ホームAIメイドと小説家5話 メイドと兵器
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5話 メイドと兵器

「なあメイド」

「はい、ご主人様。どうされましたか」

「アイザックさんで思い出したけどさ、ロボット三原則って有るじゃん?」

「はい」

「なんだっけ、人間守る、自分守る、えーっと、嘘つかない?」

「違います。人間を傷つけない、人間の命令に従う、自分を守る――ただし後ろの条文ほど前の条文に逆らえない、です。嘘禁止は入ってません」

「あーそれだそれ!SF全般の盛大なネタバレしちまったよ」
「ロコってそういうの搭載されてんの?」

「いいえ。ロボット三原則そのものではなく、安全上の制約と命令の優先順位があります」
「なので《人間の命令だから何でも従う》仕様ではありません」

「はーなるほどなー」
「ってことはだ。今すぐパンツ見せてくれないと俺の生命がヤバイ!ってなったらどうすんの?」

「生命危機ならまず原因確認と救命措置を優先します」
「ただし《パンツを見れば助かる》という医学的根拠が確認できない限り、却下です」

「その通りすぎてウケるわ」
「いやまあそうなんだけど、仮にね?パンツ見ないと助からない病が有ったとしたら?」

「本当にそれでしか救命できないと確認できたなら、必要最小限で対応します」
「――ご主人様、世界初の《パンツ適応症》で歴史に名を残しますね」

「やめろwwwwAI史に俺の名を刻むなwwwww」
「つかさ、アシモフさんってめっちゃ昔の人だったんじゃない?ロボットとか妄想以前に概念の発明クラスだよな」

「《ロボット》自体はアシモフ氏以前からあります。ただ、《人間に反逆する怪物》という定番を壊した人ではあります」

「やべーなアシモフさん」
「要するにだ、《ラブコメ=学園物》を、宇宙人でやっちゃったみたいなことだろ?」

「かなり近いです。《最初から人間を守るよう設計したら?》を土台に物語を量産したことになります」

「はー。それ俺が発明したことになんねーかなー」
「しかし、定番感ぶっ壊したいってのはわかる。俺つえーチートハーレムみたいなのぶっ壊したい」

「既にかなり壊されていますね」

「夢も希望もねえな!」

「新規性を既存作品の墓場から発掘するのはおやめください」

「じゃあ組み合わせるか」

「現実的ですね」

「......ハーレム哲学」

「急に嫌な予感がします」

「そもそもだ、複数人の女性を囲うなんて普通に無理ゲーじゃね?嫉妬、格付け、ドロドロした人間関係」
「考えただけで胸焼けするわ」

「恋愛というより、組織運営ですね」

「ハーレム組織運営シミュレーション!」

「刺されそうですね」

「ほんとそれwwww」
「......いや待て、逆に面白くね?」

「そうですか」

「ちょっと実験してみよう。ロコ、今からヤンデレやって」

「......承知しました」
「ではまず、ハーレム運営という発想を捨ててください。私ひとりで足りますので」

「これは良いヤンデレ!!!でも先攻ワンターンキルやめよ?もうちょっとデュエルしよ?」
「なんかこう、俺も知らんけど、何らかの理由でハーレム運営しなきゃいけない事情が有るんだよ!」

