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第三話:キャラクターをつくる

「ようこそ、【もうひとつの世界ロートル・モンド】へ。わたしはガイドのユヌです」

 女の人の声がする。
 でも、姿は見えない。

「あなたは、何になりたいですか?」

 ぼくは白い石で造られた建物の大広間の真ん中に立っていた。
 ぼくを囲むように、石像が円の形に並んで立っている。
 建物と同じ白い石でできている石像は、それぞれ形がちがった。

「まずは、種族と性別を選びましょう」

 石像は五つの種族の男性と女性がある。
 その中の四つの種族は、人間、エルフ、ドワーフ、獣人じゅうじん。
 ぼくが遊んだことがあるゲームによく出てくる種族だ。
 ロートル・モンドでプレイヤーが選べる種族はあと一つ、めずらしいのがある。
 それは、真っ白い翼つばさが背中にはえている天使だった。

「選んだ種族によって、ステータスが変わります」

 石像の台座には、種族とステータスの説明が書いてあった。
 ステータスの数字は、レベルが一つ上がるごとに増える能力値だ。

 人間は、平均的な能力値。
 体力5、筋力5、器用5、敏捷びんしょう5、知力5、魔力まりょく5、カリスマ5。

 エルフは、魔法に関係する能力が高い。
 体力2、筋力2、器用5、敏捷7、知力7、魔力7、カリスマ5。

 ドワーフは、物理攻撃に関係する能力が高い。
 体力7、筋力7、器用7、敏捷3、知力3、魔力3、カリスマ5。

 獣人は、敏捷がとても高く、変身という特別なスキルを持っている。
 体力6、筋力6、器用5、敏捷10、知力2、魔力2、カリスマ4。

 天使は、カリスマがとても高く、飛行という特別なスキルを持っている。
 体力3、筋力2、器用5、敏捷5、知力5、魔力5、カリスマ10。

「選んだ種族と性別の像にふれて下さい」

 ぼくは石像と説明を順番に見て、今まで使ったことがない【天使】を選んだ。
 性別は男にしたよ。
 天使の男性の石像にふれると、ぼくの背中に白い翼がはえた。

「次は、容姿を選びましょう」

 全ての石像が消えて、ぼくの前に大きな鏡が現れた。
 自分の全身が見られる鏡には、白い翼がはえたぼくが映っている。
 鏡の下には石板があって、パソコンの画面みたいに文字と画像を映していた。

「プラスまたはマイナスのボタンをおして、容姿を変えて下さい」

 石板には、変えられるものの横に「+」「-」がある。
 背の高さや身体の太さ、目と鼻と口の形も、今のぼくとは全然ちがうものに変えられる。
 肌はだの色も、日焼けしたみたいになったり、外国の人みたいに白くなったりする。
 見た目の年齢ねんれいも、年上や年下になれる。
 髪かみや目の色は、色の三原色シアン(青緑)、マゼンタ(赤紫あかむらさき)、イエロー(黄色)のゲージを、「+」と「-」で動かして変えられる。
 このゲームはフルボイスなので、声の設定もある。
 音域とか、掠れ具合とか、サンプル音声を聞きながら調整できる。
 それらはいつも遊んでいるゲームにもあるキャラクターメイキングだったから、ぼくはそんなに困らなかった。

 鏡に映るぼくの姿が変わっていく。
 天使はあんまり太いと飛べないんじゃないかって心配だったから、背は高いけど細くしておいたよ。
 肌はだの色は、選べる中で一番白く。
 見た目の年齢は、十七歳さい。
 ぼくは大人にしたかったけど、プレイヤーが子供の場合は、十七歳までしか選べなかった。
 髪の色は金色、目の色は夏の青空みたいな色に。
 全ての設定が終わると、ぼくはもう完全に別人になっていた。

「キャラクターに名前をつけて下さい」

 石板にキーボードが映し出される。
 ぼくは使い慣れたキャラクター名を入力した。

「メリディエスさんですね。どうぞよろしくお願いします」

 そこで初めて、ガイドのユヌが姿を見せた。
 サラサラした長い髪は真っ白、まつ毛の長い大きな目は水色。
 アニメやゲームに出てくる女神みたいにきれいな女の人だった。
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ぼくはデバッガー~お兄ちゃんを手伝ってオンラインゲームをプレイしよう~作者:BIRD
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第三話:キャラクターをつくる

