ep.370 地鎮祭ならぬ「芋盛祭(いももりさい)」
「崇」めてから「拝」む。その過渡期として、常識を芋の粉塵と共に吹き飛ばす「拝(はい)の章」の幕開けです。 地鎮祭という厳かな概念は、この惑星の「芋ネギスピリタス教」の前には無力。代わりに、すべてを積み上げ、盛り上げ、そして酔いしれる狂気の
「にゃうにゃあ! 神社を建てるのに地面を鎮めてどうするのですか! 盛り上げて、積み上げて、天まで届かせるのがこの地の流儀なのですー!!」
咲姫の号令により、建設予定地には地鎮祭ならぬ「芋盛祭(いももりさい)」の祭壇が爆速で組み上げられた。 周囲を見渡せば、山も、社殿も、鳥居もすべてが「巨大な芋」を削り出して作られた芋大社(いもたいしゃ)その中心で、一人の男が困惑した表情で純白の装束に身を包んでいた。
「...咲姫監督、なぜ私がこの格好なのですか。神主の修行など、騎士の教本には一行も載っていませんが...」 真面目が服を着て歩いているような男、騎士が、慣れない手つきでネギの葉を束ねた「玉串(たまぐし)」を捧げ持っている。
「騎士さんは真面目だから、神主という『守護者』に最適なのです! さあ、滞在期間中はそのネギ玉串で、降り注ぐスピリタスの雨を清め払うのですー!」
「がははは! 景気良く盛ろうぜ、騎士先生! どすこぉぉい!!」 雷電が巨大なスコップで周囲の泥(と芋の破片)を力士のパワーで盛り上げ、物理的に「神社を高く」していく。その横を、ハヤテが「奉納・高速反復横跳び」で駆け抜け、巻き上がる風で神社の乾燥を早めるという、もはや意味不明な連携が繰り広げられた。
「...ふむ。芋の社、居心地は悪くない。...ズズッ。神主、これ(餡子)を供えよ」 餡子熊王が、神の使いか隠居神のような風格で、騎士に「芋ネギ餡子」を差し出す。騎士は深いため息をつきながらも、その生真面目さゆえに「...謹んで、奉納いたします」と完璧な所作で祭壇へ供えてしまった。
「あはは、地を鎮めるどころか、みんなの理性が鎮まり返ってるねぇ~。さあ、芋盛祭のクライマックスだよぉ~。この『聖なるスピリタス』を浴びて、魂を天まで送っちゃいなよぉ~!」 うさちぁんが、芋製の鳥居のてっぺんから高濃度の酒を散布し、現場は一瞬で「引火性の聖域」へと変貌した。
「これなのですー!! 騎士神主の凛々しい姿! 盛り上がる芋の大地! そして空気を彩るアルコールの虹! 猫二さん、この神々しい(危ない)瞬間を、心臓の鼓動と共に記録するのですー!!」
「ひぎぃぃ! 監督、神主の騎士さんがスピリタスの霧でむせてますぅー!! 聖域というより、ただの可燃物集積所ですニャー!!」 ピジョンが上空から必死に警鐘を鳴らすが、騎士神主の振るうネギ玉串が空を舞うたびに、信者(役者)たちのボルテージは「拝」の極致へと達していった。
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咲姫(プロデューサー兼・教祖):地鎮祭の概念を無視し、「盛り上げる」ことに特化した芋盛祭を演出しきる。
騎士(神主):本職顔負けの真面目さで、ネギ玉串を振りかざし、芋大社の平穏(?)を祈る。
雷電 & ハヤテ:物理的に神社を高く盛り上げる「土木的奉納」に邁進。
餡子熊王:神社の奥座敷で、酒と餡子の香りに包まれながら「芋の神」と同化し始める。
うさちぁん:芋大社の「公式御神酒」として、スピリタスを定価の40万倍(初穂料込み)で予約受付開始。
猫二:神社の維持管理費と、火気厳禁の立て札を立てる(が誰も守らない)責任を背負わされる。
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