ep.301 青の誘惑。すべてが「美味しい水」の惑星
別荘宇宙の開拓が一段落したある日、咲姫はメインタワーの展望デッキで、うさちぁんと共に宇宙の遠景を眺めていた。
「うさちぁん、ウイスキーの海もいいのですけど...やっぱり、お風呂上がりやパンを食べる時は、冷たくて美味しいお水が飲みたくなるのです!」 「わかるぅ! 酔い覚ましのチェイサーは大事だよねぇ。...あ、見て咲姫ちゃん。あそこに、すっごく透き通った青いお星様があるよぉ?」
二人の視線の先、箱庭宇宙の深部にぽつんと浮かぶ、真珠のように美しい青色の惑星。 テラが「さらっと」(※アリシアから借りた端末で)スキャンを行うと、驚愕の結果が出た。
「咲姫様、この惑星...驚いたことに、地表の100%が純度99.9%の『超軟水』で構成されていますわ。しかも、どこを掬ってもミネラルバランスが完璧で、絶妙に冷えている...。天然の巨大ウォーターサーバーですわね」
「これなのです! ここにバカンスに行くのです! サヤ、水着とタオルの準備なのです!」 「畏まりました。...ささっと」
サヤが指を鳴らすと、しれっと全員の服装が「究極の撥水機能付き水着(フリル多め)」に着替えさせられ、足元には浮き輪代わりの『巨大・聖域の白パン』が用意された。
【惑星:アクア・ルナ】 一行が降り立ったその星は、波風一つない鏡のような水面がどこまでも続いていた。空を見上げれば、別荘宇宙の惑星たちが宝石のように輝いている。
「わぁ...! お水が甘くて美味しいのです!」 「最高だねぇ! じゃあ、この惑星をもっと楽しくするために...この『水』を使って、とんでもないものを開発しちゃおうかぁ!」
うさちぁんが不穏な笑みを浮かべ、シェーカーを取り出す。 バカンスに来たはずが、咲姫のわがままとうさちぁんの好奇心、そしてアリシアの管理能力が合わさり、この星の「水」を媒介にした恐ろしいほどの【技術チート】が始まろうとしていた。
「アリシア、このお水を使って『触れるだけで何でも作れる粘土』にするのです!」 「あらあら、いいですね。...さらっと」
アリシアが惑星の物理定数をさらっと書き換え、この星の「水」は、咲姫が望む形に瞬時に固まる『概念流体』へと進化した。
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【遊の章:進捗状況 1/8】
・咲姫:水惑星アクア・ルナを発見。バカンスの開幕を宣言。
・うさちぁん:水の組成をシェイクし、「触れるだけで望みの物質に変わる水」へ改造。
・サヤ:「ささっと」水上コテージと、冷えたフルーツを用意。
・アリシア:「さらっと」水惑星の全域を「咲姫の遊び場(特区)」として登記。
・テラ:この星の水が、既存の全エネルギー資源を凌駕する「万能触媒」になったことに戦慄。
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