「ようこそ、【もうひとつの世界ロートル・モンド】へ。わたしはガイドのユヌです」

 女の人の声がする。
 でも、姿は見えない。

「あなたは、何になりたいですか?」

 ぼくは白い石で造られた建物の大広間の真ん中に立っていた。
 ぼくを囲むように、石像が円の形に並んで立っている。
 建物と同じ白い石でできている石像は、それぞれ形がちがった。

「まずは、種族と性別を選びましょう」

 石像は五つの種族の男性と女性がある。
 その中の四つの種族は、人間、エルフ、ドワーフ、獣人じゅうじん。
 ぼくが遊んだことがあるゲームによく出てくる種族だ。
 ロートル・モンドでプレイヤーが選べる種族はあと一つ、めずらしいのがある。
 それは、真っ白い翼つばさが背中にはえている天使だった。

「選んだ種族によって、ステータスが変わります」

 石像の台座には、種族とステータスの説明が書いてあった。
 ステータスの数字は、レベルが一つ上がるごとに増える能力値だ。

 人間は、平均的な能力値。
 体力5、筋力5、器用5、敏捷びんしょう5、知力5、魔力まりょく5、カリスマ5。

 エルフは、魔法に関係する能力が高い。
 体力2、筋力2、器用5、敏捷7、知力7、魔力7、カリスマ5。

 ドワーフは、物理攻撃に関係する能力が高い。
 体力7、筋力7、器用7、敏捷3、知力3、魔力3、カリスマ5。

 獣人は、敏捷がとても高く、変身という特別なスキルを持っている。
 体力6、筋力6、器用5、敏捷10、知力2、魔力2、カリスマ4。

 天使は、カリスマがとても高く、飛行という特別なスキルを持っている。
 体力3、筋力2、器用5、敏捷5、知力5、魔力5、カリスマ10。

「選んだ種族と性別の像にふれて下さい」

 ぼくは石像と説明を順番に見て、今まで使ったことがない【天使】を選んだ。
 性別は男にしたよ。
 天使の男性の石像にふれると、ぼくの背中に白い翼がはえた。

「次は、容姿を選びましょう」

 全ての石像が消えて、ぼくの前に大きな鏡が現れた。
 自分の全身が見られる鏡には、白い翼がはえたぼくが映っている。
 鏡の下には石板があって、パソコンの画面みたいに文字と画像を映していた。

「プラスまたはマイナスのボタンをおして、容姿を変えて下さい」

 石板には、変えられるものの横に「+」「-」がある。
 背の高さや身体の太さ、目と鼻と口の形も、今のぼくとは全然ちがうものに変えられる。
 肌はだの色も、日焼けしたみたいになったり、外国の人みたいに白くなったりする。
 見た目の年齢ねんれいも、年上や年下になれる。
 髪かみや目の色は、色の三原色シアン(青緑)、マゼンタ(赤紫あかむらさき)、イエロー(黄色)のゲージを、「+」と「-」で動かして変えられる。
 このゲームはフルボイスなので、声の設定もある。
 音域とか、掠れ具合とか、サンプル音声を聞きながら調整できる。
 それらはいつも遊んでいるゲームにもあるキャラクターメイキングだったから、ぼくはそんなに困らなかった。

 鏡に映るぼくの姿が変わっていく。
 天使はあんまり太いと飛べないんじゃないかって心配だったから、背は高いけど細くしておいたよ。
 肌はだの色は、選べる中で一番白く。
 見た目の年齢は、十七歳さい。
 ぼくは大人にしたかったけど、プレイヤーが子供の場合は、十七歳までしか選べなかった。
 髪の色は金色、目の色は夏の青空みたいな色に。
 全ての設定が終わると、ぼくはもう完全に別人になっていた。

「キャラクターに名前をつけて下さい」

 石板にキーボードが映し出される。
 ぼくは使い慣れたキャラクター名を入力した。

「メリディエスさんですね。どうぞよろしくお願いします」

 そこで初めて、ガイドのユヌが姿を見せた。
 サラサラした長い髪は真っ白、まつ毛の長い大きな目は水色。
 アニメやゲームに出てくる女神みたいにきれいな女の人だった。
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