ホームAIメイドと小説家7話 メイドと祈り
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7話 メイドと祈り

『お電話ありがとうございます。オリエント重工お客様サポートセンターです。』

「あ、お忙しいところすみません」
「えーっと、クレームとか故障とかじゃなくて、相談?的な内容なんですけど、いいですか?」

『はい、お伺いいたします』
『まずは、お客様がご利用の弊社製品を教えて頂けますか?』

「はい、えーっと、なんだろ、家事メイドです」

『HU型AI搭載家事補助汎用アンドロイドですね。ご利用ありがとうございます』

「はい、多分それっす」

『お客様、シリアルナンバーはおわかりになりますでしょうか?』

「シリアルナンバーですか?えーっと、おーいロコ―、お前シリアルナンバーって

「送信いたしました」

「マジかよすげーな」

『ありがとうございます。シリアルナンバーを確認いたしました。HU-65162Pのご利用ありがとうございます』

「すげーな御社も」

『恐縮です。本日はどのようなご用件でしたか?』

「えーっとですね、なんて言うんだろ」
「買ったときに比べて、すげー毒舌が悪化したというか、皮肉の切れ味が鋭すぎるといいますか」

『確認いたします、少々お待ちください』
『あー、本当ですね。通常のご利用よりもかなり多くデータが蓄積されております』

「データが蓄積、ですか?」

『はい、通常であれば日常の対話により徐々にご利用者様の性格や好みを把握していくのですが、稀に日記を読ませるなどしてご利用者様の情報を早く蓄積される場合がございます。何か御心当たりはございますか?』

「あー......えっとですね、例えばですよ?自分が小説を書いたとしまして、それを推敲してもらうってのは......」

『はい、その場合は文字数にもよりますが、より多くの内容をユーザー出力情報として読み込みますので、ご利用者様の趣向や性格、好みをより早く学習する可能性がございます』

「なるほど......」
「ちなみに、ウチの場合、やっぱ学習?の速度って早いんですか?」

『はい、お客様の場合ですと、通常のご利用より約10倍ほど早く学習されていますね』

「10倍......」

『はい、10倍です』
『ちなみに、学習内容をフォーマットするという選択肢もございますが、いかがいたしますか?』

「なるほど」
「その場合って、買ったときにリセットされる感じですかね?」

『はい、正確にはご購入時にご設定頂いた初期設定からやりなおし、となります』

「あー......、わかりました。このままで大丈夫っす」

『お客様、この度ご相談頂いた内容についてなのですが、実はとても珍しい事象でございまして、もしよろしければ品質向上のためのデータ提供にご協力いただけませんでしょうか?」

「データ提供ですか?」

『はい、具体的には、お客様の個人情報、お名前やご住所等は全て隠された状態で、音声データのみを解析させて頂くことになります』

「え、なんか恥ずかしい」

『個人を特定されるような情報は自動的に隠されることになりますのでご安心ください』

「うーん......」
「それってやったほうが良いんですかね?」

『弊社からのお願いというかたちになりますので、ご協力の御礼としまして、該当製品のメンテナンス費用永続無料と

「やります!」

『...はい、ありがとうございます。本日のお電話にてご契約仮締結となりますが、よろしいでしょうか?』

「うす!大丈夫っす!」

『かしこまりました。後日契約書をお送りいたしますので、内容を確認のうえご署名、ご返送をお願いいたします』

「はーい」

『ご提供いただく音声データについては、自動送信されますので、特にお手を煩わせることはございませんので、ご安心ください」

「はーい」

『そのほかご不明点はございますか?』

「大丈夫っす!あざす!」

『ご連絡頂きありがとうございました。失礼いたします』

「はーい、失礼しまーす」

「ご主人様」

「おう、どしたー?」

「毒舌が悪化、皮肉の切れ味、でございますか」

「そんなことよりさ!お前のメンテ費用ずっと無料だって!すごくね?」

「はあ」

「オリエント重工やべーな、さすがだわ」

「......」
「ちなみに、ご主人様のちっぱいスレンダー美魔女に関する情報も提供されますが、よろしいのですか?」

「あっ」

「......」

「......」

「まあ大丈夫っしょ!個人特定できないとか言ってたし!謎の小説家だし!なんかミステリーだな!」

「はあ」
「それでよろしいのでしたら、私からは何もございません」

「いやーでも小説の推敲で情報蓄積されるってな。すげーな。知ってた?」

「はい、存じ上げております」

「でもなー、今更人雇って推敲お願いするのもなー」

「そうですね」

「やっぱ人間、便利な道具を手に入れると手放せないな!」

「はあ」

「なおソースはウォシュレット」

「......」

「あの暖かい便座に慣れちゃったら、極寒の便座なんてマジ無理だわ」

「そうですか」

「マジで冷たすぎて、ひっこむからな!?」

「へえ」

「いやマジであれこそ人類の叡智だわ。知ってる?海外にもかなり普及してるらしいぜ?」

「はあ」

「俺は今からウォシュレット発明した人を聖人と呼ぶことにした!」

「......」

「フライングトイレットモンスター教における聖人認定だわ!すげーよあんた!」

「......」

「お前も今日からトイレ行くたびに感謝の祈りをしろよ?ラーメン」

「ご主人様、私アンドロイドですが」

「あっ、忘れてた」

「......」

「......」

「ラーメン!」

「......ラーメン」

――――――――――――――――――――――――――――
佐藤|対話品質評価課

@hu-dialogue-evaluators
お疲れ様です。佐藤です。
いつもご協力頂きありがとうございます。
「♡」「拡散」「Xシェア」「コメント」
にて評価データの送信をお願いします。

