SufY.113:ぷるんぷるんの大地!上陸「全土がプリンの島」と揺れる足場
イチゴカラメルの海を突き進んだ咲姫たちが次に到達したのは、地面そのものが巨大なプリンで出来ている、狂気とカオスに満ちた新島だった!
第一章:水平線に揺れる「黄色い大地」
ザザザーーー......ぷるんっ。
《プリンス・キャロットMk-II》の船底が、これまでにない奇妙な感触とともに停止した。
「む?浅瀬に座礁したのですか?」
咲姫が船首から覗き込むと、そこにあったのは砂浜でも岩場でもなかった。
船体が乗っかっていたのは、ツヤツヤと怪しい光沢を放つ【黄金色の弾力物質】であった。
「報告だだす!錨(アンカー)を降ろしただすが......刺さらずに『ポヨ~ン』と跳ね返ってきただだす!!」
甲板から鍛冶職人がパニック気味に叫ぶ。
「な......なんだあの大地は!?島全体が微振動で揺れてやがる......!」
操舵輪を離れた猫二が望遠鏡を覗き込むと、目の前に広がる光景に言葉を失った。
島全体が、どこまでも続く巨大なカスタードの層で出来ており、波が打ち寄せるたびに「ぷるんっ......ぷるんっ......」と島全体が大きく波打っていたのだ。
「あ、猫二さん!この島、土壌成分の99.8%がゼラチンと卵黄と牛乳だワン!」
わんわんが羊皮紙のモニターを叩きながら目を丸くする。
「地盤の耐荷重構造が『ぷにぷに』だワン!物理的に立っていられるか怪しいレベルだワン!」
「地盤がカスタードかよ!!どんな地質学だ!!」
第二章:初上陸!誰も歩けない「ぷるんっ地帯」
「ふむ......!これぞまさに『真のプリン島』なのですっ!全員、上陸作戦を開始するのですっ!」
咲姫が符凛刀を掲げ、一番乗りで甲板から島へ飛び降りた!
ボヨヨンッ!!
「ぬあぁっ!?身体が跳ねるのですっ!?」
咲姫の足が着地した瞬間、地面が大きく沈み込み、その反動で咲姫の身体が10メートル以上も上空へ弾き飛ばされた!
「咲姫ーーーっ!?」
「あはははは!楽しいのです!地面が咲姫を空中へ押し出してくれるのですっ!」
空中回転しながら無駄にドヤ顔を決める咲姫。
続いて降り立った猫二、うさちぁん、職人たちも悲劇に見舞われた。
ポよ~ん!ズコッ!ぷるんっ!
「うわぁぁぁっ!?足元が安定しねぇぇぇっ!」
「歩こうとすると足が地面に埋まるだだす!抜こうとするとポンッて跳ね飛ばされるだだだすーっ!」
職人たちが次々とジャンプ台のように跳ね飛ばされ、地上でカオスな玉突き事故が発生する!
「ふにゃ~~♪まるで巨大なトランポリンだお~~♪」
うさちぁんは酒樽を抱えたままポヨンポヨンと気持ちよさそうに跳ね回り、空中でお酒を煽っている。
「遊んでる場合かお前らは!!踏ん張りが効かねぇと基地も補給所も建てられねぇぞ!!」
必死に四つん這いになりながら、猫二が叫んだ。
第三章:プリン地盤の怪異「カラメルマグマ」
その時、地面の奥深くから重厚な地鳴りが響いた。
ポコッ......ポこっ......ブシャァァァッ!!
「な、なんだだす!?丘の頂上から何か吹き出してきただだす!」
島の中心にある「プリン山」の頂から、ドロリとした濃密な焦げ茶色の液体が噴き出し、山肌を滑り落ちてきた!
「あれは......!火山噴火ならぬ【超高熱カラメルマグマ】なのですっ!」
咲姫が指差す先で、甘く香ばしい匂いを撒きちらしながら、1000度を超えるカラメルソースの濁流が咲姫たちへ迫ってくる!
「あ、アツアツのカラメルが迫ってきたワン!触れたら一瞬で甘く香ばしい焼きプリンになっちゃうワン!」
「しゃれになってねぇぇぇっ!逃げろ......って、地面がぷるんぷるん跳ねて走れねぇぇぇっ!」
足を取られて前進できない猫二たち!
しかし、咲姫の瞳には恐怖など微塵もなかった。あるのは、狂おしいまでの食欲と圧倒的ドヤ感であった。
「ふふふ......アツアツのカラメルソース......!冷たいカスタード地盤と合わされば、最高のハーモニーを生むのですっ!」
第四章:咲姫の狂気・地盤冷却プリン陣
「咲姫の概念改変(スイーツ創世)を見せてあげるのですっ!」
咲姫が符凛刀(ぷりんとう)を地面へと突き立てた!
ズドォォォォォン......ッ!!
「【全自動概念改変・急速冷やしプリン】なのですっっ!!」
咲姫の刀から放たれた黄金のオーラが島全体へ伝播し、ぷるんぷるんの地盤が一瞬で『超冷感・極上カラメルコーティング』へと変化していく!
迫り来ていたカラメルマグマは、咲姫のオーラに触れた瞬間に急速冷却され、カチカチでパリパリの【極上クレームブリュレの表面】へと変貌を遂げた!
パリィィィン......ッ!
「お、おお......!?地面がパリパリに固まっただだす!」
「跳ねなくなっただだす!しっかり歩けるだだすよーっ!」
職人たちが立ち上がり、足元を叩く。
地盤のぷにぷに感触はそのままに、表面だけが固いカラメルで覆われ、完璧に歩行可能な「ブリュレ台地」が完成したのだ!
「ガハハハハ!咲姫様、お見事だだす!これなら釘も打てるし、補給所も建てられるだだすよ!」
力将士の雷電がカラメル地盤に巨大な杭を叩き込む!
「ふむ!完璧な地盤改良なのですっ!」
咲姫が足元のパリパリカラメルを少し割って口に運び、至福のドヤ顔を浮かべた。
「......なぁ咲姫」
「何ですか、猫二くん?」
「......俺たちの足元、さっきから『美味しく召し上がれ』って文字が浮き出てんだけど......この島、もしかして生き物なのか......?」
「何を細かいことを言っているのです!食べられる島、最高じゃないですかっ!」
狂気と甘みが増していく新世界。
咲姫たちは、パリパリのブリュレ地盤の上に、新たなる「狂気のプリン補給基地」の建設をスタートさせるのであった!