ep.254 結びの章・完結:咲姫スペシャルと、失われた戦場
雪山のシェイク、砂漠のカレー、海流の魚、草原の肉。全てのインフラが真空管でエトスフェリアの中央ドームに結ばれました。 咲姫は満足げに、自分専用のインペルア・エプロンを締め直しました。 「シェイクがあるなら、これがないと始まらないのです! 世界を一つに結ぶ『咲姫スペシャルセット』開店なのです!」
【咲姫の暴走:平和のジャンクフード・セット】
咲姫スペシャルセットの構成:
黄金のフライドポテト:砂漠で乾燥させた芋を、地熱の高温油で一気に揚げ、世界樹の粉末塩を振りかける。
爆速フライドチキン:草原の鶏を、胡椒と唐辛子の効いた衣で包み、真空の圧力で旨味を閉じ込めて揚げる。
エトス・ハンバーガー:世界樹の根(ゴボウ)と熟成肉を練り込んだパティを、空飛ぶパンで挟む。
ルミナス・サラダ:光る金属の栄養を吸った、シャキシャキのほうれん草と新鮮野菜。 「これを一口食べて、シェイクで流し込めば、悩みなんて全部消えちゃうのです!」
インペルアによる「平和の選別」: 咲姫はこのセットを世界中にデリバリーする際、究極の術式を追加しました。 「心の中に『戦いたい』とか『誰かをいじめたい』って気持ちがある人は、この袋が開かないのです! インペルアさんが『この人は悪い子!』って判定して、お預けにするのです!」
世界から戦いが消えた日: 戦場の最前線、睨み合う騎士たちの元に「咲姫スペシャル」が届きます。 一方が「腹が減っては戦ができぬ」と袋を開けようとしますが......ピクリとも動きません。 「な、なぜだ! 隣の奴はあんなに美味しそうにポテトを食べているのに!」 「隊長、剣を捨てて『あのおにぎりの聖女様、大好き!』って思わないと開かないみたいですよ!」 結果、世界中の兵士たちは美味しいセットを食べるために武器を捨て、笑顔で咲姫への愛を叫ぶようになりました。
【結末:結ばれた世界、そして......】
エトスフェリアの中央ドームでは、かつての敵同士がシェイクを飲みながら肩を組んでいました。 「ふふん、美味しいものは、みんなで仲良く食べるのが一番なのです!」
うさちぁんは、山盛りのポテトをシェイクにディップ(!)して食べながら、「これがお酒にも合うんだよぉぉ~♪」と、平和になった世界を肴に祝杯を挙げていました。