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路上でエモ女子を見かけた。2

 098

 私の話......そんなに複雑なことじゃない

 実際......多くの人も私と似たような経験をしたことがあるはずだ

「ただいま帰りました.....」

 私、武田マユリ、友達からはマユリンって呼ばれてる、ごく普通の高校生で、絵を描くこと、服作り、コスプレ、そして可愛い女の子が好きなだけ

 私はアルバイトで独立系VTuberチームのスタッフをしている、実際これはすごく楽しい仕事だ

 良い友達もいるし、性格のいいボスもいる、何もかもが順調に見えた

 そして私たち全員には一つの共通点がある、それは

「あら......遅いじゃない 婚約者が長いこと待ってるって分かってるの?」

「え?」

 家族からは成功への踏み台としか見られていないこと

「あら 何よ今日 お見合いの約束があるって言ったでしょ」

 いつも....うちはいつもこうだ

「何言ってるのおばあちゃん 結婚したくないって言ったじゃない」

 おばあちゃんは私の話なんて全然聞かず....すぐに私の腕をつねって応接間に引っ張っていった

「よく聞きなさい お前は頼りにならないんだから、だから私がお前のために良い人生を用意してあげてるんでしょう」

 また始まった....年寄りってみんなこうなのかな

「お金持ちの息子と結婚させて、おばあちゃんがご近所に自慢するためにってこと?」

 頬がピリッと痛みを感じた、おばあちゃんに叩かれたとすぐに分かった、これはこの家ではごく普通のことだったけど、今日は幸い軽く叩かれただけで顔に赤い跡は残らなかった

 待っている婚約者にあれこれ聞かれないようにしたかったんだろう

「よく聞きなさい、私はお前のためにやってるのよ、これはチャンスなんだから、お金があれば昔みたいに苦労しなくて済むでしょ、それと誰がお前を育てたか忘れないことね」

 お金を近道で手に入れることは誰も幸せにしない

「はい」

 結局やるしかなかった、だって私はまだ自分で自分の面倒を見られないから

 ユウタくんの家が厳しいって言うなら、私の家はもう牢獄と変わらない

「こんにちは」

 相手は体型も良くプロフィールも良い、しかも性格も良さそうな青年だった

「こんにちは......」

 私は彼の向かいに座った、実際できることならすぐにでもオフィスで働きに行きたかった

「僕は長野タキと申します、現在23歳でナカノ金融の社長の息子です、お会いできて大変光栄です」

 私17歳、彼23歳、六歳差、ユウタくんと同じだ

「武田マユリです、現在17歳で、普通の高校生です」

 普通に自己紹介しておけば十分だろう

「ご趣味は何ですか?」

 何聞くの....まあいいか

「えっと...絵を描いたり、コスプレ衣装を作ったり、あと同人誌も描いてます」

「え!そ...そうなんですか?」

 今この人...笑った...私のこと

「それで...長野さんは?」

「ああ...僕はですね、普段はあまり時間がないんですけど、はは でもいつも東京ゴルフクラブで毎週ゴルフしてますね あ...それと時々海外にも頻繁に飛んでますよ」

 相手の声のトーンは明らかに私を見下していた....それを聞いて私はちょっと腹が立った

「そうですか?...お金持ちそうですね」

「当然ですよ....あ...じゃあ今度二人で食事でも行きませんか? そうだな、イシカワみたいな高級店にお連れしますよ?」

「わあ...いいですね 私みたいな「貧乏人」も高級レストランで食事できるなんて、おばあちゃんはこのことをご近所に自慢できますね」

「..........」

 なんでそんな顔するの?....まさか自分の祖母を皮肉ってることに気づかなかった?

「えっと..そうですね」

「おばあちゃんはね、長野さんのことがすごく気に入ってるんですよ、だってあなたみたいなお金持ちが家計を助けてくれたら、生活がずっと楽になるって思ってるから」

「.......え?」

「私が言ったことそのままですよ、あなたみたいな人はうちの家族にとってただの歩くATMでしかないってことです」

 彼の性格から見て......こう言えば永久に私の家族と関わるのをやめるだろう

「..........失礼します」

 そして彼はすぐに部屋から出て行った

 それから予想通り.....

