ホーム19億回転生してた俺、カンストした転生ボーナスで最強ステータスとチート魔法スキルを取って異世界無双を目指す第2話 都合が良いのか悪いのか
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第2話 都合が良いのか悪いのか

「......はっ」


 ぱちり。と目を開けた時、最初に見えたのは高い天井。窓から差し込むのは朝日の光か。どうやらガラスはあるらしい。

 身体を起こしてまず周囲を見渡す。天井にランプがあり、部屋の奥にランタンもある。

 つまり「電気はない」文明レベルか。

 部屋はかなり大きく、ベッドも大きくてふわふわだ。例えるなら出張の時、経費で泊まるホテルのような――。

 はは、いけないな。つい、現実世界のことを考えてしまう。

「......俺、転生したんだ」

 自分の手を見ると、とても小さい。丸っこくてぷにぷにしてそう。
 
 体も小さくて、ズボンは生あたたかい。どうやら転生ボーナスのオーダー通りに4〜5歳で目覚め――。


 ......生あたたかい???


 布団を引っぺ返すと、まず鼻にやってきたのは刺激的なアンモニア臭。目に飛び込んできたのはびしょ濡れの股間とユーラシア大陸を模したシーツのシミがある光景である。

「ええええええええ」

 まさかのおねしょでロケットスタート?

 俺......確かラック値をカンスト近くまで上げたはずだよな?

 最初からこんなピンチ起きてんのはどういうことだよ!

「............」

 周囲を見渡す。ここは恐らく俺専用の部屋。そして朝! かなり金持ちの家っぽいが、使用人などの気配がない。

 つまり、人がいない今がチャンス。

 考えろ。俺は知力はカンストまでボーナスを割り振った。魔力も「才能」と言えるレベルまで振った。ならば答えは一つ。

「......魔法で乾かして証拠隠滅するしかない」

 魔法の使い方は分からんが、才能があるならなんとなくでいけるはずだ。

 右手で火の魔法、左手で風の魔法をイメージしてドライヤーにすれば......!

 いけるっ――!


 ドゴオオオオオオンッ!!!!!


 そして轟音ののち、部屋が爆散した。


「あ、あ......あれ?」

 目の前の光景に茫然とする俺。

 部屋は跡形もなくなったが、奇跡的に俺は怪我ひとつ負わなかった。

「な、何事ですか!? お、おぼっちゃまーッ!?」

 誰かが階段を駆け上がってくる音がする。やはり使用人はいたみたいだ。てか二階だったのか。

「こ、これは......ハルトおぼっちゃまっ! ご無事ですかぁっ!?」

 惨状を見に来たメイドっぽい女性が、こちらを見るなり駆け寄ってくる。

 顔はなんだか若く見える。10代後半くらいか? そのくらいの年齢で働きに出る世界なのかもしれない。

 それでいて身体つきは......エプロンドレスで分かりにくくなっているはずなのに、結構......ボンッキュッボンってしてそうである。つまりスタイルが良くて可愛い。ああ、理想の美人だ......。

「あぁっ! ハルトおぼっちゃま! ご無事で何よりです! 怖かったですよね......こんなに固まっちゃって......よしよし」

 見惚れているだけだったが、彼女はそれを恐怖で固まっていると思ったらしく、俺をギュッと抱きしめてきた。むにゅむにゅ。

 おっぱいの柔らかさを堪能しつつも、俺は何をやっているんだ? と思うと......なんだか泣けてきた。どうしてこうなってしまったのだ......?

「ああ、怖かったですよね......泣いていいんですよ。わたくしがついていますからね......ここは危ないですから、お召し物を脱いでお風呂に入りましょうね」

 お風呂。と言われて、自分が粗相していたことをようやく思い出した。

 そうか、この爆発に驚いて漏らしたことになって、おねしょは無かったことになったみたいだ。

 ......それでよかったのか?


