~今思えば愚行が転機だったのかもしれません~
あれは最終日の事です。
それまで楽しい旅行だったものですから、すっかりテンションが上がってしまって。
現地で仲良くなった同世代の女性に誘われるがままに、バーに行ってしまったんです。
それで気が緩んでしまって。
勿論、お酒も強いのを飲んでいました。
父がお酒に強いもので、私も自信があってついつい飲みすぎたんですね?
そこから、少し記憶が飛んでいるのですが、気づけば複数人の見知らぬ現地の男性達に囲まれていて、襲われそうになって。
ただ、護身術を母から習うよう強要されていたのが役に立って、ふらつきながらなんとか抵抗して、逃げたんです。
でも、追いかけられて。
無我夢中で走っているうちに、迷子になってしまったんです。
それも、人里から離れたのか?
森の中にいて、しかも真っ暗で。
怖くて仕方なかったですし、他の方には勿論真似してほしくはないんですが、それが転機だったんです。
「彼」と出会えたんですから。
えぇ「彼」です。
「透明な首無し亡霊」に、救われたんです。