ホーム不死から目線こんばんは、不死です
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こんばんは、不死です

 初めまして、どうも、不老不死です。
 生まれは中国らしいのですが、生後3日ほどで日本まで来たのでほとんど日本生まれ日本育ちです。
 見た目は20代後半から30代前半くらいだと思います。
 自分が不老だと気が付いたのはちょうど200年前くらいで、不死に気が付いたのは70年くらい前のことです。
 好きな料理はイギリス料理。まずい不味いと言われがちですが、何度食べても、いつ食べても不味く、変化がないので気に入っています。ある意味実家の味というものでしょうか。100年前も不味かったしきっと100年後も不味いのでしょう。
 ここ30年くらいは府市野一矢ふしのひとやと名乗っています。完全に言葉遊びですね。
 最近の趣味はネット小説を読み漁ることです。いやぁ、最近は娯楽が多くていい世の中ですね。特に変化が嫌いと言うわけではないので非常に楽しい世の中です。
 戸籍は残念ながらひっどいことになっているはずですので、身分証明書の必要としない仕事をしていることが多いです。ここ数年はモデルをしています。若いのに酷く達観していると案外人気なものです。
 今日は、そんな自分の、何回目かの葬式です。
 
 今の自分は死んだ自分の双子の片割れということになっているので葬式の段取りは自分で決めました。なんというか、長い間生きてはいますが、さすがに自分の葬式の送辞を務めた回数はそこまで多くないので、非常に新鮮な気分です。
 死体は勿論と言いますか、無いので、棺桶の中には何にも入れられておりません。
 本当であればもう少し生きるつもりだったのですが、テレビの撮影中にファンの方に刺されてしまえば残念なことに、この人生ともお別れするほかなく、
 幸か不幸かすぐ後ろが海になっていたため、落ちるふりをして慌てて海の中に入りました。できるだけ早く泳いで、近くに誰もいないことを確認してから上がりました。
 そこからはもう大忙しです。ついさっき刺された人が平然と歩いていてはまずいどころの話ではありません。近くでお亡くなりになっていた方の服を拝借して、トレードマークとなっていた、床につくほどの長さの髪を、そこらへんに落ちていたがらくたで切りました。
 あたりが暗くなってから、こっそりと窓から自分の家に入り、はさみで髪型を整えました。20階建てマンションの最上階だったため何個か前の生活のスタントマンの職業が生きたのか何とかして部屋に入ることができました。美容師をやっていたのはもうずいぶん前なので、髪型は少し古臭いものになってしまいました。いや、逆に新しいかもしれません。最近巷ではY2Kというものが流行っているそうですし。
 その日のうちに警察がお越しになったので今まさに家族が亡くなった事実を知りましたとでも言いたげな表情をして、対応させていただきました。警察の御方は死体は見つからないかもしれないと非常に申し訳なさそうにおっしゃっていましたが、絶対に見つからないと知っていますのでこちらの方が申し訳なくなってしまいます。むしろ死体が見つかったら恐ろしいですね。夢に出てきてしまいそうで嫌です。お前が何を言うのかと思われてしまいそうですが、お化けや都市伝説などは怖くて好きではないのです。口裂け女とかもう怖くて怖くて、流行った時期には懐に、常にポマードを忍ばせていました。
 さて、次の人生は何をしましょうか、何十年かぶりに海外に行くのもいいかもしれませんね、最近亡くなられた女王陛下のお墓に挨拶をしに行きたいですし。本当なら、もう1度生きているうちにお会いしたかったのですが、、、本当に残念でなりません。
 そうだ、次の人生は俳優をやりましょう。警察の方々にばれなかったので、もしかしたら案外向いているのかもしてません。そうと決まれば次の名前を考えなくては、俳優っぽい名前、椎名奈糸しいなないととか、いや、どうせなら海外に行ってもよいような、いい感じの名前が、思いつきませんね。まぁ、次表舞台に出るのは少なくとも10年は先のことになるでしょうから、気長に考えるとしましょう。
 棺桶の前で存在しない人物との存在しない30年間を語っている間にそんなことを考えます。皆さん泣いておられるので、なんというか、申し訳ないの一言に尽きます。

「あの人は1000年に一度の才能の持ち主だった!」
 いいえ、残念ながらさすがにそこまでは生きていません
「あの人のような人物が生まれるには、あと100年たっても、」
 あー、もう少し長生きしていますね、
「あの人の顔を見るのはもう、一生できない!」
 あと2~30年くらいしたら俳優をはじめさせていただきます予定ですので、ご心配なさらず、
「もう、250年たったら、あの人に会えるだろうか」
 なんだか1人だけドンピシャな方がいらっしゃいますね、こわ
 
 その発言した人を見ると、あ、あれは、あの人は、いや、彼は!
 全く見覚えのない方ですね、はい。まぁ、案外切りのいい数字ですので年齢を当てることも簡単ですね。ええ、はい。
 