 とりあえず諸々含めて都合が良い展開になっている辺り、運が悪いわけではないらしい。



 ✳︎



「記憶を引き継ぐのにも10000ptかかるんですか?」

 これはまだ転生する前のこと。

 タブレットのようなもので転生ボーナスを割り振っている時だ。

「はい。理を捻じ曲げるほどの奇跡ですから、そう簡単には割り振れないようになっています」

「転生ボーナスって一回につき何ポイントもらえるんです?」

「そうですね......生きた時間の長さにもよりますが、大体1〜3ptです」

 少なっ。

「......じゃあ記憶を引き継いで異世界転生するだけでも最低10000回は転生しないといけないのか」

「はい。ですから途方に暮れて諦める方が多いのです」

 知性のある人間を経由すると死んだ時にそれまでの経験の記憶が残っていることが多く、それが多ければ多いほど疲れてしまうらしい。

 なるほど、前世の記憶を持った人が現実世界にほとんどいなかったのもそれが理由なわけだ。

「......ん? そういえば、異世界転生が高い理由、最近したい人が増えたからって言いましたよね?」

「ぎくっ......は、はい」

 ギクって言ったぞ口で。

「......値上がりする前いくらだったんです?」

「......2000ptです」

「おいぼったくりやめろや」

 10倍やんけ。

「仕方ないんですよ! 記憶を持った転生者を同じ時間軸の世界に転生させるわけにはいかないし! 世界の方が時間も場所も足りなくなっちゃったから値上げするしかなかったんです!」

 需要と供給の関係か。

「貴方はいいじゃないですか余裕で振れるんですから! おかげで私は今必死で空いてる世界探してるんですよ!」

 なんか裏でぽちぽちやってるなーとは思ってたけどそんな仕事してたのか。ご苦労様である。

「でも......30000減るのは痛いぞ。他にも転生ルールの追加もあるし」

 そう。

 転生タイミング操作......5000pt

 親ガチャSSR......3000pt

 幼なじみ追加......2000pt

 など。

 とりあえず入れておくべきだと思うものも入れるとそれだけで合計40000pt消費である。

「それでもたくさん残ってるじゃないですか」

 ......確かに。だが、項目は異様に多いし、ステータスボーナスも割り振らないといけない。

「そうだ、ステータス振っとけばとりあえずなんとかなるだろ」

 俺は腕力をマックスまで上げようとした。


「腕力のステータスは上げすぎると、大人になった時ボディビルダーのようなマッチョになりますがよろしいですか?」

「よろしくないですー」


 やっぱり程々にしておこう。

「魅力のステータス。これはがっつり上げるべきだろ!」

 俺はこのステータスが普通すぎて、凡顔だったんだ!

「それも上げすぎるのはオススメしません」

「なんで」


「上げれば上げるほど顎が尖ります」


「いやなんでだよ!?」

「カンストまで上げると顎の鋭利さが高まり殺傷力が宿ります」

 学園ハ◯サム!?


「まぁ......程よくイケメンかなくらいの方が親しみやすいだろうしな」

 これも程々にしておこう。

「運は......これ実は人生で一番大事だよな」

 俺の死因はがっつり不幸によるものだ。これが低いと、最悪、死に繋がるのは体験済みだ。

「これも......上げすぎると」

「なんなの、これもなんかデメリットあるんですか」

「いえ......デメリットというか。目が点になり口が半月形でほぼ固定、頭に湯呑みと茶柱が出現します」

「ラッ◯ーマンじゃねえか!!!」

 人知を超えた幸運は変身までひき起こしてしまうらしい。

「......ならないギリギリまでにしておこう」

 それでも運はやはり大事だ。上げておいて損はない。

「知力は上げすぎると何か問題あるんですか?」

「いえ。知力はむしろ限界まで上げておくことを推奨します」

「......それは、どういう」

「知力が足りないとせっかく引き継いだ記憶が抜け落ちてしまうので」

「なるほど」

 蓄積した記憶を維持するためには、カンスト級の記憶力を持っていないといけないということか。

 俺は、忘れたくはない。

 異世界への憧れの気持ちも、目標も。

「ただ、神童扱いされるのは間違いないですね」

 それくらいしょうがないだろう。異世界で無双するのだ、天才でなければ割が合わない。

 そうして才能ステータスを、辻褄合わせで姿が変わらない程度にほどほどに上げつつ、適当に便利そうなスキルを取れるだけ取り、俺はボーナスを使い切ることが出来た。

 さて、どんな人生を送れるのだろう?

