ep.333 魔法の酒と、重なる鼓動(百合全開モード)
「はーい、お疲れ様。これはね、隠し事も疲れも全部溶けちゃう、魔法の『心許し酒』だよぉ。女の子同士で飲むと、とっても仲良くなれるんだってぇ~」 うさちぁんが三人の前に置いたのは、虹色の光を放つ魅惑の果実酒。興行の疲れで判断力が鈍っていた彼女たちは、誘われるままにその甘い雫を飲み干した。
...その瞬間、部屋の照明が咲姫の操作で妖艶なピンクへと変わり、加湿器からは微かに甘い香りの煙が立ち上る。
「...サヨちゃん。なんだか、急に体が熱くて。...ねえ、もっと近くに来て?」 芯の強かったアリスの瞳が、トロンと潤み始める。彼女はサヨの細い腰を無防備に抱き寄せ、エルフ特有の長い耳にそっと熱い吐息を吹きかけた。
「っ...あ、アリス、さん...。急に、呼び捨てなんて...。それに、近すぎます...」 普段はクールなサヨも、酒の魔法か、あるいはアリスの密着による体温のせいか、理性が砂の城のように崩れていく。真っ赤になった耳をピクピクと震わせ、逃げるどころかアリスの柔らかな胸元に顔を埋めた。
「...ずるいです。そんな潤んだ目で見られたら、私...エルフの誇りなんて、もうどうでもよくなっちゃいます...」
二人の唇が重なる寸前、互いの吐息が混じり合い、部屋の温度がさらに数度跳ね上がる。その光景を実況席で見ていた咲姫は、鼻血を拭うのも忘れて絶叫した。
「にゃうにゃあああ! 全盛なのです! これですよ、この『ガテンからのギャップ萌え』! 15エトスの極貧生活を共にした絆が、今、禁断の愛へと昇華したのですー!!」
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【興の章:進捗状況 5/8】
咲姫:経営再建で稼いだ外貨を、すべて「高性能な覗き見カメラ」と「ムード演出用魔法」の維持費に全振り。
うさちぁん:三人のイチャつきを「極上のエンタメ」として鑑賞しつつ、どさくさに紛れておつまみを完食。
サヤ:「ささっと」このシーンの3Dアーカイブを、銀河中の富豪(百合愛好家)に向けて独占有料配信。
アリシア:「さらっと」ギルドの規定に「新人三名による密着睡眠は、チームワーク向上のため強制とする」と追記。
わんわん:「さくっと」二人がどれだけ激しくもつれ合ってもいいように、床一面を「最高級ムートン」に換装。
果林:「くいっと」。サヨのあられもない姿に「...ま、初陣のご褒美ね。明日の筋肉痛が楽しみだわ」と不敵な笑み。
猫二:常務取締役として、背景にリアルタイムで「舞い散るピンクの羽」を散布中。怪獣たちにも「もっと優雅に舞わせるニャ!」と演技指導。
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