備し、作業員用の休憩所を設置。
・アリシア:「さらっと」巨大プラントの生産能力を計算。銀河一つ分の物資を生産可能と判明。
・わんわん:「さくっと」巨大な歯車のズレを土木工事で修正。
・果林:「くいっと」プラントのメインエンジンに特製潤滑剤を流し込み、異音を解消。
・テラ:あまりの生産規模の大きさに、「これはもはや国家予算を超えていますわ...」と遠い目をする。
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