BL短編連載中
これが、最初で最後なら。それはきっと同じ答えだから……
♡ 0
幾瀬(イクセ)は、幼馴染みで友人の一人でもある永(エイ)の見舞いに来ていた。
生まれつきの持病で入退院を繰り返していた永は、二度の留年を経て、今は高校も休学状態。
よく顔を出してくれていた中学のクラスメートたちも、今は大学生や社会人になっていた。
そんな中で、思い立ったように永は幾瀬にメッセージボトルの話を切り出す。
「退院したら、一緒に海に行きたい……」
手紙らしきものが入れられたボトルを海に流すか、どうするか。
まだ決めていない。退院するまでに決めておくとだけ、永は幾瀬に伝える。
一見すると永の願いは簡単なことのように聞こえるが、それはあまりにも大きな願い事だった。
必死に生きようとしている永だったが、幾瀬にはそれが叶わないと知っていて……