ep.348 玉葱の黙示録、あるいは愛の玉砕
「...足りない。まだ足りないのです。血と、涙と、玉葱の汁が混ざり合って、虹色に輝く奇跡の瞬間が見たいのですー!!」 卒倒していたはずの咲姫が、白目を剥いたまま立ち上がる。その指は、カメラのシャッターを機械的な速度で連打し続けていた。
「サヨさん! アリスさん! 互いの頬を玉葱で叩き合うのです! それが今の二人にとって、唯一の『接吻』なのですー!!」
「...はぁ、はぁ...。アリスちゃん、あなたのその『事務的な愛』ごと、微塵切りにしてあげます!」 サヨが巨大な玉葱を両手に持ち、エルフの身体能力を活かした超高速の連撃を繰り出す。 「...望むところです! あなたの『夢見がちな妄想』、すべて玉葱の皮と一緒に剥いで差し上げます!」 アリスは事務用カッター(新婚旅行特別仕様)を手に、玉葱を盾にしながらサヨの懐へ飛び込む。
二人の愛憎が衝突するたび、周囲に濃厚な催涙ガスが飛散し、もはや呼吸することすら困難な「デス・マッチ」へと変貌を遂げた。
「...ククク。いいぞ。もっと奪い合い、傷つけ合うがいい...。これが、16エトスに届かぬ者たちの末路だ...」 新人(魔王)が、玉葱のピラミッドの上で「真実のネギ」をマイクのように握り、冷酷な実況を始める。その背後のネギ精霊は、もはや建物の高さほどに巨大化し、緑色の雷を放っていた。
「ガハハ! これが現場の『ガチ』や! 命を懸けてネギを獲れや!」 怪獣リーダーが現場の資材(重機)を動かし、逃げ惑う騎士を無理やり乱闘の中心へと押し戻す。「猫二、もっとスモーク(玉葱の汁)を撒けニャ! 演出が足りんぞ!」
「...ああ、神様。俺は、前世でどんな大罪を犯したのでしょうか...」 騎士は、二人の美少女が玉葱を武器に殺し合う中心で、ただ静かに膝をついた。その頭上には、うさちぁんが「あはは、これが本当の『涙の門出』だねぇ~」と、定価の50倍の「玉葱シャンパン」をドボドボと振りかけていた。
「...これなのです。...これこそが、私が夢見た、銀河を焼き尽くすほどの『尊い』地獄なのです...!」 咲姫は自らも玉葱の山にダイブし、カメラのレンズ越しに、崩壊していく家族の絆を「永遠」へと焼き付けた。
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【結の章:進捗状況 4/8】
咲姫(主人公):全盛・全開の狂気監督。もはや「尊い」の意味が「全滅」に近いニュアンスに変質している。
新人(魔王):ネギの精霊とシンクロ率400%を達成。この惑星の支配者として、全登場人物を「玉葱の奴隷」として扱い始める。
サヨ & アリス:極限の催涙ガスの中で、互いの存在を「騎士を奪い合う障害」としてのみ認識。愛が憎しみを上回り、再び愛に戻るという無限ループ(狂気)に突入。
騎士:玉葱シャンパンを浴び、視界と意識を同時に失う。物理的な「玉葱の妖精」への進化が秒読み。
うさちぁん:阿鼻叫喚の現場を「最高のVIP席」として楽しみ、全登場人物から「命の保証料(酒代)」を勝手に天引き中。
アリシア:遠隔モニターを見て、「さらっと。この映像を銀河全域に有料配信します。これで借金は完済、残りはすべて私の利益です」と微笑む。
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物語は、修羅場の向こう側の「何か」へ到達しようとしています!