ep.220 極楽の産声(エトス・バス)
「ガラムさん! 滝のお水が冷たくて気持ちいいけど、夜にお外で浴びるのは、さすがにブルブルなのです! 熱々のお湯に浸かって、お腹の底から『ふにゃ~』ってなりたいのです!」
咲姫の「極楽追求」が始まりました。ターゲットは、ガラムが作った多機能石窯の「排熱」です。
【エトスフェリア・スパ&リゾート建設】
ガラムの熱交換システム(ハード): 「排熱を利用しろだぁ? 注文が多いな!」と言いつつ、ガラムは石窯の煙突に沿って、滝から引いた水を循環させる銅のパイプを巻き付けました。火を焚けば焚くほど、水が熱々のお湯に変わる魔法の仕組みです。
テトの防水パーテーション(ソフト): 「裸を見られるのは勘弁だろ」と、テトが油を塗り込んだ厚手の防水帆布で、男女を分ける仕切りと、風を遮る脱衣所を鮮やかに作り上げました。
ハクの香りの魔法(一次産業): ハクが畑の隅で育てていた「リラックス・ハーブ」の束を持ってきました。「湯船にこれを入れな。疲れが土に溶けていくぞ」
湯船の完成
完成したのは、滝の水を直接受ける「打たせ湯」と、石窯の熱で温められた「大露天風呂」
咲姫は真っ先に一番風呂へ飛び込みました(もちろん、テトが作った仕切りの向こう側です)
「ふにゃあぁぁぁ......。うさちぁん、これこそが天国なのです......。体の中から『美味しい』が溢れてくるのです!」
お湯に浸かりながら、咲姫はハクから貰った薬草の香りに包まれ、完全に蕩けていました。 「......これで、一日中働いても怖くないわね」 ミナも隣で静かに息を吐きます。 男湯側では、ガラムとリオが「明日、水車を使って何を動かそうか」なんて、熱い湯気に包まれながら語り合っていました。
清潔な体、温かい肌。 災害キャンプの極意は「衛生とリラックス」にあり。 エトスフェリアの人々は、このお風呂のおかげで、本当の意味で「明日への活力」を手に入れたのです。