ep.233 六番目の道「スカイ・ハイウェイと雲の爆走車」
お酒味の雲が浮かぶエトスフェリアの上空。見上げれば美味しそうな雲が漂っているというのに、それを地上に降ろすだけでは満足できないのが咲姫でした。
「ミナさん、お空の上で収穫したものを運ぶのに、いちいち気球を出すのは時間がかかりすぎるのです! もっとビュンビュン飛ばして、鮮度そのままに運びたいのです!」
【咲姫の暴走:エトス・エア・ロジスティクス】
エア・ロード(空の川): 咲姫は上空に水魔法で巨大な「水の帯」を固定。さらに、ガラムの巨大オーブンから出る熱気(火)と、ミナが操る高空の冷気(風)を衝突させました。その温度差によって発生した強烈な気流が水の帯を押し流し、空中に「勝手に流れる高速道路」が完成したのです。
クラウド・カート(雲のゴーカート): 「道があるなら、乗り物が必要なのです!」 咲姫はうさちぁんが捏ねていたお酒味の雲をひったくると、テトの帆布と組み合わせて「クラウド・カート」を即興で作成。タイヤの代わりに炭酸ガスを噴射して浮き上がる、ふわふわで爆速のゴーカートです。
咲姫の爆走操縦: 「うさちぁん、しっかり掴まっているのです! 全速前進なのです!」 咲姫はうさちぁんを助手席に乗せ(というよりクッションにして)、エア・ロードへ突入! 水と風の力で加速し、お酒味の雲を回収しながら空を縦横無尽に駆け抜けます。 「あはは、お空が回ってるよぉぉぉ$301C♪」とうさちぁんが目を回している間に、新たな物流網「六番目の道」が、エトスフェリアの空を完全に支配しました。
「これで、雲の鮮度を落とさず市場へ届けられるのです! 空飛ぶデリバリー、大成功なのです!」
地上では、音速に近いスピードで空を走る「光る雲の塊」を見上げて、レンが「......あんな速度で荷物を運んだら、着地した瞬間に中身が粉々ですよ!」と頭を抱えていました。