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ずっと心の奥底で考えていました。
もちろん四六時中、思いふけってはいません。
それでも私は、夏が来る度に自然と考えていました。
雪月花に相応しいものはなんだろう、って。
夏を代表する花である向日葵は、元気が良すぎるのか、しっくりきません。
紫陽花も思い浮かびましたが、雨と雪でイメージが被ってしまいます。
他に似たような意味で「風花雪月」や、「花鳥風月」に使われている漢字を当てはめるのは簡単です。
でも、それでは先生との約束を守れない。
私は何度も夏が来る度に考えました。
そして、考え続けて十回目の夏が来た時、ようやく私は答えを見つけることが出来ました。
私は、子どもの頃から使っている宝箱から色褪せた紙を取り出します。
そしてそこに書いてある住所に、手紙を送ることにしました。