誤解を解く.....1
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「ねえシャルちゃん....」
ある休日......今日はユウタが男友達と外に出かけていて....男同士のノリで遊びに行くようだった...一方休みの彼女は母と一緒に映画を観ていた
午後に映画を観ている最中......おやつを食べながらセバスという名の猫を撫でていたアメリアが突然口を開いた....
「はい?」
「あなたたち二人、どうして遊びに行かないの?」
「え!?」
シャルロットは当然ものすごく驚いた...二人がどれだけ声を張り上げてもアメリアは気にしなかった.......
「とぼけないでよ...娘が男の人を家に連れてきたの...そして、帰らないでくれって必死に懇願してるのよ...あなたたち二人がただの友達だって、私が本当に信じてると思ってるの?」
彼女は自分の仕事を隠していた....本当の仕事....それはレンタル彼女の仕事だった....
もちろん彼女はもうVTuberになっていたが...収入はレンタル彼女の仕事とはまるで比べ物にならなかった...
彼女はまだ辞めていない.....今やっているVTuberの仕事がレンタル彼女の仕事より稼げるようになるまでは.....
お金のことだけじゃなくて....自信を持って長く続けられる仕事が欲しかったから....
もちろんマンションの家賃も払う必要はない、それはサラヤシキお嬢様が全部手配してくれていて、水道光熱費と生活費だけで、それも亡くなった父の遺産から出ていた...
税金を払ってもなお死ぬまで使えるほどのお金が残っていた....
彼女はもう子供じゃない....もうすぐ卒業する女子大生だった...年齢はもう23歳....
もちろん結婚や子供のことなんて考えていない.....彼女の母親もアジア人にしてはそこまで厳しくなかった....
「その.....母さんがいない時....私たちよく出かけてるんだけどね...」
彼女は必死に言い訳した.....アメリアはあまり気にせず適当に相槌を打った......
「私たち二人はただの偽の恋人同士なんです......」
彼女は言い張った.....アメリアも頷いて同意した.....
「でも長くはないでしょうね.....」
二人の間に座っていたアメリアはニヤニヤ笑った....
「ああ...娘よ、君は本当に特別な存在だ...」
彼女は娘をからかった....シャルロットは恥ずかしさで俯いた...
「お母さん?」
「なあに?母さんの可愛い娘......」
「私......彼のこと好きです....」
それを聞いたアメリアは娘の手をぎゅっと握った...
「それは良かったじゃない.....で、彼に伝えたの?」
彼女は首を振った.....
「でも私......まだ怖いって感じてしまうんです......」
「.......またあの時のこと考えてるの?」
「うん.....私ね....恋愛がしたくないわけじゃないんです...ただ....またあの感覚になっちゃって......」
「裏切られた...あの感覚を...」
カフェ・ジギリ.....
「あら?....あなたがここに来るなんて思わなかったわ....」
明るく元気な先輩女性の声がかかった....手を振って青年に一緒に座るよう促す...
「こんにちは....デート中ですか?」
彼は手を振って挨拶した....もう一人の女性も軽く手を振り返した.....
「.........うん....」
ユリカが声で応じた......ルリも頷いて同意した...
「僕邪魔しちゃいました? 先に出た方がいいですか?」
「その必要ないよ......それで例の機械の方はどう?」
彼が遊びに行った後....ユウタは二人の女性から補聴機器のことで連絡を受けていた....先日からユウタがアップグレードしてほしいと頼まれていて...今日試してもらうことになったのだ...
「よし....バッテリーの方は新しい素材を使って持続時間を24時間に伸ばして充電時間は3時間にしました......」
「すごいじゃん....」
「あ..それと声も変えられるんです....声真似のネタにも使えますけど、声優の著作権があるので気をつけてくださいね.....」
そう言って試しに押してみた....
「ユカちゃんが一番好き!!(ルリコの声で...)」
「わあ!! 本人そっくり!!」
ユウタはソウル・グッドマンみたいに両手を広げて、どうだ俺の作品だぞ、みたいな顔をした.....
その後三人でしばらく話し込んだ.....
「あ...そういえば....ユウタくんとシャルルちゃんってどうなの?」
ルリが聞いた...
「え?....えっと......その...僕らはただの偽の恋人同士なだけです....」
二人の女性は「本気で言ってる?」とはっきり分かる表情で顔を見合わせた
「うーん...ユウタくん....あなたって....シャルルちゃんのこと好きなの?」
「その......まあ....」
視線に押されて....彼は軽く頷いた
「それでユウタくんは彼女に好きって言ったの?....」
ユリカがメモ用紙にそう書いてユウタに尋ねた....
「それは....」
「彼あなたに好きって言ってくれたんでしょ?」
彼女は首を振った....そして少し顔を隠した...
「キスしたんです......彼からキスしてきて......だからそれは暗黙の告白みたいなものなんです.....」
「そう?....」
そう言ってもやはり彼女はまだ不安そうだった......
あの日がまた戻ってくるんじゃないかと心配で........
「彼のこと信じられないの?」
「そんなことないです母さん...シンジくんよりずっと彼を信じてます.....でも..ただ怖いんです...」
娘の様子と震える声を聞いて、アメリアはすぐにシャルルちゃんを抱きしめた...
「大丈夫....心の準備ができてから付き合えばいいのよ....」
彼女は首を振った....そして泣きそうになっていた...
「彼はとてもいい人です....性格も良くて....シンジくんみたいに.....友達にもう一度向き合おうと決めていたのに....でも...結局まだ不安なんです...」
「................」
「怖いんです....いつか彼もシンジくんと同じことをするんじゃないかって...」
あの時彼女はまだ中学生だった....連続して傷つく出来事に遭ったせいで時々PTSDのような状態になっていた....
そして今....その出来事は決して消えることはなかった.....
「................本当にそうなの....」
「.........」
ユウタはシャルロットのこれまでの経緯を二人に話すことにした...もちろん探偵事務所で見たことも含めて....
「今も彼女はあの出来事の痛みを感じてて....だから今は彼女と付き合うことはできないと思ってます....」
説明を聞いて二人の女性は理解したように頷いた.......
「でもさ...吸血鬼の話って本当にあるんだね...」
ユリカがそうメモに書いた.....
「僕も自分の目が信じられませんでしたよ...でもニシオさんの奥さんがナイフで自分を生で切ってみせたんです......」
あの日彼は証拠として動画も撮っていた...それで二人に見せた.....
「どう見てもCGじゃないね.....」
「うん......」
「でもさ.....目の前で浮気を見せつけられるなんて.....相当心の傷になっただろうね...」
ルリが飲み物を飲みながら言った....
「正直言うと....ユウタくんには彼女のことちゃんと大事にしてほしいな...」
ユリカも他に何かアドバイスできるわけでもなく、彼がいつもやっていることを言うしかなかった....
「そうですね.....」
もちろんユウタ自身もシャルロットに恋していることを認めていた....でも彼女は恋愛に対して少なくない心の傷を抱えていた.....
彼はアキトともシャルロットのことをよく話していたが特に何も得られなかった...
だから一度あの夫婦のところに相談しに行ってみるのもいいかもしれないと思った....
「彼女と話してみようと思います....」
「それがいいよ....」