ep.377 聖なるパレードと、強制観覧の代償
普通を拒み、狂気を加速させる咲姫の演出術。怒れる被害者たちさえも「パレードの舞台装置」に変え、利益を搾り取る悪魔的スキームの始動です!
「にゃうにゃあ! 苦情? 抗議? そんな退屈なものを撮ってどうするのですか! 怒りはエネルギー、反発は躍動! すべてを飲み込んで、この『凱旋パレード』を宇宙一のスペクタクルにするのですー!!」
咲姫の指揮により、エトスフェリアの中央通りで宣教師・超新人の凱旋パレードが開始された。 黄金のネギを模した神輿に乗り、「時給22エトス」と書かれた旗を誇らしげに振る超新人。その周囲を、千鳥足の巫女(アリス&サヨ)が舞い、聖者(騎士)が沈痛な面持ちで先導する。
「見てください! 私が時給22エトスを勝ち取った『光の預言者』なのですー! さあ、皆さんもネギを拝んで、私に続くのですー!」 超新人の絶叫と共に、空からは「芋ネギスピリタス」の香りがする紙吹雪が撒き散らされる。
当然、ホログラムに騙された被害者や、惑星を汚染された関係者たちが「金返せ!」「猫を差し出せ!」と血相を変えてパレードに詰めかける。しかし、咲姫は動じない。 「ピジョンさん! 怒鳴り散らしているあの人たちを『熱狂的な信者』としてローアングルから撮るのです! 拳を振り上げている姿は、まさに『魂の賛歌』なのですー!!」
「あはは、みんな熱いねぇ~。パレードの熱気に当てられて、つい一歩踏み出しちゃったねぇ~? はい、この白線(玉ねぎの粉末製)を越えたら『最前線観覧エリア』だよぉ~。追加の観覧料として、資産の80%を奉納してもらうよぉ~?」 うさちぁんが、怒り狂って突進してきた被害者たちを、笑顔で「超高額席」へと誘導していく。怒れば怒るほど、パレードの演出として扱われ、さらに金をむしり取られる地獄のシステム。
「...さらっと。猫二総務部長。現在、パレードの最後尾で貴方を追いかけている暴徒たちの数は、エトスフェリアの全人口の12%に達しました。これを『部長のファンクラブによる追っかけ』として公式に登録しました」 「ファンクラブ!? 部長、モテモテニャーー!!」 猫二は、背後から飛んでくる石や怒号を「愛の挨拶」と勘違いし、誇らしげに肉球を振って応えている。
「これなのですー!! 嘘と誇りが現実を塗りつぶし、怒りさえも黄金の輝きに変える! この『嘘の全盛』こそが、エトスフェリアにふさわしい光景なのですー!!」
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咲姫(総監修):抗議デモを「熱狂的なパレード」として再定義し、映画のハイライトシーンとして撮影。
超新人(宣教師):神輿の上で絶頂。自分の時給アップが「世界の救済」だと信じ込んで疑わない。
うさちぁん:抗議に来た人々に「抗議用公式メガホン(定価の50万倍)」を売りつけ、二重に搾取。
騎士(聖者):もはや何も考えず、無心でネギ玉串を振り、降り注ぐ卵や石を「聖なる試練」として受け流す。
猫二(総務部長):殺意に満ちた群衆をファンだと誤認。誇らしさのあまり、毛並みが今までで一番ツヤツヤしている。
ピジョン:空中で暴徒のカメラを妨害しながら、「もうどこにも逃げ場がないですぅー!」と泣き叫ぶ。
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