Episode 23 FIRST STRIKE
朝食を終えた四人は、管理棟を後にした。
柔らかな朝日がORPHANを照らしている。
いつもと変わらない朝。
「行くぞ」
レートが短く告げる。
歩きながら、クランツが端末を見る。
――ピッ――
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ORPHAN : AREA MAP
ZIGZAG ACTIVITY SITES : 04
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地図上に、四つの赤い印が浮かぶ。
「配置を確認する」
淡々とした声が響く。
「ノア」
「はいよ」
「通信を落とせ」
「任せなさーい」
ノアは笑って親指を立てる。
「ゼロ。南側を封鎖する」
「了解だ」
「俺とレートは通信遮断後、本拠点へ突入」
「了解」
それだけ。
誰一人、異論はない。
それぞれが、自分の役割を理解している。
ノアは足を止める。
「さてと」
近くの街灯へ背中を預け、小型端末を取り出した。
――カチ――
細いケーブルを接続する。
――ブゥン――
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NETWORK SCAN : ACTIVE
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画面へ無数の文字列が流れ始めた。
「......」
――カタカタカタッ――
指先が軽快に踊る。
――カタッ――
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NETWORK : DETECTED
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「見つけた」
ノアは小さく笑う。
「やっぱり同じ規格じゃん」
画面上に複数の通信経路が浮かび上がる。
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COMMUNICATION LINKS
STATUS : CONNECTED
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「はーい」
――ピッ――
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COMMUNICATION LINKS
STATUS : DISCONNECTING...
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一本。
また一本。
画面上の通信経路が消えていく。
――ピピッ――
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COMMUNICATION LINKS
STATUS : DISCONNECTED
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「お疲れーい」
その頃。
17区外縁部。
廃工場を改装したZIGZAGの拠点。
数人の構成員が気怠そうに時間を潰していた。
「昨日の四人、帰ってこねぇな」
「しくじったんじゃねぇの?」
「だったら笑える」
部屋に笑いが広がる。
――ピーッ――
――ピーッ――
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ERROR
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「あ?」
――バンッ――
男が画面を叩く。
反応しない。
――ピッ――
別の端末を起動する。
――カチャカチャッ――
「おい――」
「――通信が死んだ」
誰かが立ち上がる。
「故障か?」
「全部だぞ!?」
次々と端末を確認する。
どれも同じ状況。
外部との通信が、完全に途絶えている。
「......何が起きてる?」
答えはなかった。
同じ頃。
廃工場から数百メートル離れた路地裏。
レートは立ち止まる。
目の前には、古びた鉄扉。
クランツが端末に目を通す。
「通信断を確認」
「了解」
レートは腰のGAINへ手を添える。
――カチャ――
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GAIN : ARK
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「敵を殲滅する」
HODL BOLLINGER――
初めての報復が始まる。