 葬式も終わりましたし、家のかたずけを始めました。荷物は結構少ない方なので、案外簡単です。やはり、お次は海外に行くことにしましょう!イギリス!イギリス行きたい!久々にあの何とも言えない美味しくない料理が食べたい!
 え、そんなに早く次の人生の準備をしなくてもいいんじゃないかって?
 それ、今まさにドアをどんどんと叩いている警察の方々を見ても言えますか?戸籍のあれやこれやが今回の一軒で露見してしまったのでしょう。よく言えば真っ白なんですけどね、オールクリーン!何も書いていない!
 さて、最低限の荷物だけをもって窓からダイブ!
 いやぁ、買っててよかったパラシュート!やっててよかったスカイダイビング!
 その日のうちに飛行機に乗ってイギリスに行きました。勿論偽造パスポートです。何か問題ですか?いえ、分かっていますよ?いけないことだということは、でもしょうがないではないですか、むしろ250歳と書かれていた方が偽造を疑いませんか?そうですよね?

 イギリスにつきました。いやぁ飛行機とはすばらしい物ですね!他国に行くのがなんとも簡単になりました!
 さっそく不味いものを食べに行きましょう!

 以前、王女が大絶賛していた。いかにも不味そうな料理屋に入り特に不味いであろう物を何個か頼みます。口直しのアフタヌーンティーも忘れずに!ね。
 紅茶は申し分ない美味しさです。これは食事にも期待ができますよ!紅茶、およびアフタヌーンティーの美味しいイギリス料理店はそれに比例して料理が不味い!それは常識です!

 さっそくサラダが届きました。いいですね、ドレッシングなど掛けられていない、味付けなど知らないとでも言いたげなただ野菜を千切っただけのサラダ、いいですねぇ、ええ、まさにこれを求めていたんです!

 そして、メインディッシュ!こ、これは!
 不味くない、むしろ美味しいまである。
 ふざけるなよイギリス?こちらはこんな美味しい料理を求めていたのではない!何たる侮辱!女王陛下が愛した味はこんなものではなかったはずだ!これは、女王陛下への侮辱だ!

 そんなことを思いながらもしっかりとアフタヌーンティーまでいただきました。お茶菓子は、微妙にまずかったですね。なぜ逆にしなかった?十数年来なかっただけでここまで落ちたかイギリスよ。あぁ、やはり最後に彼女に、王女陛下に会いたかった。
 非常に申し訳なくは思うのですが、私、この変化だけは許せません!いえ、赦しません。 

 さて、滅ぼすとしましょうか、この国を。何年かかったとしても、こちらにとっては瞬きの間に過ぎていくひと時なのだから。もう、女王陛下あの子もいないのだし。
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不死から目線作者:吹雪
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 初めまして、どうも、不老不死です。
 生まれは中国らしいのですが、生後3日ほどで日本まで来たのでほとんど日本生まれ日本育ちです。
 見た目は20代後半から30代前半くらいだと思います。
 自分が不老だと気が付いたのはちょうど200年前くらいで、不死に気が付いたのは70年くらい前のことです。
 好きな料理はイギリス料理。まずい不味いと言われがちですが、何度食べても、いつ食べても不味く、変化がないので気に入っています。ある意味実家の味というものでしょうか。100年前も不味かったしきっと100年後も不味いのでしょう。
 ここ30年くらいは府市野一矢ふしのひとやと名乗っています。完全に言葉遊びですね。
 最近の趣味はネット小説を読み漁ることです。いやぁ、最近は娯楽が多くていい世の中ですね。特に変化が嫌いと言うわけではないので非常に楽しい世の中です。
 戸籍は残念ながらひっどいことになっているはずですので、身分証明書の必要としない仕事をしていることが多いです。ここ数年はモデルをしています。若いのに酷く達観していると案外人気なものです。
 今日は、そんな自分の、何回目かの葬式です。
 
