Episode 26 ORACLE
銃声は止まらない。
レートとクランツが進む。
敵の隊列は崩壊し始めていた。
少し離れた高架の上。
ノアは静かに周囲を見渡していた。
視線の先は敵ではない。
戦場そのもの。
通信を開く。
『ゼロ。三秒後、右』
ゼロは静かにGAINを構える。
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GAIN : BARCA
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『了解』
――パンッ――
乾いた銃声。
男の胸を撃ち抜く。
――カラン――
敵が振り返る。
「狙撃だ!」
「どこからだ!」
ノアは表情一つ変えない。
『左二階。四秒』
『了解』
――パンッ――
男の胸を撃ち抜く。
――カラン――
「まだいる!」
「位置を探せ!」
敵は必死に周囲を見回す。
しかし、そこに姿はない。
「......問題なし」
ノアの視界の端へ、半透明のUIが展開される。
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>>SOUL CHART
USER : RATE GROWTH
GAIN : ARK
AMMO : 16
POSITION : 8271
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「......OK」
――スッ――
指先を滑らせる。
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>>SOUL CHART
USER : KRANZ TURKS
GAIN : CREED
AMMO : 18
POSITION : 124
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「クランツも正常」
UIは静かに閉じられた。
説明はない。
その数字が何を意味するのか。
知る者は少ない。
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HOSTILES : 02
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『ゼロ。正面二人。五秒』
『了解』
――パンッ――
――パンッ――
『完了だ』
――カラン――
――カラン――
「終わり」
ノアは小さく呟く。
遠くでは、レートとクランツが歩みを止めない。
戦場は握った。
敵の混乱は収まることはない。
何が起きているのか理解できないまま、包囲網を失っていった。