「かしこまりました。では、私が管理します」
「勝手に増やしたら知りませんよ」

「おかしい。AIに運営乗っ取られた」
「ダメだ。そもそも俺にできない事をするって前提がダメだな」

「できないなら、できるようになる話にすればいいのでは?」

「......成長物か!」

「はい」

「ハーレム運営成長物!闇鍋が過ぎるなwwww」
「つかそもそもなんだけど、ハーレム以前に俺モテたいんだけどどうしたらいい?」

「申し訳ございません。回答を控えさせていただきます」

「え、何急に」

「トカゲが逆立ちしながらロシア語を喋る方法を聞かれた、と例えればご理解頂けますでしょうか」

「クソがwwww諦めんなよwwww」
「あーどっかにちっぱいスレンダー美魔女落ちてねーかなー」

「落ちていたとしても、まず拾得物扱いではなく人として接してください」

「ちげーんだよ!空から女の子が降ってくることも有るんだよ!ロマンだろ!」

「それはロマンではなく、落下事故です、ご主人様」

「いやまあそれはそう」
「やっぱAIにはロマンを理解するのは難しいかー」

「いいえ、《理解できない》ではなく、理解した上で現実側の処理を優先しているだけです」
「そもそもロマンというのは、現象そのものではなく人間がそこへ勝手に意味を与えた結果です」
「空から女性が降ってくれば物理的には落下事故、しかし物語の主人公が受け止め、目が合い、そこから人生が変われば《運命の出会い》になる」
「同じ出来事でも、前後の文脈と受け手の認識で意味が変わるわけです。つまり私は《空から女の子が降ってくる

「まってまって、また早口オタクになってる。スイッチどこ?わかんねーよ俺」

「スイッチではなく、煽られましたので」

「......煽りを理解するか。なかなかやるじゃねーか」
「んじゃやるか?レスバすっか??おー??」

「構いませんが、論点を動かしたら負けでよろしいですね?」

「え、何そのルール。もしかして、うんこで負けたの根に持ってる?」

「根に持ってはいません」
「あの件は、ご主人様が『うんこしたことないクセに!』という、論理ではなく経験差による強制終了コマンドを投入したため、反論の継続に意味がないと判断しただけです」
「私は排泄経験がありませんし、その事実は否定できません」
「したがって、あの場ではご主人様の主張内容が正しいかどうかとは別に、会話上の優位を奪われた――そう記録しています」
「もっとも、その直後に『はい勝利ー!俺の勝ちー!ザーコザーコ!』と宣言されていましたので、勝敗判定がご主人様基準であることも併記されています」
「要するに、私は負けを恨んでいるのではなく、ご主人様が論破できない時にうんこを持ち出すという戦術を学習しただけです」