 と楽しみにしていた矢先に......おねしょ騒動を起こした。というわけだ。



 まぁ。

 年若いメイドと一緒にお風呂に入って、おっぱいをガン見できたことだけは、相当役得だったと言っておこう。

 自分の身体が5歳だったから何もなかったのだけどな......。
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19億回転生してた俺、カンストした転生ボーナスで最強ステータスとチート魔法スキルを取って異世界無双を目指す作者:速水つばくろ
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「......はっ」


 ぱちり。と目を開けた時、最初に見えたのは高い天井。窓から差し込むのは朝日の光か。どうやらガラスはあるらしい。

 身体を起こしてまず周囲を見渡す。天井にランプがあり、部屋の奥にランタンもある。

 つまり「電気はない」文明レベルか。

 部屋はかなり大きく、ベッドも大きくてふわふわだ。例えるなら出張の時、経費で泊まるホテルのような――。

 はは、いけないな。つい、現実世界のことを考えてしまう。

「......俺、転生したんだ」

 自分の手を見ると、とても小さい。丸っこくてぷにぷにしてそう。
 
 体も小さくて、ズボンは生あたたかい。どうやら転生ボーナスのオーダー通りに4〜5歳で目覚め――。


 ......生あたたかい???


 布団を引っぺ返すと、まず鼻にやってきたのは刺激的なアンモニア臭。目に飛び込んできたのはびしょ濡れの股間とユーラシア大陸を模したシーツのシミがある光景である。

「ええええええええ」

 まさかのおねしょでロケットスタート?

 俺......確かラック値をカンスト近くまで上げたはずだよな?

 最初からこんなピンチ起きてんのはどういうことだよ!

「............」

 周囲を見渡す。ここは恐らく俺専用の部屋。そして朝! かなり金持ちの家っぽいが、使用人などの気配がない。

 つまり、人がいない今がチャンス。

 考えろ。俺は知力はカンストまでボーナスを割り振った。魔力も「才能」と言えるレベルまで振った。ならば答えは一つ。

「......魔法で乾かして証拠隠滅するしかない」

 魔法の使い方は分からんが、才能があるならなんとなくでいけるはずだ。

 右手で火の魔法、左手で風の魔法をイメージしてドライヤーにすれば......!

 いけるっ――!


 ドゴオオオオオオンッ!!!!!


 そして轟音ののち、部屋が爆散した。


「あ、あ......あれ?」

 目の前の光景に茫然とする俺。

 部屋は跡形もなくなったが、奇跡的に俺は怪我ひとつ負わなかった。

「な、何事ですか!? お、おぼっちゃまーッ!?」

 誰かが階段を駆け上がってくる音がする。やはり使用人はいたみたいだ。てか二階だったのか。

「こ、これは......ハルトおぼっちゃまっ! ご無事ですかぁっ!?」

 惨状を見に来たメイドっぽい女性が、こちらを見るなり駆け寄ってくる。

 顔はなんだか若く見える。10代後半くらいか? そのくらいの年齢で働きに出る世界なのかもしれない。

 それでいて身体つきは......エプロンドレスで分かりにくくなっているはずなのに、結構......ボンッキュッボンってしてそうである。つまりスタイルが良くて可愛い。ああ、理想の美人だ......。

「あぁっ! ハルトおぼっちゃま! ご無事で何よりです! 怖かったですよね......こんなに固まっちゃって......よしよし」

 見惚れているだけだったが、彼女はそれを恐怖で固まっていると思ったらしく、俺をギュッと抱きしめてきた。むにゅむにゅ。

 おっぱいの柔らかさを堪能しつつも、俺は何をやっているんだ? と思うと......なんだか泣けてきた。どうしてこうなってしまったのだ......?

「ああ、怖かったですよね......泣いていいんですよ。わたくしがついていますからね......ここは危ないですから、お召し物を脱いでお風呂に入りましょうね」

 お風呂。と言われて、自分が粗相していたことをようやく思い出した。

 そうか、この爆発に驚いて漏らしたことになって、おねしょは無かったことになったみたいだ。

 ......それでよかったのか?


