ep.372 預言者の凱旋と、芋ネギ教の吸収合併
「拝(はい)の章」第3回。超新人の凱旋が、うさちぁんの強欲と巫女たちの千鳥足によって、まさかの「宗教的吸収合併」へと繋がります。
「にゃうにゃあ! 見るのです、あの空を! 追放された預言者が、何やら大勢の『獲物(信者)』を連れて帰ってきたのですー!!」
芋キャノンで飛ばされたはずの超新人が、隣の惑星で増殖させた「ネギ教信徒」たちを率いて強襲してきた。彼らは巨大なネギを旗印に掲げ、この芋の聖地をネギ色に染め上げようと気炎を吐く。 「私は戻ってきたのです! この『ネギの福音』で、芋大社をネギ大社に書き換えて......時給20エトスを勝ち取るのですー!!」
しかし、そこに立ちはだかったのは、神主姿の騎士......ではなく、集金袋を構えたうさちぁんだった。 「あはは、いらっしゃ~い。参拝客は大歓迎だよぉ~。でも、この聖域に入るには『初穂料(という名の入域税)』が必要なんだ。一人あたり定価の50万倍、今すぐ払いなよぉ~」 うさちぁんの威圧感に気圧された信徒たちは、言われるがままに全財産を差し出し、魂(と財布)を抜かれた状態で境内へと足を踏み入れる。
そこで彼らを待ち構えていたのは、究極の「接待」だった。 「......はぁ、ふわふわしますぅ。これが『神様のステップ』なのですぅ......」 「アリス、回る方向が逆だよぉ......でも、楽しいからいいよねっ!」 修行(酒行)を終え、『兎吟醸:しっぽの泥』で完璧に仕上がったアリスとサヨが、千鳥足でフラフラと舞を踊る。そのあまりにも無防備で、かつ「芋の芳醇な香り」を纏った美しき(泥酔した)巫女の姿に、ネギ教信徒たちは一瞬で心を奪われた。
「......ふむ。ネギは添え物。主食は芋。......ズズッ。信徒たちよ、この『芋ネギ餡子』を食せ。これこそが真の救済だ」 餡子熊王が、ネギの刺激を芋の甘みで完全に包み込んだ禁断の供物を振る舞う。信徒たちは、巫女の舞と餡子の魔力、そして漂うスピリタスの香りにあてられ、次々とネギの旗を投げ捨てた。 「......芋。芋こそが真の神だ......!」「ネギは、芋を引き立てるための生贄だったんだ......!」
「にゃうにゃあ! 改宗完了なのです! ネギ教は今、正式に『芋ネギスピリタス教』の一部となったのですー!!」 咲姫が勝利のシャッターを切ったとき、超新人は呆然と立ち尽くしていた。 「......え? 私の信者が、みんな芋を拝んでる? 誰も私のネギを見てくれない......。あ、アリシアさん、これはその......」 「さらっと。超新人様、信徒の管理責任および、教団合併に伴う事務手数料として、追加で1000年分の無償労働が課せられました」
気づけば周囲は「芋」を称える者ばかり。超新人は、自ら連れてきた軍勢に囲まれながら、孤独にネギを握りしめて震えていた。
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咲姫(総監修):宗教の吸収合併というドロドロの劇を、「感動の和解」として美しく撮影。
うさちぁん:ネギ教信徒の身ぐるみを剥ぎ、教団の軍資金(酒代)を大幅に増加させる。
アリス & サヨ:酔った勢いの「千鳥足の舞」が、図らずも異教徒を魅了する究極の布教活動に。
超新人:凱旋したつもりが、一瞬で「四面楚歌」のピエロに。時給交渉どころか借金が増える。
騎士(神主):娘たちが信徒を「骨抜き(物理)」にする姿を見て、神主として複雑な表情で祈りを捧げる。
猫二:大量の改宗届の受理と、没収したネギの仕分け作業の責任を背負わされる。
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