ep.368 芋キャノンと、聖なるラグビーバスケの開戦
「崇(すう)の章」第2回。超新人の聖なる企みが咲姫の狂気に阻まれ、物語は「超真面目(狂気的)」スポーツへと強制移行します。
「にゃうにゃあ! アリシアさん! 超新人さんは『神のお告げで時給アップ』とほざいているのです! 不遜な預言者には、聖なる『禊』が必要なのですー!!」
咲姫の指示に、祭壇の影からアリシアが冷酷な笑みを浮かべた。 「さらっと。不法な利益追求は、教団の教義に反します。超新人様には、『近くの惑星への布教(物理)』という名の、矯正プログラムを受けていただきます」
「時給18エトスは、神の意思ですー! アリシアさん、聞いてくださいよー!」 無邪気に交渉を続ける超新人は、アリシアが起動した巨大な『芋キャノン』の砲口へと、まるで吸い込まれるように押し込まれた。 轟音と共に、超新人は芋ネギと共に夜空の星へと消えていった。
「ふむ、超新人は、遠い惑星に『芋ネギスピリタス』の素晴らしさを伝えるため、旅立ったのです! これもまた、聖なる『送(そう)』なのです! いいですか、猫二さん、この映像は『希望の旅立ち』とナレーションを入れるのですー!」 咲姫は満足げにカメラを構え、遠ざかる超新人の軌跡を「布教の光」として演出した。
「...さて。預言者も旅立ったことですし、ここからは心と体を研ぎ澄ます『真の奉納試合』を開始するのです! 聖なる『芋ラグビーボール』を、あの祭壇の『聖なるリング』へ叩き込むのですー!!」
咲姫が取り出したのは、巨大芋を特殊加工した「ラグビーボール」だった。しかし、その芋は石のように硬く、バスケットボールのように「シュート」もできる奇妙な代物だ。 「あはは、監督ちゃん、ラグビーとバスケが混ざっちゃってるよぉ~?」 うさちぁんが笑いながら指摘するが、咲姫は意に介さない。 「にゃうにゃあ? スポーツに垣根などないのです! 『魂の衝動』こそがルールなのですー!」
「...了解。芋ラグビーボール、聖なるリングへ、最短でダンクする」 ハヤテが、その硬質な芋ラグビーボールを軽々と持ち上げ、フィールドを雷のように駆け抜ける。対するは、酒で強化された雷電率いる「力士派」だ。 「がははは! ダンクなど、貴様のような軟弱者にできるか! この聖なるリングは俺の縄張りだ、どすこぉぉい!」 雷電が巨体をぶつけ、ハヤテを吹き飛ばそうとする。
「...ふむ。芋の魂は、リングに導かれるべきもの。...ズズッ」 餡子熊王は、餡子を啜りながら静かにフィールド中央へと進む。彼の手には、芋ラグビーボールをまるで精密機械のように操るアダマンタイト刀が握られていた。 「アリス、サヨ! 騎士さんのパスを絶対に逃さないでください! 狙うは、聖なるリングのど真ん中です!」 騎士とアリス、サヨの連携は、もはやアスリートの域を超え、神聖な舞のように流麗だった。
「これなのですー!! 真面目(狂気)なスポーツの祭典! 超新人を飛ばした甲斐があったというものなのですー!!」 咲姫は、スピリタスで赤く染まった夕陽を背に、高揚した表情で叫んだ。
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咲姫(大司教):超新人を芋キャノンで飛ばし、混沌とした「ラグビーバスケ」を開幕。
超新人:宇宙空間を芋と共に漂流中。ネギの魔力で自らを推進しようと奮闘。
ハヤテ:ラグビーボールを抱えたまま、バスケットボールのゴールへダンクシュートを狙うという矛盾に、脳がバグりながらも最速で対応。
雷電:力士というプライドにかけて、「ダンク」という言葉を認めず、ひたすら「ぶちかまし」で応戦。
餡子熊王:アダマンタイト刀でラグビーボールにスピンをかけ、ピンポイントでリングを狙う芸術的プレイを見せる。
猫二:芋キャノンの後始末と、超新人の惑星捜索の手配(もちろん自腹)に追われ、カメラを回すどころではない。
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