ホーム›月刊七七ゴー[特別企画]総力特集!!透明な首無し亡霊と遭遇した女性は何を語るのか!?›~気づけば恩人から愛する存在に~
← 前の話目次次の話 →

~気づけば恩人から愛する存在に~

 それからですよね?
 まず、一応「彼」のいる世界を「異界」と呼ぶことにしますが。
 その「異界」で、どれくらいいたのかな?
 とにかく、共同生活が始まったんです。
 「彼」から言われたのは、渡された香水をつける事と顔を隠す事でした。
 理由は簡単で、生きた人間がいると分かれば、他の異形達の標的になるからです。
 そう、標的。
 というか、獲物ですね。
 だから、「彼」の所持品を借りて「彼」のモノだと印象付ける事になったんです。
 それで「彼」は顔がないし、そもそも人間とは違う存在なのですが、私はお腹空いちゃうじゃないですか。
 食材も調味料になりそうなものも「彼」が全部調達してくれて、それを調理して食べていました。
 「彼」は食べる必要がないのに、海外で、しかも別の世界にいる事が不安な私を気遣って、食べ終わるまで向かいの席にね?
 座ってくれていたんです。
 寄り添って、くれたんです。
 そこから「彼」の性格とかを知ったりですとか、癖が分かるようになってきたりして。
 あと、お互いの事も話しました。
 勿論、アプリとかを駆使してですけど。
 どれくらい経ってからかな?
 「彼」がドイツ語圏の出自らしいが、それ以外の事は何も覚えていない事が分かったんです。
 記憶がないって悲しい事じゃないですか?
 それでも、気高くて優しい「彼」に気づいたら惹かれてしまって。
 気づいてしまったんですよね。
 「彼」に惚れてしまったのだと。
 愛しい存在、異性として愛してしまったのだと。
シェア
← 前の話
~彼と過ごすことになったけれど~
次の話 →
~いつしか共に居続けたいと思うように~
月刊七七ゴー[特別企画]総力特集!!透明な首無し亡霊と遭遇した女性は何を語るのか!?作者:河内三比呂
目次を見る
コメント0件
ログインしてコメントする
まだコメントがありません
ホーム›月刊七七ゴー[特別企画]総力特集!!透明な首無し亡霊と遭遇した女性は何を語るのか!?›~気づけば恩人から愛する存在に~
← 前の話目次次の話 →

~気づけば恩人から愛する存在に~

 それからですよね?
 まず、一応「彼」のいる世界を「異界」と呼ぶことにしますが。
 その「異界」で、どれくらいいたのかな?
 とにかく、共同生活が始まったんです。
 「彼」から言われたのは、渡された香水をつける事と顔を隠す事でした。
 理由は簡単で、生きた人間がいると分かれば、他の異形達の標的になるからです。
 そう、標的。
 というか、獲物ですね。
 だから、「彼」の所持品を借りて「彼」のモノだと印象付ける事になったんです。
 それで「彼」は顔がないし、そもそも人間とは違う存在なのですが、私はお腹空いちゃうじゃないですか。
 食材も調味料になりそうなものも「彼」が全部調達してくれて、それを調理して食べていました。
 「彼」は食べる必要がないのに、海外で、しかも別の世界にいる事が不安な私を気遣って、食べ終わるまで向かいの席にね?
 座ってくれていたんです。
 寄り添って、くれたんです。
 そこから「彼」の性格とかを知ったりですとか、癖が分かるようになってきたりして。
 あと、お互いの事も話しました。
 勿論、アプリとかを駆使してですけど。
 どれくらい経ってからかな?
 「彼」がドイツ語圏の出自らしいが、それ以外の事は何も覚えていない事が分かったんです。
 記憶がないって悲しい事じゃないですか?
 それでも、気高くて優しい「彼」に気づいたら惹かれてしまって。
 気づいてしまったんですよね。
 「彼」に惚れてしまったのだと。
 愛しい存在、異性として愛してしまったのだと。
シェア
← 前の話
~彼と過ごすことになったけれど~
次の話 →
~いつしか共に居続けたいと思うように~
月刊七七ゴー[特別企画]総力特集!!透明な首無し亡霊と遭遇した女性は何を語るのか!?作者:河内三比呂
目次
コメント0件
ログインしてコメントする
まだコメントがありません