SufY.114:ぷるぷるの新仲間!非常食ペット『プリラ』誕生
全土がクレームブリュレ地盤となった狂気のプリン島で、咲姫たちが出会ったのはまさかの原生生物!カオスと愛らしさが交錯する第114話です。
第一章:パリパリ地盤の下から現れた「黄色い怪異」
サクサク......サクサク......。
職人たちがパリパリのカラメル地盤の上に補給サイロの骨組みを打ち立てていた、その時だった。
ボコッ......ポヨンッ!
「うわだだす!?カラメル地盤を突き破って、何か出てきただだす!」
現場で作業していた建築職人が、尻餅をつきながら叫んだ。
足元に開いた穴から、ヌルりと這い出てきたのは‥透き通るようなカスタードイエローの体に、頭頂部だけ焦げ茶色のカラメルをチョコンと乗せた、全高50センチほどのぷにぷにとした流体生物だった。
「な......なんだありゃあ!?スライムか!?」
猫二が即座に謝心攻聖刀の柄に手をかける。
「あ、猫二さん!あの生物、体組成の100%がプレミアムカスタードプリンだワン!」
わんわんがモニターの羊皮紙を叩きながら目を丸くする。
「分類名『プリン・スライム』......略して【プリスラ】だワン!怒るとカラメル液を噴出するけど、基本的には極めて従順で甘い匂いを撒き散らす原生生物だワン!」
「プリスライムだぁ......?どこまでプリンに侵食された島なんだよここは!」
第二章:運命の邂逅と「ペット志願」
プルプルプル......っ!
プリスラは、大きなつぶらな瞳(らしき黒い点)でじーっと咲姫を見つめると、意を決したようにポヨンポヨンと跳ねながら近づいてきた。
そして、咲姫の足元まで来ると、キュゥゥンと可愛らしい鳴き声をあげながら、自らの体をぐにゃりと変形させたのだ!
【咲姫様のペットになりたいなのです】
「「「「文字書いたあぁぁぁぁっ!?」」」」
猫二、職人たち、そしてアリシアまでもが同時に叫んだ!
プリスラは自らのプルプルの体を文字の形に変形させ、必死に咲姫へアピールしていたのだ!
「ふむ......?咲姫のペットになりたいのですか?」
咲姫がしゃがみ込み、プリスラのカラメル頭巾を指で突っつく。
ぷるんっ......♪
「ふにゃ~~♪この子、めちゃくちゃお酒の匂いを吸収して美味しそうな『ラムプリン』に変化しようとしてるお~♪」
うさちぁんが酒樽からお酒をちょっぴり振りかけると、プリスラの体がほんのり琥珀色に染まり、極上の香りを放ち始めた!
「なに勝手に味付けしてんだお前は!!」
猫二がツッコミを入れる。
第三章:非常食兼ペット『プリラ』の誕生
咲姫は腕組みをし、威厳たっぷりにドヤ顔で言い放った。
「良いでしょう!咲姫の圧倒的カリスマにひれ伏したその心意気、認めてあげるのです!今日からお前は咲姫のペット......名前はシンプルに【プリラ】なのですっ!」
プルル~~ッ!♪
命名されたプリラは嬉しそうに全身をぷるぷる揺らし、咲姫の首元へ吸い付くように飛び乗った!
「うわっ、咲姫!首元にスライムが巻き付いてるぞ!大丈夫か!?」
「何の問題もないのです、猫二くん。むしろ冷たくて気持ちいい上に、お腹が空いたら【非常食】として自分の体の一部を分け与えてくれる、超完璧な相棒なのですっ!」
「非常食扱いは容赦ねぇな!!」
プリラは「任せるプル!」と言わんばかりに自らの体の一部(スプーン一杯分のカスタード)をちぎり取り、咲姫の口元へ差し出した。
「んむ......!んん~~~っ!熟成された卵黄のコクと、ほのかなラム酒の風味が絶品なのですっ!」
咲姫が舌鼓を打つ。
「プルルンッ!(ドヤァ)」
ちぎれたプリラの体は、周囲の大気中から『ぷりにんっ因子(Pn)』を吸収し、わずか数秒で元通りに再生した!
「無限に増殖・再生するカスタード......!これは補給物資としてのコストが完全にゼロですわ!」
商人アリシアの目がキラリーンと怪しく光る!
「よし!アリシア、プリラの分身を牧場化して『無限プリン缶詰』の量産体制に入るだだす!」
「ガハハハ!職人組の夜食が全部プリラカスタードになるだだすよー!」
第四章:増殖するカオスと次なる航海へ
「勝手に牧場化の計画を進めるな!!プリラが引きつった顔(体形)になってんだろ!!」
猫二のツッコミ虚しく、補給基地の一角には一瞬で『プリラ育成用カラメルプール』が建設され始めていた。
「プルル~~っ♪(咲姫様のそばにいられれば満足プル!)」
プリラは咲姫の頭の上にすっぽりと乗っかり、まるで可愛らしい「カスタード色のベレー帽」のような姿で納まった。
「ふむ!完璧な新装備(ペット)を手に入れたのですっ!」
咲姫が頭の上のプリラをポンポンと叩きながら、遠く南の水平線を指差した。
「美味しい非常食ペット『プリラ』も加わり、咲姫たちの遠征隊はさらに隙が無くなったのです!次の未知なる狂気海域へ向けて、出航なのですっ!」
「「「おーっっ!!」」」
「プルル~~ッっ!!」
カオスと甘みを急速に増しながら、咲姫たちの冒険はさらなる未踏の領域へと進んでいくのだった!