ep.330 新星(ガールズ)参戦! 15エトスの地獄特訓
「今日からこの『NUC再建プロジェクト』に、新たな労働力...いや、未来のヒーロー候補を追加したニャ!」 猫二が誇らしげに(しかし目は死んだまま)紹介したのは、二人の少女だった。
「果林さんの後輩、サヨです。エルフの里からは『期待外れ』と言われて出てきましたが...精一杯、効率よく働かせていただきますね」 サヨはエルフ特有の優雅な微笑みを浮かべるが、その瞳は驚くほどクールだ。果林の「くいっと」の洗礼を既に受けているのか、どこか悟りを開いたような雰囲気がある。
「アリスといいます! 時給500エトスで村のパトロールをしていましたが、もっと上を目指したくて。よろしくお願いします!」 アリスは芯の強さを感じさせる真っ直ぐな瞳で、15エトスの新人(主人公)と騎士に向かって丁寧に頭を下げた。
「いい挨拶だ。だがな、お嬢ちゃんたち。ここは今、怪獣が経営し、社畜が教官をやる地獄だぞ」 怪獣リーダーが鼻を鳴らし、騎士が新調されたマネージャー・バッジを光らせる。
「騎士、メニューを伝えろ」 「了解した。...サヨ、アリス。そして元・55,000エトスの新人。今日からお前たちの時給は一律15エトスだ。やることは一つ。この遺跡に放たれた『経営不満を持つ暴走怪獣』を相手に、咲姫様が涙を流して喜ぶような【絶望からの逆転劇】を演じきることだ」
「...逆転劇、ですか?」 サヨが小首をかしげる。その手には、魔法の杖ではなく、なぜか猫二から渡された「壊れやすい演出用の盾」が握られていた。
「にゃうにゃー! 新キャラなのです! クールなエルフと、健気な苦労人...! これですよ、これ! この子たちが泥にまみれ、お互いを支え合って立ち上がる姿...早く見せてほしいのですー!」 モニターの咲姫は、破産したことも忘れて新しい「推し」の登場に身悶えしている。
その横で、うさちぁんがアリスの持っていた「差し入れの安酒」を勝手に開けていた。 「あはは、アリスちゃん。このお酒、安いけど根性があって美味しいねぇ~。君、15エトスで働くには可愛すぎるけど...ま、死なない程度に頑張ってねぇ~」
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【興の章:進捗状況 2/8】
咲姫:サヨとアリスの「百合ポテンシャル」を瞬時に見抜き、後半のプロデュース案をノートに書き留め始める。
うさちぁん:新人の女の子たちのレベルの高さに満足。「お酒さえあれば、教育実習のオブザーバーもやるよぉ」と宣言。
サヤ:「ささっと」追加の雇用契約書を作成。サヨに対しては「エルフの長寿を活かした100年分割払い」のローンを提案。
アリシア:「さらっと」新人三人の関係性を「ライバル兼、運命共同体」として公式アーカイブに登録。
わんわん:「さくっと」三人が一緒に倒れ込める「柔らかい泥だまり」を遺跡の中央に造成。
果林:「くいっと」サヨに「あんた、私の名前を汚したら承知しないわよ」と厳しくも愛のある(?)プレッシャーをかける。
猫二:常務取締役として「もっと悲鳴に情緒を込めるニャ!」と、怪獣たちに演技指導を強化。
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