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Episode 11 FIRST MOVE

「パーティーを始めましょう」

その言葉が落ちた瞬間だった。

――パァン――
――ドンッ――

レートは反射的にクロスを突き飛ばした。

弾丸が胸元を掠める。

――キィン!――

背後の鉄骨で火花が散った。

「伏せろっ!」

クロスは地面へ転がる。
そのまま体勢を低くする。

「高架橋!3時方向っ!」

ノアの声が響く。
瞳が鋭く深まる。

「二人!!」

――パンッ――
――パンッ――

乾いた銃声が連続する。

――ズザッ――

レートは崩れたコンクリートへ滑り込んだ。

「クランツ」

レートが問いかける。
クランツは一瞬だけ目を閉じる。

銃声。
足音。
反響。
風向き。

「......」

すべてを頭の中で組み立てる。

「二人じゃない」

「え?」

ノアが振り向く。

「四人だ」

――カチャッ――

背後。
瓦礫の影。

新たな銃口が現れた。

「――っ!」

レートは即座に身体を反転させる。

――グイッ――

強引にクランツがレートの腕を引っ張る。

――パンッ――

弾丸がすれすれのところで外れる。

「――助かった」

クランツは表情一つ変えない。

「ノア」

「――右、移動開始」

ノアが再び視線を巡らせる。

「左は固定」

「左は囮」

クランツは即座に答える。

「レート。右を潰せ」

「了解」

返事と同時にレートは走っていた。
爆発的な踏み込み。

一直線。

敵の銃口が追いつかない。

「速っ......!」

敵が思わず声を漏らす。

レートは一気に距離を詰める。
敵は咄嗟に後退する。

「左!」

ノアの声が飛ぶ。

――パンッ――

レートは身体をひねる。

もう一人の敵が援護射撃。

弾丸が頬を掠めて通り過ぎる。

「そのまま前!」

ほぼ同時にクランツの声。

――ダッ――

迷いなく踏み込む。
敵の間合いへ。

――ゴッ――

鈍い衝撃音。

――カラカラッ――

敵の武器が弾き飛ばされる。

「――っ!?」

残る一人が距離を取ろうとした。

「逃がさねえよ」

レートが低く呟く。

――ドンッ――

鳩尾へ一撃。

「かはっ――」

瓦礫へ叩き付けられる。

銃声が止む。

「エリア――」

ノアは周囲を見回す。

「クリア」

「......まだ見られてる」

クランツは高架の奥を睨み続ける。

高架橋のさらに上。

HOSTは微動だにしない。
その様子を眺めていた。

仮面の奥。
小さく息を吐く。

「なるほど」

ゆっくりと踵を返す。

「思っていた以上ですね」

言葉だけを残し、姿は溶けるように消えていった。

レートは周囲の警戒を解かない。
ノアは索敵を続ける。
クランツは次の伏兵を探している。

三人とも、勝ったという空気は微塵もない。

「......」

クロスは静かに立ち上がる。
服についた埃を払う。

「......」

レートたちを見つめる。
クロスは小さく目を細めた。

「確かに......」

微かに漏れた呟き。
その言葉は誰の耳にも届かない。

「だから、ORPHANだったのですね」
あとがき朔來 織
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 『SOUL TR@DE』は毎日18:00更新予定です。 面白いと思っていただけましたら、 評価・ブックマークで応援いただけると励みになります。 "SEE YOU AT THE NEXT MARKET."
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その言葉が落ちた瞬間だった。

――パァン――
――ドンッ――

レートは反射的にクロスを突き飛ばした。

弾丸が胸元を掠める。

――キィン!――

背後の鉄骨で火花が散った。

「伏せろっ!」

クロスは地面へ転がる。
そのまま体勢を低くする。

「高架橋!3時方向っ!」

ノアの声が響く。
瞳が鋭く深まる。

「二人!!」

――パンッ――
――パンッ――

乾いた銃声が連続する。

――ズザッ――

レートは崩れたコンクリートへ滑り込んだ。

「クランツ」

レートが問いかける。
クランツは一瞬だけ目を閉じる。

銃声。
足音。
反響。
風向き。

「......」

すべてを頭の中で組み立てる。

「二人じゃない」

「え?」

ノアが振り向く。

「四人だ」

――カチャッ――

背後。
瓦礫の影。

新たな銃口が現れた。

「――っ!」

レートは即座に身体を反転させる。

――グイッ――

強引にクランツがレートの腕を引っ張る。

――パンッ――

弾丸がすれすれのところで外れる。

「――助かった」

クランツは表情一つ変えない。

「ノア」

「――右、移動開始」

ノアが再び視線を巡らせる。

「左は固定」

「左は囮」

クランツは即座に答える。

「レート。右を潰せ」

「了解」

返事と同時にレートは走っていた。
爆発的な踏み込み。

一直線。

敵の銃口が追いつかない。

「速っ......!」

敵が思わず声を漏らす。

レートは一気に距離を詰める。
敵は咄嗟に後退する。

「左!」

ノアの声が飛ぶ。

――パンッ――

レートは身体をひねる。

もう一人の敵が援護射撃。

弾丸が頬を掠めて通り過ぎる。

「そのまま前!」

ほぼ同時にクランツの声。

――ダッ――

迷いなく踏み込む。
敵の間合いへ。

――ゴッ――

鈍い衝撃音。

――カラカラッ――

敵の武器が弾き飛ばされる。

「――っ!?」

残る一人が距離を取ろうとした。

「逃がさねえよ」

レートが低く呟く。

――ドンッ――

鳩尾へ一撃。

「かはっ――」

瓦礫へ叩き付けられる。

銃声が止む。

「エリア――」

ノアは周囲を見回す。

「クリア」

「......まだ見られてる」

クランツは高架の奥を睨み続ける。

高架橋のさらに上。

HOSTは微動だにしない。
その様子を眺めていた。

仮面の奥。
小さく息を吐く。

「なるほど」

ゆっくりと踵を返す。

「思っていた以上ですね」

言葉だけを残し、姿は溶けるように消えていった。

レートは周囲の警戒を解かない。
ノアは索敵を続ける。
クランツは次の伏兵を探している。

三人とも、勝ったという空気は微塵もない。

「......」

クロスは静かに立ち上がる。
服についた埃を払う。

「......」

レートたちを見つめる。
クロスは小さく目を細めた。

「確かに......」

微かに漏れた呟き。
その言葉は誰の耳にも届かない。

「だから、ORPHANだったのですね」
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