ep.349 聖騎士(オニオン・スレイヤー)降臨、地獄の炊き出し
「...ああ、見えました。皮を剥く必要なんてなかったんです。...ただ、断てばいい」 虚空を見つめていた騎士の瞳に、聖なる光が宿る。その手に握られた古びた包丁が、眩い黄金のオーラを放ち始めた。
「聖騎士(セイント・ナイト)...覚醒なのですー!!」 咲姫の絶叫が響く。
騎士が静かに一歩踏み出すと、周囲の玉葱ピラミッドが一瞬で消失した。 「...神速(しんそく)のみじん切り...!? 騎士さん、その包丁さばき、尊すぎます!」 空を舞う雪のような玉葱の微塵切り。それに対し、アリスが背負っていた事務机をひっくり返し、巨大なフライパンとして構えた。 「騎士さん、計算通りです! 私がこの情熱の火(火力最大)ですべてを炒め尽くします!」
「あはは、景気づけに最高の米焼酎を召喚しちゃうよぉ~! ...えいっ」 うさちぁんが魔法陣を展開する。しかし、極限の催涙ガスで手元が狂ったのか、現れたのは液体ではなく、山のような「生米」だった。
「...お酒じゃない...。でも、お米があるなら、炊くしかありません!」 サヨがエルフの精霊魔法で巨大な土鍋を顕現させ、そこにアリスが炒めた黄金の玉葱と、騎士が刻み続ける玉葱の雨をぶち込む。 「炊き上がれ、愛の結晶! 『聖なる玉葱ご飯』、完成です!」
「にゃうにゃああ! 演出が『新婚の共同作業』を通り越して、『銀河規模の炊き出し』になっているのですー!! でも、でも美味しそうなのですー!!」 咲姫はカメラを首にかけ、出来立ての玉葱ご飯を口いっぱいに頬張りながら、「アリスさん、もっと強火で! サヨさん、おこげを作るのです!」と指示を飛ばす。
一方、ピラミッドの頂上で孤立した新人(魔王)は、異様な光景に顔をひきつらせていた。 「...な、なんだ。この異常なまでの結束力は...。僕のネギのオーラが、玉葱の炒める匂いに負けていく...」
「逃がさんぞ魔王! ここから50m、一面の『玉葱ご飯の海』や! 完食せん限り一歩も動かせんぞ!」 怪獣リーダーたちが新人を包囲。しかし、あまりにも大量の玉葱(と湯気)のせいで、怪獣たちも新人に近づけない。「目が...目が痛くて50mの距離が永遠に感じるニャ!」
「あはは、お米があるならお酒も作れるし、結果オーライだねぇ~。みんな、おかわりは定価の100倍だよぉ~」 うさちぁんの笑い声と、玉葱を刻む「トトトトッ」という聖なるリズムが、惑星中に鳴り響いた。
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【結の章:進捗状況 5/8】
咲姫(主人公):玉葱ご飯をパクつきながら「飯テロ・ドキュメンタリー」へとジャンルを変更。食欲と創作意欲の狭間で絶頂に達する。
騎士(聖騎士):みじん切りの極意を体得。もはや人間ではなく、高性能なフードプロセッサーに近い存在へ。
アリス & サヨ:炒めと炊飯の分業により、最強のキッチン要塞を構築。騎士との共同作業に、別の意味で愛を燃やす。
新人(魔王):あまりにも美味しそうな匂いと、50m先の怪獣軍団の包囲に絶望。「...僕、ネギ派なんですけど」と、小声で主張。
うさちぁん:米を召喚したミスを「おにぎりに合うお酒」のプロモーションに転換。商売の鬼。
アリシア:「さらっと。この玉葱ご飯を宇宙食としてパッケージ化します。全銀河の胃袋を掴めば、NUCは宇宙の支配者です」と、とんでもないスケールの収益化を完了。
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物語は、感動の(?)大団円クッキングへ!