ep.379 星系スタジオ、肉球硬貨(NkQ)の絶対領土
「にゃうにゃあ! エトスフェリアの資産なんて、もう過去の遺物なのです! これからは、私の演出がすべてを支配する新時代! 単位も、言葉も、星の数さえも、私の『極』に従うのですー!!」
輸送船の窓の外、かつてのエトスフェリアが豆粒のように遠ざかる。 咲姫がボタンを押し、全システムをハッキングして書き換えた。画面に表示される通貨単位「Etos」がノイズと共に崩れ、新たな肉球の図柄~~NkQ(肉球硬貨)へと「化」けていく。
「...さらっと。超新人様、および皆様。これより当ギルド内、およびこの星系での法定通貨を『肉球硬貨(NkQ)』へ完全移行します 。表面は肉球の図柄、裏面はNkQの文字です 」 アリシアが新しい硬貨のサンプルをテーブルに並べた。
「な、なんですってー!? 私が命懸けで勝ち取った時給22エトスはどうなるのですかー!?」 超新人が絶叫する中、アリシアが淡々と新レート(超新人への罰則込み)を読み上げる。
「超新人様の時給は、木貨3NkQに固定されました 。おめでとうございます。この星系では、お酒1杯がちょうど3NkQです 」 「お、お酒1杯分...。パン1個が1NkQ ですから、1時間働いてパン3個分...。あれ? 意外と人間らしい生活ができる...?」 超新人が一瞬安堵した瞬間、うさちぁんが不敵に笑いながらボトルを置いた。
「あはは、甘いねぇ~。それはあくまで『一般平均』の話だよぉ~。この船内の酒は『記念価格』で1杯300NkQさぁ~。超新人君、100時間不眠不休で働いて、ようやく1杯飲める計算だねぇ~」 「100時間!? 中級魔法を1個習う費用(100NkQ) の3倍もするじゃないですかー!!」
「にゃうにゃあ! 泣いている暇はないのです! 100枚で上の単位へ上がる このNkQを、山のように稼ぐための『極限の撮影』が始まるのですー!!」
「...さらっと。ちなみに猫二総務部長の負債は、国家間取引単位である白金貨(100,000NkQ) 数万枚分に再設定されました」 「白金貨!? 国同士の取引に使うやつニャ!? 僕一匹で、銀河の軍事予算レベルの借金を背負ったニャー!!」
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咲姫(総監修):大見出しを英語(TRANSFORM)に書き換え、章立ての常識さえも破壊。
超新人:時給を「お酒1杯(3NkQ)」に設定されるも、物価の狂乱に絶望する。
うさちぁん:パン1個=1NkQ という基準を盾に、自分だけの暴利価格を構築開始。
猫二(総務部長):石貨50NkQ(初心者依頼報酬)を何億回こなせば返せるかわからない天文学的負債に白目を剥く。
騎士:武官の平均給与(500NkQ)を提示されるが、娘たちの巫女衣装代(うさちぁん価格)で即座に相殺される予感に震える。
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