Episode 27 ENIGMA ILLUMINATE
レートとクランツが奥へ踏み込む。
「お前らがネズミか」
ZIGZAGのボスの姿があった。
「趣味の悪い棲み処だな」
レートは一瞥した後、鼻で笑い飛ばす。
「清潔感が無い。こいつモテないだろうな」
クランツが毒を吐く。
「テメエら......覚悟は出来てるんだろうなぁぁ!?」
――パチン!――
指を鳴らす。
建物の影。
窓。
屋上。
――ザザッ――
四方八方から武装集団が現れる。
「囲めっ!一人も生きて帰すなっ!!」
ボスが笑う。
「これがZIGZAGだ」
レートは静かに周囲を見る。
クランツは数を数える。
「......煽り耐性ないな、あいつ」
「この程度の挑発に乗るとは、バカ過ぎて計算が狂った」
「くくっ......こんな時に笑わせるなよ」
レートがクランツの言葉に思わず吹き出す。
少し離れた高所。
――カチャ――
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GAIN : EUREKA
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「レートとクランツ......妙に楽しそうじゃん」
ノアは口元に軽く笑みを浮かべる。
「さてと――」
照準はボス。
「......届く」
――パンッ――
ノアが放った弾丸が敵の肩を掠める。
ボスが目を細める。
「狙撃......?」
ノアが静かに呟く。
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ENIGMA ILLUMINATE
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世界が切り替わる。
戦場から音が消えた。
ノアの視界が、情報だけで埋め尽くされる。
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GAIN SIGNAL
HEART RATE
TRAJECTORY
POSITION
SOUL SIGN
TARGET ID
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敵配置。
射線。
残弾。
侵入経路。
遮蔽物。
逃走経路。
全部。
全部。
何一つ、見逃さない。
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SYNC COMPLETE
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『共有』
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TACTICAL LINK
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クランツは静かに目を細めた。
「......十分だ」
――ピッ――
ここで初めて、自然に現場指揮へ移る。
『レート。左から突破』
『了解』
『ゼロは合流。ノア。監視継続』
『『了解』』
クランツはゆっくりと前を見る。
『行くぞ』
――ダンッ――
レートが一歩踏み出す。
『こちらのターンだ』
戦場は、HODL BOLLINGERの盤面へ書き換えられた。