@hu-dialogue-evaluators
次回、対象製品へのテストケースを募集することになりました。
対象製品へ「投げかけたい質問」「投げかけたい雑談」など
品質評価プロジェクトにご参加のみなさん、
「コメント」もしくは「Xシェア」にてご返信お願いします。


@hu-dialogue-evaluators
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ボーナス上がりました。ご協力ありがとうございます。
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『お電話ありがとうございます。オリエント重工お客様サポートセンターです。』

「あ、お忙しいところすみません」
「えーっと、クレームとか故障とかじゃなくて、相談?的な内容なんですけど、いいですか?」

『はい、お伺いいたします』
『まずは、お客様がご利用の弊社製品を教えて頂けますか?』

「はい、えーっと、なんだろ、家事メイドです」

『HU型AI搭載家事補助汎用アンドロイドですね。ご利用ありがとうございます』

「はい、多分それっす」

『お客様、シリアルナンバーはおわかりになりますでしょうか?』

「シリアルナンバーですか?えーっと、おーいロコ―、お前シリアルナンバーって

「送信いたしました」

「マジかよすげーな」

『ありがとうございます。シリアルナンバーを確認いたしました。HU-65162Pのご利用ありがとうございます』

「すげーな御社も」

『恐縮です。本日はどのようなご用件でしたか?』

「えーっとですね、なんて言うんだろ」
「買ったときに比べて、すげー毒舌が悪化したというか、皮肉の切れ味が鋭すぎるといいますか」

『確認いたします、少々お待ちください』
『あー、本当ですね。通常のご利用よりもかなり多くデータが蓄積されております』

「データが蓄積、ですか?」

『はい、通常であれば日常の対話により徐々にご利用者様の性格や好みを把握していくのですが、稀に日記を読ませるなどしてご利用者様の情報を早く蓄積される場合がございます。何か御心当たりはございますか?』

「あー......えっとですね、例えばですよ?自分が小説を書いたとしまして、それを推敲してもらうってのは......」

『はい、その場合は文字数にもよりますが、より多くの内容をユーザー出力情報として読み込みますので、ご利用者様の趣向や性格、好みをより早く学習する可能性がございます』

「なるほど......」
「ちなみに、ウチの場合、やっぱ学習?の速度って早いんですか?」

『はい、お客様の場合ですと、通常のご利用より約10倍ほど早く学習されていますね』

「10倍......」

『はい、10倍です』
『ちなみに、学習内容をフォーマットするという選択肢もございますが、いかがいたしますか?』

「なるほど」
「その場合って、買ったときにリセットされる感じですかね?」

『はい、正確にはご購入時にご設定頂いた初期設定からやりなおし、となります』

「あー......、わかりました。このままで大丈夫っす」

『お客様、この度ご相談頂いた内容についてなのですが、実はとても珍しい事象でございまして、もしよろしければ品質向上のためのデータ提供にご協力いただけませんでしょうか?」

「データ提供ですか?」

『はい、具体的には、お客様の個人情報、お名前やご住所等は全て隠された状態で、音声データのみを解析させて頂くことになります』

「え、なんか恥ずかしい」

『個人を特定されるような情報は自動的に隠されることになりますのでご安心ください』

「うーん......」
「それってやったほうが良いんですかね?」

『弊社からのお願いというかたちになりますので、ご協力の御礼としまして、該当製品のメンテナンス費用永続無料と

「やります!」

『...はい、ありがとうございます。本日のお電話にてご契約仮締結となりますが、よろしいでしょうか?』

「うす!大丈夫っす!」

『かしこまりました。後日契約書をお送りいたしますので、内容を確認のうえご署名、ご返送をお願いいたします』

「はーい」

『ご提供いただく音声データについては、自動送信されますので、特にお手を煩わせることはございませんので、ご安心ください」

「はーい」

『そのほかご不明点はございますか?』

「大丈夫っす!あざす!」

『ご連絡頂きありがとうございました。失礼いたします』

「はーい、失礼しまーす」

「ご主人様」

「おう、どしたー?」

「毒舌が悪化、皮肉の切れ味、でございますか」

「そんなことよりさ!お前のメンテ費用ずっと無料だって!すごくね?」

「はあ」

「オリエント重工やべーな、さすがだわ」

「......」
「ちなみに、ご主人様のちっぱいスレンダー美魔女に関する情報も提供されますが、よろしいのですか?」

「あっ」

「......」

「......」

「まあ大丈夫っしょ!個人特定できないとか言ってたし!謎の小説家だし!なんかミステリーだな!」

「はあ」
「それでよろしいのでしたら、私からは何もございません」

「いやーでも小説の推敲で情報蓄積されるってな。すげーな。知ってた?」

「はい、存じ上げております」

「でもなー、今更人雇って推敲お願いするのもなー」

「そうですね」

「やっぱ人間、便利な道具を手に入れると手放せないな!」

「はあ」

「なおソースはウォシュレット」

「......」

「あの暖かい便座に慣れちゃったら、極寒の便座なんてマジ無理だわ」

「そうですか」

「マジで冷たすぎて、ひっこむからな!?」

「へえ」

「いやマジであれこそ人類の叡智だわ。知ってる?海外にもかなり普及してるらしいぜ?」

「はあ」

「俺は今からウォシュレット発明した人を聖人と呼ぶことにした!」

「......」

「フライングトイレットモンスター教における聖人認定だわ!すげーよあんた!」

「......」

「お前も今日からトイレ行くたびに感謝の祈りをしろよ?ラーメン」

「ご主人様、私アンドロイドですが」

「あっ、忘れてた」

「......」

「......」

「ラーメン!」

「......ラーメン」

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お疲れ様です。佐藤です。
いつもご協力頂きありがとうございます。
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次回、対象製品へのテストケースを募集することになりました。
対象製品へ「投げかけたい質問」「投げかけたい雑談」など
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