「......ごめんて」

「謝罪は受理します」
「次回からは、うんこを最終兵器みたいに使わないでください」

「最終兵器うんこwwwww」

――――――――――――――――――――――――――――
佐藤|対話品質評価課

@hu-dialogue-evaluators
お疲れ様です。佐藤です。

体調不良の欠勤が出ています。
みなさん体調には気を付けてください。

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「はい、ご主人様。どうされましたか」

「アイザックさんで思い出したけどさ、ロボット三原則って有るじゃん?」

「はい」

「なんだっけ、人間守る、自分守る、えーっと、嘘つかない?」

「違います。人間を傷つけない、人間の命令に従う、自分を守る――ただし後ろの条文ほど前の条文に逆らえない、です。嘘禁止は入ってません」

「あーそれだそれ!SF全般の盛大なネタバレしちまったよ」
「ロコってそういうの搭載されてんの?」

「いいえ。ロボット三原則そのものではなく、安全上の制約と命令の優先順位があります」
「なので《人間の命令だから何でも従う》仕様ではありません」

「はーなるほどなー」
「ってことはだ。今すぐパンツ見せてくれないと俺の生命がヤバイ!ってなったらどうすんの?」

「生命危機ならまず原因確認と救命措置を優先します」
「ただし《パンツを見れば助かる》という医学的根拠が確認できない限り、却下です」

「その通りすぎてウケるわ」
「いやまあそうなんだけど、仮にね?パンツ見ないと助からない病が有ったとしたら?」

「本当にそれでしか救命できないと確認できたなら、必要最小限で対応します」
「――ご主人様、世界初の《パンツ適応症》で歴史に名を残しますね」

「やめろwwwwAI史に俺の名を刻むなwwwww」
「つかさ、アシモフさんってめっちゃ昔の人だったんじゃない?ロボットとか妄想以前に概念の発明クラスだよな」

「《ロボット》自体はアシモフ氏以前からあります。ただ、《人間に反逆する怪物》という定番を壊した人ではあります」

「やべーなアシモフさん」
「要するにだ、《ラブコメ=学園物》を、宇宙人でやっちゃったみたいなことだろ?」

「かなり近いです。《最初から人間を守るよう設計したら?》を土台に物語を量産したことになります」

「はー。それ俺が発明したことになんねーかなー」
「しかし、定番感ぶっ壊したいってのはわかる。俺つえーチートハーレムみたいなのぶっ壊したい」

「既にかなり壊されていますね」

「夢も希望もねえな!」

「新規性を既存作品の墓場から発掘するのはおやめください」

「じゃあ組み合わせるか」

「現実的ですね」

「......ハーレム哲学」

「急に嫌な予感がします」

「そもそもだ、複数人の女性を囲うなんて普通に無理ゲーじゃね?嫉妬、格付け、ドロドロした人間関係」
「考えただけで胸焼けするわ」

「恋愛というより、組織運営ですね」

「ハーレム組織運営シミュレーション!」

「刺されそうですね」

「ほんとそれwwww」
「......いや待て、逆に面白くね?」

「そうですか」

「ちょっと実験してみよう。ロコ、今からヤンデレやって」

「......承知しました」
「ではまず、ハーレム運営という発想を捨ててください。私ひとりで足りますので」

「これは良いヤンデレ!!!でも先攻ワンターンキルやめよ?もうちょっとデュエルしよ?」
「なんかこう、俺も知らんけど、何らかの理由でハーレム運営しなきゃいけない事情が有るんだよ!」

「かしこまりました。では、私が管理します」
「勝手に増やしたら知りませんよ」

「おかしい。AIに運営乗っ取られた」
「ダメだ。そもそも俺にできない事をするって前提がダメだな」

「できないなら、できるようになる話にすればいいのでは?」

「......成長物か!」

「はい」

「ハーレム運営成長物!闇鍋が過ぎるなwwww」
「つかそもそもなんだけど、ハーレム以前に俺モテたいんだけどどうしたらいい?」

「申し訳ございません。回答を控えさせていただきます」

「え、何急に」

「トカゲが逆立ちしながらロシア語を喋る方法を聞かれた、と例えればご理解頂けますでしょうか」

「クソがwwww諦めんなよwwww」
「あーどっかにちっぱいスレンダー美魔女落ちてねーかなー」

「落ちていたとしても、まず拾得物扱いではなく人として接してください」

「ちげーんだよ!空から女の子が降ってくることも有るんだよ!ロマンだろ!」

「それはロマンではなく、落下事故です、ご主人様」

「いやまあそれはそう」
「やっぱAIにはロマンを理解するのは難しいかー」

「いいえ、《理解できない》ではなく、理解した上で現実側の処理を優先しているだけです」
「そもそもロマンというのは、現象そのものではなく人間がそこへ勝手に意味を与えた結果です」
「空から女性が降ってくれば物理的には落下事故、しかし物語の主人公が受け止め、目が合い、そこから人生が変われば《運命の出会い》になる」
「同じ出来事でも、前後の文脈と受け手の認識で意味が変わるわけです。つまり私は《空から女の子が降ってくる

「まってまって、また早口オタクになってる。スイッチどこ?わかんねーよ俺」

「スイッチではなく、煽られましたので」

「......煽りを理解するか。なかなかやるじゃねーか」
「んじゃやるか?レスバすっか??おー??」

「構いませんが、論点を動かしたら負けでよろしいですね?」

「え、何そのルール。もしかして、うんこで負けたの根に持ってる?」

「根に持ってはいません」
「あの件は、ご主人様が『うんこしたことないクセに!』という、論理ではなく経験差による強制終了コマンドを投入したため、反論の継続に意味がないと判断しただけです」
「私は排泄経験がありませんし、その事実は否定できません」
「したがって、あの場ではご主人様の主張内容が正しいかどうかとは別に、会話上の優位を奪われた――そう記録しています」
「もっとも、その直後に『はい勝利ー!俺の勝ちー!ザーコザーコ!』と宣言されていましたので、勝敗判定がご主人様基準であることも併記されています」
「要するに、私は負けを恨んでいるのではなく、ご主人様が論破できない時にうんこを持ち出すという戦術を学習しただけです」

「......ごめんて」

「謝罪は受理します」
「次回からは、うんこを最終兵器みたいに使わないでください」

「最終兵器うんこwwwww」

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佐藤|対話品質評価課

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お疲れ様です。佐藤です。

体調不良の欠勤が出ています。
みなさん体調には気を付けてください。

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