ブランシュ家
魔法の特訓は僕が倒れたことで少し延期になり、土曜日になり、オーリー君の家にお邪魔することになった
「ぼっちゃま、お迎えに上がりました」
「シリウス、馬車なんてどうした、家にはこんなの買う金ないだろ!」
「ぼっちゃまがご友人を家に連れてくると知った旦那様が無理なされまして」
「親父」
「なんかすみません、僕らのせいで」
「いや、親父たちもそれだけ今の状況をなんとかしたいってことだろ、乗ってくれ」
僕たちは馬車に乗ってオーリー君の家に向かった
「なぁ、オーリー、王都に家あるんだよな、なんで馬車なんか必要なんだ?」
「あー、貴族の面子だ、近場であっても馬車で移動するのが良いってことらしい」
「そ、そうだね、貴族で馬車を使わないで移動するのは恥ずかしいこととされてるよ」
「はぁー、貴族って面倒なんだな」
「ちょっとヨーグ!」
「ヨーグの言いたいことは分かる、俺は生まれたときから馬車がない生活だったからこうやって乗って移動するのが違和感でしかねぇ」
「う、ウィン君たちは移動はどうしてたの?」
「私は乗合馬車や徒歩よ、ウィンはいつも方法よね?」
「ええ、僕は飛びます」
「は?飛ぶ?」
「おいおい、ウィン、人は飛べないぞ?」
「ヨーグ、よく考えなさいよ、暴風の魔女の弟子なのよ、空飛んだっておかしくないわ」
「ええ、風上級魔法『フライ』で飛べます」
「それ覚えれたらすげぇことになりそうだな」
「ヨーグ、やめときなさい、キツイ言い方になるけど上級魔法は魔法師団団長とか魔女やその弟子が使う魔法よ、夢を見ても辛いだけよ」
「マジか」
そうしていると一軒の屋敷にたどり着いた
「皆様、着きましたのでお降りください」
僕たちが降りると壮年の男性と少し若い女性が待っていた
「おぉ、オーリーお帰り、手紙を見ていてもたってもいられずここで待たせて貰ってたぞ」
「おかえりなさい、オーリー」
「ただいま、親父、お袋、紹介するな、こっちの女みたいな格好のやつが暴風の魔女の弟子のウィンでその隣は灼熱の魔女の弟子のフレア、それで今度班を組むことになったヨーグとメグミ、それとリーフだ」
「ウィン・テンペストです、大勢で押し掛けてしまい申し訳ありません」
「オーリーから魔女の弟子を連れてくるとは聞いていたが2人とは!それにそちらはスパイラル侯爵家のご息女だね」
「は、はい」
「そちらの2人は存じないがどこかの貴族家かな?」
「俺らは貴族じゃ」
「ヨーグ!言葉づかい!済みません、私達は平民でして、一緒に来てもいいと聞いたのを真に受けてしまいまして」
「はは、そんなにへりくだる事はないよ、平民がいてくれるから我々貴族がいるんだから」
「あ、ありがとうございます」
「それで本題だったね、オーリーからの手紙にはウィン君が我が家の問題を解決できるかもしれないとあったが」
「そのような事が可能なのですか?」
「はい、これは僕の考えなのですが皆さんが着けているその腕輪は魔力を吸い取っています、そしてブランシュ家の魔法はおそらく魔力の消費が大きいんだと思います」
「つまり、この腕輪を着けていると魔法に必要な魔力が足りない、だから魔法が使えなくなった、そういうことかな?」
「前にカタール君に腕輪を借りたとき魔力を吸われたので可能性はあるかと」
「そうか、そういうことか」
そう言ってオーリー君の父親は腕輪を外した
「それで魔力循環出来ますか?」
「魔力循環、久しぶりに聞いたね」
そう言って魔力循環を行おうとしていたがうまくいってないように見えた
「難しいですか?」
「どうも体内の魔力を高めることからやり直しみたいだね、これは時間かかりそうだ」
「そんなに難しいのかよ、魔力循環は?」
「そうね、慣れると簡単なんだけどまず魔力を高めること自体難しいのよ」
僕は少しお手伝いすることにした
「少し魔力流しますね」
オーリー君の父親の手を持って魔力を流すとなにやら引っ掛かりがあるのが感じた
「これは魔力が流れにくくなってますね、これだと魔法使いにくくて当然ですよ」
「そうなのか、これは久しぶりに修行しないといけないな」
「頑張ってください、とりあえずあの腕輪は破棄するか着けてないといけないのであれば見た目だけ似たような物を作って着ければいいかと」
「ありがとう、ウィン君」