 今の自分は死んだ自分の双子の片割れということになっているので葬式の段取りは自分で決めました。なんというか、長い間生きてはいますが、さすがに自分の葬式の送辞を務めた回数はそこまで多くないので、非常に新鮮な気分です。
 死体は勿論と言いますか、無いので、棺桶の中には何にも入れられておりません。
 本当であればもう少し生きるつもりだったのですが、テレビの撮影中にファンの方に刺されてしまえば残念なことに、この人生ともお別れするほかなく、
 幸か不幸かすぐ後ろが海になっていたため、落ちるふりをして慌てて海の中に入りました。できるだけ早く泳いで、近くに誰もいないことを確認してから上がりました。
 そこからはもう大忙しです。ついさっき刺された人が平然と歩いていてはまずいどころの話ではありません。近くでお亡くなりになっていた方の服を拝借して、トレードマークとなっていた、床につくほどの長さの髪を、そこらへんに落ちていたがらくたで切りました。
 あたりが暗くなってから、こっそりと窓から自分の家に入り、はさみで髪型を整えました。20階建てマンションの最上階だったため何個か前の生活のスタントマンの職業が生きたのか何とかして部屋に入ることができました。美容師をやっていたのはもうずいぶん前なので、髪型は少し古臭いものになってしまいました。いや、逆に新しいかもしれません。最近巷ではY2Kというものが流行っているそうですし。
 その日のうちに警察がお越しになったので今まさに家族が亡くなった事実を知りましたとでも言いたげな表情をして、対応させていただきました。警察の御方は死体は見つからないかもしれないと非常に申し訳なさそうにおっしゃっていましたが、絶対に見つからないと知っていますのでこちらの方が申し訳なくなってしまいます。むしろ死体が見つかったら恐ろしいですね。夢に出てきてしまいそうで嫌です。お前が何を言うのかと思われてしまいそうですが、お化けや都市伝説などは怖くて好きではないのです。口裂け女とかもう怖くて怖くて、流行った時期には懐に、常にポマードを忍ばせていました。
 さて、次の人生は何をしましょうか、何十年かぶりに海外に行くのもいいかもしれませんね、最近亡くなられた女王陛下のお墓に挨拶をしに行きたいですし。本当なら、もう1度生きているうちにお会いしたかったのですが、、、本当に残念でなりません。
 そうだ、次の人生は俳優をやりましょう。警察の方々にばれなかったので、もしかしたら案外向いているのかもしてません。そうと決まれば次の名前を考えなくては、俳優っぽい名前、椎名奈糸しいなないととか、いや、どうせなら海外に行ってもよいような、いい感じの名前が、思いつきませんね。まぁ、次表舞台に出るのは少なくとも10年は先のことになるでしょうから、気長に考えるとしましょう。
 棺桶の前で存在しない人物との存在しない30年間を語っている間にそんなことを考えます。皆さん泣いておられるので、なんというか、申し訳ないの一言に尽きます。

「あの人は1000年に一度の才能の持ち主だった!」
 いいえ、残念ながらさすがにそこまでは生きていません
「あの人のような人物が生まれるには、あと100年たっても、」
 あー、もう少し長生きしていますね、
「あの人の顔を見るのはもう、一生できない!」
 あと2~30年くらいしたら俳優をはじめさせていただきます予定ですので、ご心配なさらず、
「もう、250年たったら、あの人に会えるだろうか」
 なんだか1人だけドンピシャな方がいらっしゃいますね、こわ
 
 その発言した人を見ると、あ、あれは、あの人は、いや、彼は!
 全く見覚えのない方ですね、はい。まぁ、案外切りのいい数字ですので年齢を当てることも簡単ですね。ええ、はい。
 
 葬式も終わりましたし、家のかたずけを始めました。荷物は結構少ない方なので、案外簡単です。やはり、お次は海外に行くことにしましょう!イギリス!イギリス行きたい!久々にあの何とも言えない美味しくない料理が食べたい!
 え、そんなに早く次の人生の準備をしなくてもいいんじゃないかって?
 それ、今まさにドアをどんどんと叩いている警察の方々を見ても言えますか?戸籍のあれやこれやが今回の一軒で露見してしまったのでしょう。よく言えば真っ白なんですけどね、オールクリーン!何も書いていない!
 さて、最低限の荷物だけをもって窓からダイブ!
 いやぁ、買っててよかったパラシュート!やっててよかったスカイダイビング!
 その日のうちに飛行機に乗ってイギリスに行きました。勿論偽造パスポートです。何か問題ですか?いえ、分かっていますよ?いけないことだということは、でもしょうがないではないですか、むしろ250歳と書かれていた方が偽造を疑いませんか?そうですよね?

 イギリスにつきました。いやぁ飛行機とはすばらしい物ですね!他国に行くのがなんとも簡単になりました!
 さっそく不味いものを食べに行きましょう!

 以前、王女が大絶賛していた。いかにも不味そうな料理屋に入り特に不味いであろう物を何個か頼みます。口直しのアフタヌーンティーも忘れずに!ね。
 紅茶は申し分ない美味しさです。これは食事にも期待ができますよ!紅茶、およびアフタヌーンティーの美味しいイギリス料理店はそれに比例して料理が不味い!それは常識です!

 さっそくサラダが届きました。いいですね、ドレッシングなど掛けられていない、味付けなど知らないとでも言いたげなただ野菜を千切っただけのサラダ、いいですねぇ、ええ、まさにこれを求めていたんです!

 そして、メインディッシュ!こ、これは!
 不味くない、むしろ美味しいまである。
 ふざけるなよイギリス?こちらはこんな美味しい料理を求めていたのではない!何たる侮辱!女王陛下が愛した味はこんなものではなかったはずだ!これは、女王陛下への侮辱だ!

 そんなことを思いながらもしっかりとアフタヌーンティーまでいただきました。お茶菓子は、微妙にまずかったですね。なぜ逆にしなかった?十数年来なかっただけでここまで落ちたかイギリスよ。あぁ、やはり最後に彼女に、王女陛下に会いたかった。
 非常に申し訳なくは思うのですが、私、この変化だけは許せません!いえ、赦しません。 

 さて、滅ぼすとしましょうか、この国を。何年かかったとしても、こちらにとっては瞬きの間に過ぎていくひと時なのだから。もう、女王陛下あの子もいないのだし。
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不死から目線作者:吹雪
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