ep.246 世界樹の地下都市と、四層流のローマ水道
人口が急増し、地上だけでは手狭になってきたエトスフェリア。咲姫は世界樹の根が大地を耕して作った広大な地下空洞を、究極の居住エリアへと変造しました。
「レンさん、ここをただの穴だと思っちゃダメなのです! ここは、宇宙一効率的で美味しい『地下パラダイス』になるのです!」
【咲姫の暴走:エトス・メトロポリタン・グリッド】
山手線形式の「周回トロッコ」: 丘の周囲を円を描くように走る「地熱スチーム・トロッコ」
ガラムが月の技術を応用し、摩擦ゼロの慣性移動を実現しました。 「どこまで乗っても元の場所に戻ってくるのです。迷子の心配はゼロなのです!」
地下の十字路と網の目(グリッド): 地下には本通りが十字に貫き、その隙間を縫うように支道が網の目のように走ります。 「ここ、本当に地下か?」と目を疑うほど、世界樹の光る苔が太陽のように街を照らし、下水道はさらにその下の「地下の地下」を完全密封で流れています。
四層流の空中ローマ水道: 最大の発明は、道の上側を走る巨大な「空中石造水道」でした。 「下を歩く人の邪魔にならないよう、上から恵みを降らせるのです!」
最上段:温水(地熱で常に42度。いつでもお風呂に入れる)
二段目:炭酸水(喉が渇いたら上を向けばいいだけ!)
三段目:水(料理用。世界樹で濾過された聖水)
最下段:冷水(地下冷気でキンキン。お酒を割るのに最適)
【結末:蛇口をひねれば「幸せ」が出る街】
各家庭にはこの四層水道からパイプが引き込まれ、インペルア済みの「専用蛇口」が設置されました。 「ふふん、お水もお湯も、炭酸まで選べるのです。これなら一歩もお家から出ずにお料理できるのです!」
うさちぁんは水道の「炭酸水」の段に勝手に自分の酒を混ぜ込み、街中に「お酒の霧」を降らせてリオに追い回されていました。 エトスフェリアは、もはや一つの巨大な「生きている機械」へと進化したのです。