第一話 不思議な歌
りんりん すずが よんでるよ
蓮太は母が時々口ずさむこの歌が好きだ。
あかいきつねに こんにちは
あおいきつねに こんにちは
それは歌というにはへんてこで、はっきりしたメロディーはなく、それすらも日によって変わったりする。
ちいさなとりいを みつけたら
とんとんとんって あしならし
ぱんぱんぱんって てをたたく
けれど、この歌を歌う時の母は決まって機嫌がよく、その弾んだ気持ちがこちらにまで伝わり、蓮太はとても幸せな気持ちになるのだ。
とりいのしたを くぐったら
あらあら びっくり べっせかい
ぜったい ぜったい わすれない