ep.255 エトス・ムーンと、空に浮かぶ酒の肴
世界が「咲姫スペシャルセット」で平和になり、戦いの火種が消えた夜。エトスフェリアの夜空を見上げていた咲姫は、ぽつりと呟きました。 「お空がちょっと暗いのです。夜食を食べる時に、もっと美味しそうに照らしてくれる『お月様』が必要なのです!」
【咲姫の暴走:偽天体『エトス・ムーン』の錬成】
三属性ハイブリッド合成(コア形成): 咲姫は中央ドームの広場で、三つの高密度魔法を編み合わせました。
土魔法:ハイミスリルの粉末を核に、巨大な岩石の球体を形成。
火魔法:その内部に地熱以上の熱量を封じ込め、自ら赤々と熱を持つ「人工の核」に。
風魔法:球体の周囲に超高速の旋回気流を発生させ、重力を無視して上空数千メートルまで一気に押し上げる!
水魔法の外装(ルミナス・ベール): 打ち上げられた巨大な岩石球に対し、咲姫は地上から四層水道の「聖水」を逆流させて噴射! 「仕上げに、ぼんやり優しく光らせるのです!」 水魔法で表面を厚く覆うことで、内部の熱が水蒸気と光の乱反射を起こし、本物の月よりも柔らかく、幻想的に輝く「第二の月」が完成しました。
うさちぁんの太鼓判: 夜空に突如として現れた、虹色にぼやけつつも力強く輝く巨大な光体。 それを見上げたうさちぁんは、お酒の瓶を片手に目を輝かせました。 「わぁぁ~! おつきさまだぁ♪ 咲姫、あのお月様の下で飲むお酒、絶対美味しいよぉぉ~♪」
【結末:天をも結ぶ光】
世界中の人々は、新しく現れた「エトス・ムーン」を見て、それが咲姫の仕業だとすぐに悟りました。なぜなら、その月の光を浴びると、不思議とお腹が空いてきて、心の中に「今夜はカレーにしようかな」という平和な決意が湧いてくるからです。
「ふふん、これでお夜食の時間も明るくて安心なのです!」 咲姫は自分専用の「インペルア・天体望遠鏡」を覗きながら、次はその月の上に「お団子のなる木」を植えられないかと企み始めるのでした。