Episode 31 CLEARANCE REPORT
――ORPHANS GUILD
巨大な倉庫の一角。
拘束された男たちが静かに運び込まれていく。
――ピッ――
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FROM : RAVEN
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『......レイヴン』
落ち着いた声が返る。
『久しぶりだな』
『珍しいな』
『お前に直接回す案件だ』
『――内容は』
『ZIGZAG』
『ほう』
『頭含め複数人を回収した』
『生存確認』
『身柄を確保済みだ。SBTもある。売却案件として引き渡す』
『了解した。TRADERで受領する』
『助かる』
事務的なやり取り。
感情はない。
長年同じ仕事をしてきた者同士の会話。
『......ダリウス』
『何だ』
『ZIGZAGをやったのは誰だ』
『ははっ。気になるか?』
『確認だ』
『ORPHAN――HODL BOLLINGER』
『――そうか』
――ピッ――
その一言で通信は切れた。
TRADER本部。
執務室。
レイヴン・ステイブルは通信端末を机へ置く。
「......」
「レイヴン」
書類を手にしている一人の男が声をかけた。
ルーク・ハイド。
「何があった」
レイヴンはルークに視線を向ける。
「ZIGZAGが潰れた」
「ほう」
ルークは僅かに口角を上げる。
「誰が?」
「――レートたちだ」
ルークは一瞬、動きを止める。
「ふっ。そうか」
小さく笑った。
「ステラの遺児たち、か」
レイヴンは否定しない。
窓の外へ視線を向ける。
「......よく育った」
「そうだな」
誰に向けた言葉でもない。
ORPHANと同じ夕陽が――
TRADER本部を朱く染めていた。