あとがき
この度は「民生食堂 あじさい」をお読みいただきありがとうございました!
この「原石航路」様では初めての投稿で、何から投稿すればいいのか分からなかったのですが、自分でも手応えの良かったものを投稿してみました。
小説投稿サイトでどのような小説が流行っているのか、などといったことは一切考量していません。
これはネタ帳に書き留めていた、「飲食店を切り盛りする女と、客の男のパターン」から派生したお話のひとつです。
あいかわらず暗いというか、湿っぽくて地味になってしまいましたね。
読んでいてもお分かりの通りだとは思いますが、念のため申し上げますと、男と女は恋愛関係にはありません。女の気まぐれで「民生食堂 あじさい」の二階の居宅の一室に住まわせて貰っています。ただ、男の方は自己評価が低く、孤独が辛いという面はあるようです。
今後この二人が所帯を持つようになる可能性はかなり低いと考えています。女の方はテリトリー意識が強く、侵入者に対して敏感で拒絶的です。一方で男は自分に自信を持てないので、最後は女の領域に入ることを慎重に避けるようになってしまいました。
それでも最終話、以前に男がやった厨房の改善を受け入れている辺りで、少しは互いに譲る姿勢が出てきています。
それでも「そのあとのことはふたりにも判らない」のに変わりはありません。
時代を昭和50年代にしたのは「民生食堂」の雰囲気が当てはまったからでしょうか。構造的不況下における中高年労働者の失業問題が顕在化していた時代の人々を描いてみたかったのです。現代に「(元)民生食堂」を出しても(今はまだ)それほど現実味がないと思います。
この「飲食店を切り盛りする女と、客のパターン」には百合も含めていくつかあって、これもおいおい手をつけてみるつもりです。
とにかく飲食店が絡む話が多いのは、私のクセみたいです。もっとバリエーション増やさないとダメよねー。
それではこれにて。
皆様もより良き創作ライフを。