ep.237 月からの使者と、地上最強のモチモチ・パニック!
エトスフェリアの夜空が突如として黄金色に染まりました。満月が二つに割れたかと思うと、そこから銀色の羽衣を纏った「月の使者」たちが、巨大な杵を背負って降臨してきたのです。
「うさちぁん様! 迎えに参りました! 月でのお仕事(餅つき)を放り出して、地上で泥酔しているとは何事ですか! この地はあまりに......匂いと活気が度を越しています!」
彼らはエリート意識の高い「月のうさぎ」たち。しかし、彼らがうさちぁんを連行しようとしたその瞬間、咲姫の目が獲物を見つけた猛獣のように光りました。
【咲姫の暴走:ルナ・モチ・ソニック】
伝説の月の臼、強制徴収: 「宇宙へなんて行かせないのです! お仕事が溜まっているなら、ここでお餅をついて、ついでに市場のみんなに配れば解決なのです!」 咲姫は魔法の風で、使者たちが持っていた「伝説の月の臼」を強引に奪い取りました。それをガラムが地熱パイプを直結させた巨大オーブンの特設ステージにセット!
衝撃の餅つき(ソニックブーム): 「うさちぁん、やるのです! 帰る必要がないことを、音と味で証明するのです!」 咲姫が魔力で杵を振り下ろし、うさちぁんが「隠し味だよぉ~♪」と、自らの嬉し涙(という名の高純度な酒)を生地に練り込みます。 その餅をつくスピードはすでに音速を突破! 一突きごとに「ドォォォーン!!」というソニックブーム(衝撃波)が発生し、市場の窓ガラスが振動でガタガタと鳴り響きます。
地熱と月の魔力の融合: 地熱で極限までアルファ化した「エトス・もち米」と、月の魔力が込められた臼が共鳴。つき上がったお餅は、真珠のような輝きを放ち、触れただけで跳ね返されるような弾力を持つ『超伝導・酔っ払いモチ』へと進化しました。
【結末:使者たちの陥落】
あまりの衝撃波に耳を押さえてうずくまっていた使者たちに、咲姫はつき立ての餅で巻いた「厚切りベーコン・モチ巻き」を、これでもかと口に放り込みました。
「もぐ......もぐもぐ......ッ!? な、なんという弾力! そしてこの地熱の温かさ......月の冷え切った作業場では、絶対に再現できない生命の味です!」
リーダーの使者は、涙を流しながら杵を地面に置きました。 「......我々が間違っていました。うさちぁん様を連れ戻すのではなく、月のお餅工場をここに移転させるべきです......というか、帰りたくありません!」
こうして「月からの使者」は、咲姫の「モチモチ担当・助手」として、地上に居着くことになったのでした。