ep.249 空の竜人と、常識破りのスパイス栽培
エトスフェリアの上空を流れる高速空路に、一隻の巨大な飛行船が迷い込みました。乗っていたのは、強靭な翼を持つ「竜人(ドラゴニュート)」の商人たち。 「おい、下を見てみろ! 地面が虹色に光り、空からおにぎりが飛んでいるぞ......ここは伝説の理想郷か!?」
驚愕する彼らの前に、空中スノーボードで現れた咲姫が豪快に笑いました。 「迷子のお客様なのです! お近づきの印に、持ってる『珍しい種』を見せてほしいのです!」
【咲姫の暴走:カオス・プランテーション】
竜人の持ち込み品(種): 商談を始める前に、咲姫は竜人たちが運んでいた「遠くの国の種」に食い付きました。 「胡椒に唐辛子! それにこの黒い豆と黄色い粉......これは新しい味の予感がするのです!」
常識無視の「即席・大豆畑」ならぬ......: 通常、黄粉は大豆を煎って作りますが、咲姫にそんな常識は通用しません。 「黄粉の種があるなら、そのまま植えれば『黄粉の成る木』になるはずなのです!」 世界樹のしずくを混ぜた土壌に、黄粉の粉(?)と黒豆、ほうれん草の種を適当に混ぜて埋め込み、うさちぁんが「おいしくな~れ♪」とお酒を霧吹きでひと吹き。
カオスな収穫: 一瞬で成長したその植物は、
サヤを開けると既に粉末状の「黄粉」が詰まっている豆。
噛むと口の中で爆発する「超高圧・胡椒」の実。
食べると鉄分が強すぎて体が磁石になる「ほうれん草」。 という、生態系が泣き出すような進化を遂げました。
【結末:竜人たちの陥落】
咲姫はさっそく、収穫したばかりの「黄粉」をたっぷりまぶした『世界樹モチ』と、唐辛子を効かせた『竜人風・辛口ジャーキー』を振る舞いました。 「ぐっ......なんという刺激! そしてこの黄粉、挽いたばかり(?)の香ばしさが異常だ!」 竜人たちはあまりの美味しさに、飛行船の修理が終わっても「もっと種を持ってきますから、ここに住ませてください!」と、翼を畳んで市場の常連客になってしまいました。
「ふふん、新しいお友達と新しい味。これこそ『結び』の醍醐味なのです!」