エピローグ
後日談。
【ヴァン・ラドーレ】
髪の色は二度と元には戻らなかった。
七聖学院卒業を待たずに、自主退学した。
【ハリエット・ヤクトブレオ】
あの事件以後、以前のように笑わなくなった。
学院卒業後、皇立統合学術園の高等学部に入学。
【ハリス・ヤクトブレオ】
姉と共に、皇立統合学術園の高等学部に入学。
主席入学を果たし、注目の的となる。
【オーレリア・キルシュ】
ロイと正式に結婚する。
皇立統合学術園の中等学部に転校。
【ロイ・アッシュフィールド】
オーレリアと共に皇立統合学術園の中等学部に入学。
魔法人形工学部を設立する。
【ローティ・ネモニクト】
学院襲撃事件後、直ぐに自主退学する。
【レオナ・ロスシルト・ヴォン=ロートシュタール】
永眠封印は続いている。
【マナ・ラ・ピアス=フォン・キルシュ】
皇立統合学術園の高等学部に飛び級入学。
【マギ・レ・ズリッド=キルシュ】
皇立統合学術園の高等学部に飛び級入学。
【イネヴェア・リンドホルム】
学院卒業後は実家に戻り、家業を継ぎながら婚活に勤しむ。
【フェルトン・ブラスシルド】
学院卒業後は、遊んで暮らす。
家名は捨ててはいないが、拘りは捨てた。
【ウォルター・ヒギンズ】
卒業後、皇立統合学術園の高等学部に入学。
【マリアンナ・エメスフル】
皇立統合学術園の高等学部に入学。
新設された新聞放送部に入部。
【ミシェル・シルヴァード】
故郷に戻り、領主跡取りとして実務に入る。
マリアンナを婚約者とする。
【エイン】
卒業後、皇立統合学術園の高等学部に入学。
【アディ】
卒業後は実家で花嫁修業に勤しんだ。
【クリス】
卒業後に家出した。
【リーゼ】
卒業後、エルマーと別れた。
【エルマー】
リーゼと別れたショックで、軍隊に入った。
【ジークハルト】
教職を引退し、隠居生活を行う。
その二年後、年上の女性と結婚する。
【アンディアナ】
ぷーちゃんの世話は辞任後も続けている。
隠居生活をしていた元教員と結婚する。
【クィジル】
二年の校長代理を務めた後、皇立統合学術園の教授に抜擢される。
【ゴーンズ・ウィリス】
七聖学院の用務員を続ける。
二年後にキャサリンと結婚し、学院校長に大抜擢される。
一般教養の授業科目に皇國将棋を追加した。
【キャサリン】
ゴーンズの妻となり、学院教頭を務める。
【アルフォンス・サザーランド】
辞職し、何かを探す旅に出る。
【ツバメ・クジョウ】
辞職し、アルフォンスの旅に同行する。
エイデンへの返事は保留している。
【エイデン・アインホルン】
辞職し、その旅に加わる。
ツバメの返事を待っている。
【エドワード・クィルズ】
緋鋼皇國海兵隊の大佐に昇進する。
結婚は、ハリエットの卒業後とした。
【エリザベス・メンデス】
昇進と共に、緋鋼皇國海兵隊から魔道兵団へ人事異動となる。
【したっぱ兄弟】
今日も下町の片隅で、愉快に暮らしている。
【ヴァルク・ラドーレ】
皇帝親衛騎士団への勧誘を辞退する。
仲間達とは別の旅に出る。
【ミコト・サトー】
公的には七聖学院に存在しなかった者とされた。
けれど、彼女を知る者達の記憶から、その名が消えることはなかった。
眼鏡の似合う、気弱で、優しくて、時に大胆で、恋を語り、皆に勇気をくれた女の子。そして、最後にヴァンへ残した言葉は、希望となった。
また、見つけてね。
* * *
厚い木製の両開き扉。
その上には、三枚の鋼鉄製鳶盾を組み合わせた紋章が掲げられていた。
冒険者ギルド連盟の紋章だ。
入ってすぐ正面には受付窓口が並び、その奥で事務員たちが帳簿や依頼書を捌いている。壁際には大きな依頼板があり、木札や羊皮紙が所狭しと吊るされていた。
討伐依頼。
護衛依頼。
迷宮探索。
素材採集。
失せ物探し。
行方不明者捜索。
そんな言葉が、古びた木札にいくつも並んでいた。
受付嬢の一人が、奥の棚から青銅の証を運んで来ると、カウンターの上に置かれた天鵞絨敷きの木皿に載せた。
「こちらが、あなたの冒険者証になります」
少年が被っていたフードを外し、冒険者証を首に掛けた。
「ありがとう、お姉さん」
白い髪、紺色の瞳。
その少年の肩には、小さな黒猫がいた。
「みー」
緋鋼皇國物語 第一期
第一部 「七聖学院編」
完。
第二部 「諸国流浪編」に続く......。