 とりあえず諸々含めて都合が良い展開になっている辺り、運が悪いわけではないらしい。



 ✳︎



「記憶を引き継ぐのにも10000ptかかるんですか?」

 これはまだ転生する前のこと。

 タブレットのようなもので転生ボーナスを割り振っている時だ。

「はい。理を捻じ曲げるほどの奇跡ですから、そう簡単には割り振れないようになっています」

「転生ボーナスって一回につき何ポイントもらえるんです?」

「そうですね......生きた時間の長さにもよりますが、大体1〜3ptです」

 少なっ。

「......じゃあ記憶を引き継いで異世界転生するだけでも最低10000回は転生しないといけないのか」

「はい。ですから途方に暮れて諦める方が多いのです」

 知性のある人間を経由すると死んだ時にそれまでの経験の記憶が残っていることが多く、それが多ければ多いほど疲れてしまうらしい。

 なるほど、前世の記憶を持った人が現実世界にほとんどいなかったのもそれが理由なわけだ。

「......ん? そういえば、異世界転生が高い理由、最近したい人が増えたからって言いましたよね?」

「ぎくっ......は、はい」

 ギクって言ったぞ口で。

「......値上がりする前いくらだったんです?」

「......2000ptです」

「おいぼったくりやめろや」

 10倍やんけ。

「仕方ないんですよ! 記憶を持った転生者を同じ時間軸の世界に転生させるわけにはいかないし! 世界の方が時間も場所も足りなくなっちゃったから値上げするしかなかったんです!」

 需要と供給の関係か。

「貴方はいいじゃないですか余裕で振れるんですから! おかげで私は今必死で空いてる世界探してるんですよ!」

 なんか裏でぽちぽちやってるなーとは思ってたけどそんな仕事してたのか。ご苦労様である。

「でも......30000減るのは痛いぞ。他にも転生ルールの追加もあるし」

 そう。

 転生タイミング操作......5000pt

 親ガチャSSR......3000pt

 幼なじみ追加......2000pt

 など。

 とりあえず入れておくべきだと思うものも入れるとそれだけで合計40000pt消費である。

「それでもたくさん残ってるじゃないですか」

 ......確かに。だが、項目は異様に多いし、ステータスボーナスも割り振らないといけない。

「そうだ、ステータス振っとけばとりあえずなんとかなるだろ」

 俺は腕力をマックスまで上げようとした。


「腕力のステータスは上げすぎると、大人になった時ボディビルダーのようなマッチョになりますがよろしいですか?」

「よろしくないですー」


 やっぱり程々にしておこう。

「魅力のステータス。これはがっつり上げるべきだろ!」

 俺はこのステータスが普通すぎて、凡顔だったんだ!

「それも上げすぎるのはオススメしません」

「なんで」


「上げれば上げるほど顎が尖ります」


「いやなんでだよ!?」

「カンストまで上げると顎の鋭利さが高まり殺傷力が宿ります」

 学園ハ◯サム!?


「まぁ......程よくイケメンかなくらいの方が親しみやすいだろうしな」

 これも程々にしておこう。

「運は......これ実は人生で一番大事だよな」

 俺の死因はがっつり不幸によるものだ。これが低いと、最悪、死に繋がるのは体験済みだ。

「これも......上げすぎると」

「なんなの、これもなんかデメリットあるんですか」

「いえ......デメリットというか。目が点になり口が半月形でほぼ固定、頭に湯呑みと茶柱が出現します」

「ラッ◯ーマンじゃねえか!!!」

 人知を超えた幸運は変身までひき起こしてしまうらしい。

「......ならないギリギリまでにしておこう」

 それでも運はやはり大事だ。上げておいて損はない。

「知力は上げすぎると何か問題あるんですか?」

「いえ。知力はむしろ限界まで上げておくことを推奨します」

「......それは、どういう」

「知力が足りないとせっかく引き継いだ記憶が抜け落ちてしまうので」

「なるほど」

 蓄積した記憶を維持するためには、カンスト級の記憶力を持っていないといけないということか。

 俺は、忘れたくはない。

 異世界への憧れの気持ちも、目標も。

「ただ、神童扱いされるのは間違いないですね」

 それくらいしょうがないだろう。異世界で無双するのだ、天才でなければ割が合わない。

 そうして才能ステータスを、辻褄合わせで姿が変わらない程度にほどほどに上げつつ、適当に便利そうなスキルを取れるだけ取り、俺はボーナスを使い切ることが出来た。

 さて、どんな人生を送れるのだろう?

 と楽しみにしていた矢先に......おねしょ騒動を起こした。というわけだ。



 まぁ。

 年若いメイドと一緒にお風呂に入って、おっぱいをガン見できたことだけは、相当役得だったと言っておこう。

 自分の身体が5歳だったから何もなかったのだけどな......。
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19億回転生してた俺、カンストした転生ボーナスで最強ステータスとチート魔法スキルを取って異世界無双を目指す作者:速水つばくろ
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