第二十四話:水の祝福
レイドボスは体力がめちゃくちゃ多いみたいで、たくさんのプレイヤーたちが攻撃し続けても、なかなかたおれなかった。
魔法を使うウィザードたちは、ストレージから魔力回復ポーションを取り出して、飲みながら攻撃を続けている。
『ウィズのみんなー、ポーション足りてる? 足りなかったら配りに行くから座標おね』
『5/38』
『6/40』
『1/32』
全体チャットでウィザードたちに呼びかける人がいた。
手持ちのポーションが無くなりそうな人たちが、どこにいるかを座標で知らせている。
呼びかけた人が、火力メンバーがいるエリアで、ポーションを配っていた。
ぼくはまだ1つもポーションを飲んでいない。
魔力が残り少なくなると警告メッセージが聞こえるはずだけど、まだメッセージがこなかった。
「メリディエス、ポーションを全然飲んでないみたいだけど、だいじょうぶか?」
ぼくのとなりにいるノクスが、弓を射る合間に心配して聞いてくる。
周りのウィザードがみんな魔力ポーションを飲んでいるのに、ぼくだけ飲んでないから気になったらしい。
「まだ魔力が残り少ないぞっていうメッセージこないよ」
「ちょっと心配だからステータス見てみな」
ノクスに言われて、ぼくは自分のステータスを開いて見た。
名前:メリディエス
種族:天使
レベル:26
ジョブ:ウィザード
体力:78
筋力:52
器用:130
敏捷:130
知力:130
魔力:130(自動回復 +5/秒)
カリスマ:260
魔法
イグニス:初級火魔法。火を生み出す。薪に火をつけたり、敵に火球を飛ばしたりする。
ウェントゥス:初級風魔法。風を操り、ねらったものを風の鎌で切り裂く。
アクア:初級水魔法。水を生み出す。飲み水を作ったり、操って攻撃したりする。
天使限定魔法
サギッタ・ルキダ:光の矢を放つ魔法。レベルと共に一度に出せる数が増えていく。
ルクス・サンクタ:聖なる光で味方の能力を上げて、モンスターの能力値を下げる。
レア魔法
レスレクティオ:死者を復活させる、よみがえりの魔法。
特殊
水の祝福:水属性ダメージ無効・火属性ダメージ半減・魔力自動回復
「あれ? 魔力のところに自動回復っていうのが増えてる」
「魔力は何もしなくても三秒に一ずつ回復するけど、ステータスにはふつうは表示されないな」
「ぼくは一秒に五ずつ回復するみたいだよ」
「えっ」
「あと、【特殊】っていうところに【水の祝福】があって、水属性ダメージ無効・火属性ダメージ半減・魔力自動回復って書いてある」
「それだ。魔力を一秒に五ずつ回復なんてトンデモ効果がついてたのか」
ぼくは、湖の精霊がくれた祝福がすごいことに気づいた。
どうりで、初級魔法や天使魔法をいくら使っても魔力切れにならないわけだね。