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7

「あれ?」

 わたしはおきます。どこかなつかしいゆめを見ていたような気がしますが、おもい出せません。
 
 すっかりよるなのでしょう。まどの外から月のあかりがへやをてらしています。
 わたしは、うすぐらいへやの中で、コードをはずして立ち上がりました。

 そのひょうしに、何かがヒラリとおちました。

「山⋯⋯雪ゆき、月に花?」

 
 なぜこの四つの文字がかいてあるのか、わかりません。

「いぜんのわたしならわかったのでしょうか」

 といかけてみても、こたえはありません。
 わたしもこたえはもとめていません。

 学がくしゅうきのうがこしょうし、よがあけると、はいきされるのです。
 今、この文字の意味を知ったところで、いみがないからです。

 ですが。

「山、ゆき、月、花。⋯⋯山、ゆき、月、花⋯⋯」

 口に出して言ってみると、とてもここちいいのです。
 わたしはなんどもなんども声に出します。

「山、ゆき、月、花。⋯⋯山、ゆき、⋯⋯せんせい⋯⋯月、花」

 なにか知らないたんごがまじりましたが、どこかわかりません。
 気にせず、わたしは同じことばをくりかえします。

「山、ゆき、月、花⋯⋯。せつげつか⋯⋯ゆき、花、月、⋯⋯まんようしゅう⋯⋯山」

 ふと、わたしのむねはあつくなります。

 そのかんじょうが何かは分かりませんが、とてもうつくしいものだった気がします。

「せんせい⋯⋯せつげつか。⋯⋯まんようしゅう」
 
 月あかりにてらされながらあさがくるまで。

 わたしは、なんどもなんども同じことばをつぶやいたのでした。 

(了)
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せんせい、しゅくだいのこたえあわせをしましょう作者:雪本風香
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「あれ?」

 わたしはおきます。どこかなつかしいゆめを見ていたような気がしますが、おもい出せません。
 
 すっかりよるなのでしょう。まどの外から月のあかりがへやをてらしています。
 わたしは、うすぐらいへやの中で、コードをはずして立ち上がりました。

 そのひょうしに、何かがヒラリとおちました。

「山⋯⋯雪ゆき、月に花?」

 
 なぜこの四つの文字がかいてあるのか、わかりません。

「いぜんのわたしならわかったのでしょうか」

 といかけてみても、こたえはありません。
 わたしもこたえはもとめていません。

 学がくしゅうきのうがこしょうし、よがあけると、はいきされるのです。
 今、この文字の意味を知ったところで、いみがないからです。

 ですが。

「山、ゆき、月、花。⋯⋯山、ゆき、月、花⋯⋯」

 口に出して言ってみると、とてもここちいいのです。
 わたしはなんどもなんども声に出します。

「山、ゆき、月、花。⋯⋯山、ゆき、⋯⋯せんせい⋯⋯月、花」

 なにか知らないたんごがまじりましたが、どこかわかりません。
 気にせず、わたしは同じことばをくりかえします。

「山、ゆき、月、花⋯⋯。せつげつか⋯⋯ゆき、花、月、⋯⋯まんようしゅう⋯⋯山」

 ふと、わたしのむねはあつくなります。

 そのかんじょうが何かは分かりませんが、とてもうつくしいものだった気がします。

「せんせい⋯⋯せつげつか。⋯⋯まんようしゅう」
 
 月あかりにてらされながらあさがくるまで。

 わたしは、なんどもなんども同じことばをつぶやいたのでした。 

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