青山アキト プロローグ
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クラスメートがいじめられているのを見たら....あなたならどうしますか?
大人になった今の僕なら..その友達を慰めて、言い返せるよう助けるでしょう......いじめる側に、僕がいじめられてる側の味方だと気づかれないように助けるはずです、前にも言ったように...僕は常に勝つ側につくから
でも子供の頃の僕なら....あれは確か小三だったと思います、僕はいじめている連中に真っ先に飛びかかっていくタイプでした
子供の頃の僕は...いじめられている友達を助けようと飛び込むたびに、全身傷だらけで帰宅していました
小一小二の頃は....複雑ないじめ方なんて考えられません、あだ名を書いたり、お金をせびったり、陰口を言ったりするくらいです
簡単な方法なら小学生でもできます
だから僕はいつでも、いじめられている友達を助けに出ていました
でもいつからか、僕は何かと向き合おうとしなくなりました
もしかしたらそういう性格が恥ずかしいと思うようになったのかもしれない?....でも今考えてみるとそうじゃない、全然そうじゃなかった
いつからか分からないけど、何かと向き合う勇気がなくなって....代わりに自分のために抜け道を探す人間になってしまった
きっとあの時からだったんだろう....僕が八歳か九歳の頃
僕の人生を永遠に変えることになった、あの日
僕の時代の小学生のいじめ方は大して複雑なものではなく、僕はいつも正しいタイミングで助けに入っていました
でも、小三になってまもなく..その頃には携帯とインターネットがもう普及していて、いじめの方法が一気に多様化しました、僕自身、間接的にいじめられている人全員を助けきれなくなってしまったほどです
結局僕は諦めて、今のような生き方をするようになりました
つまり、いじめられている人を何もできずにただ見ているだけの人間に
でも.....
あの日は違いました
「.........ねえねえ知ってる?皿屋敷さんのお父さんって、話題になってる人身売買の事業に関わってるらしいよ」
「そうそう...私も聞いた.....怖いね」
周りから聞こえてくる陰口......誰の味方でもない僕はただ黙って聞いているだけでした
彼女、皿屋敷双葉、僕は彼女のことを昔から知っていました、幼稚園からずっと同じ学校だったけど、あまり話したことはありませんでした、僕がおしゃべりが苦手だったからかもしれません
彼女は静かな性格で、あまり人と関わろうとしないタイプでした
僕は彼女の背中を見つめました....教室の一番前の席で俯いている少女の背中を
僕らが陰口を叩かれるということは、ただ一つのことを意味します、それはいじめの火種になるということで、僕は彼女が絶対にいじめられることになると確信していました
そして僕は、彼女を絶対に助けられないだろうと思っていました、だから
僕だけが、彼女を助けられる唯一の人間になろうと思いました
「..................」
僕は弁当箱を持ち上げて座って食べ始めました....
「ねえ....青山くん、この教室でご飯食べるのって...その....」
女子の学級委員長が僕に注意してきました、彼女も皿屋敷さんの陰口を言っていた一人でした
「なんで? お昼はご飯食べていいでしょ 朝ごはん食べてないから、別にいいんじゃない?」
僕はそんな風に彼女に言い返しました....実際、今考えるとこれは本当に馬鹿げたことでした
「............」
女子たちは顔を見合わせました.....不満そうな表情で
小学生なんてこんなものです、自分の感情をコントロールできません
昼休み...もちろん僕の昼食は消えてしまったので、一階の購買に買いに行くつもりでした
でもその時
「あの....青山くん」
彼女、皿屋敷さんが僕のところに歩いてきました....大きな弁当箱を持ちながら
「どうしたの?」
「あなた....お昼ご飯....どこで食べるの?」
「ああ...いつも屋上で食べてるんだ」
「え!?」
彼女は僕の言葉にかなり驚いていました.....僕はその様子を見てすぐに笑ってしまいました
「ははは...驚いた?」
「あの...危ないですよ」
「そう?....それで...何か用事でもあるの?」
彼女は少しびくっとして....それから弁当箱を差し出しました
「その....あなたお昼ご飯がないのを見て....だから...一緒に食べたいなって...思って」
可愛い女の子がこんな風に弁当箱を差し出してくる....こんな状況、他では絶対にあり得ません
「うん.....」
僕たち二人は教室の窓から外に出て一緒にご飯を食べに行きました
「うぅ.....怖いです」
「大丈夫だって...屋根はすごく頑丈だから 僕、毎日ここでご飯食べてるんだ」
彼女は僕の手をぎゅっと握った....そして僕の隣に座りに来ました、屋上で 座ると彼女は昼食を半分僕に分けてくれました
「景色、綺麗でしょ?」
「はい....綺麗、ですね」
僕の学校は市街地にあるんですが....この屋上からの眺めは本当に綺麗でした
「それで....あの噂のことだけど...」
「本当のことです」
僕が言い終わる前に....彼女がすぐに言葉を遮りました、正直言うとこうやって話されても、僕は彼女のことを悪い人だとも怖い人だとも全く思いませんでした
「私ね....周りの人がどうして私から距離を置くのか、よく分からないんです」
悪い噂が立つと....人はいつも僕らを悪く見るものです
「でも少なくとも僕は、君から離れたりしないよ」
彼女は微笑みました......あまりにも明るい笑顔で、僕は思わずその場から目を逸らしてしまいました
「嬉しいです.....あなたって...」
「ねえ......」
「うん?」
「僕......君と友達になってもいい?」
僕はそう聞きました.......
「もちろん!」
彼女はそう答えてくれました、そしてあの日から今日まで、僕らはずっと友達のままです
これが僕の始まりでした....
今でもはっきり覚えています