コメディ短編連載中
最高の相棒は、最低な性格をしていた。
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「俺のこと、どうなの? 好きじゃねえの?」
早川夜兎には、七年来の相棒がいる。
その名は、日暮祥平。
頭が切れる。勘も鋭い。夜兎が何も言わなくても異変に気づき、本当に困ったときには必ず隣にいる。
相棒としては、文句なしに最高の男だ。
――ただし、性格を除けば。
人を煽る。弱みを握る。嘘をつく。嫌がることほど楽しそうにやる。
そして何より、夜兎のことを知り尽くしているのをいいことに、毎日のように振り回してくる。
「なあ夜兎。俺が死んだら泣く?」
「今ここで殺して確かめるか?」
「そういう愛情表現、俺は嫌いじゃないよ」
「黙れ」
会えば喧嘩。口を開けば憎まれ口。
それでも、どちらかが本当に傷ついたときだけは、絶対にふざけない。
友達より近くて、家族とは違う。
離れようと思えば離れられるはずなのに、気づけば七年も隣にいる。
これは、性格最悪な男と、そんな男をどうしても嫌いになれない男の物語。
最高の相棒は、今日も最低だ。