「何てことしてくれたの!!」

 私はおばあちゃんに答えなかった....ただ彼女の顔を見つめた

「................」

「自分が何をしたか分かってるの!?」

「ごめんなさい....でも私、男にたかって生きる人間にはなりたくないんです」

 それを聞いたおばあちゃんは私を睨みつけた

「それでお前がやってる夢とやらがお前の人生を良くしてくれるとでも思ってるの?」

「これ、私のことを言ってるの?それともおばあちゃん自身のこと?」

 言い終わった瞬間、またパシッという音が響いた



「結局......家から追い出されました」

 その後私はアキトさんというカウンセラーのような人と話をしに来た

「君たちって......みんな同じような過去を持ってるんだね」

「そうかもしれないです、最近では私物も勝手に捨てられたりしてますし」

「とにかく...もう家から追い出されたんだから、寝る場所は女の子たちのマンションに泊めてあげるよ」

「ありがとうございます......」

 アキトさんは本当に性格のいい人だ、知り合ってまだ数ヶ月だけど、すごく優しくしてくれる

「それで家のことはどうする? 帰るの?それともずっとマンションにいる?」

 私は少し考えた、でもまあ、アキトさんとのバイトでそれなりに収入もあるし

「その....しばらく家の外にいたいです...おばあちゃんが落ち着いたら帰るかもしれません」

「分かった...じゃあこれ持ってて」

 アキトさんは部屋のキーカードを私に渡した

「本当にありがとうございます」

 彼がいなかったら私たち本当に大変だっただろうな....

 少し話した後私はカフェを出た....夜の街をあてもなく歩き回った

 正直、家を追い出されてもそんなにいい気分じゃなかった....正直言うとちょっとイラついてもいた

 でもそれがなぜなのかは......分からなかった

「.............」

 駅前のベンチに座った....きらびやかなこの街をぼんやり眺めながら

「.............」

 するとすぐにギャル系の格好をした女の子が足を組んで私の隣に座って、携帯をずっといじり始めた

 年齢は同じくらいかな.....でもまあいいや、気にしないでおこう

「はぁ....何回も言ってるのに女の子と話したいって言ってるのに、また女のふりしたナンパが来るし これは完全にストーカー気質の変質者だ」

「.............それは災難だね」

 何話しかけてんのよ!

「.....あ、はい」

 短く返事できてよかった

「あなた家出してきたの?」

「追い出されたの」

「そうなんだ?.....私と同じだね」

「本当に?」

「実は私も家出してきてね、友達の家か、ネットで知り合った女の子の家に泊めてもらってるんだ」

 この子......家出して行くあてもないってこと?

 ちょっと試してみようかな

「じゃあこうしない? ちょうど先輩がタダで泊めてくれるマンションがあってね、よかったら一晩二晩泊まってみる?」

 それを聞いた相手は私にすぐ近づいてきた

「本当に!?」

「うん!」

「えへへ...優しいね!!」

 こうして......私と見知らぬ子との日々が始まった
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ある日突然、無職の俺が、自分より丸々8歳も年下の女の子がVTuberになるのを手伝うことになった。作者:SakuSaku
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 098

 私の話......そんなに複雑なことじゃない

 実際......多くの人も私と似たような経験をしたことがあるはずだ

「ただいま帰りました.....」

 私、武田マユリ、友達からはマユリンって呼ばれてる、ごく普通の高校生で、絵を描くこと、服作り、コスプレ、そして可愛い女の子が好きなだけ

 私はアルバイトで独立系VTuberチームのスタッフをしている、実際これはすごく楽しい仕事だ

 良い友達もいるし、性格のいいボスもいる、何もかもが順調に見えた

 そして私たち全員には一つの共通点がある、それは

「あら......遅いじゃない 婚約者が長いこと待ってるって分かってるの?」

「え?」

 家族からは成功への踏み台としか見られていないこと

「あら 何よ今日 お見合いの約束があるって言ったでしょ」

 いつも....うちはいつもこうだ

「何言ってるのおばあちゃん 結婚したくないって言ったじゃない」

 おばあちゃんは私の話なんて全然聞かず....すぐに私の腕をつねって応接間に引っ張っていった

「よく聞きなさい お前は頼りにならないんだから、だから私がお前のために良い人生を用意してあげてるんでしょう」

 また始まった....年寄りってみんなこうなのかな

「お金持ちの息子と結婚させて、おばあちゃんがご近所に自慢するためにってこと?」

 頬がピリッと痛みを感じた、おばあちゃんに叩かれたとすぐに分かった、これはこの家ではごく普通のことだったけど、今日は幸い軽く叩かれただけで顔に赤い跡は残らなかった

 待っている婚約者にあれこれ聞かれないようにしたかったんだろう

「よく聞きなさい、私はお前のためにやってるのよ、これはチャンスなんだから、お金があれば昔みたいに苦労しなくて済むでしょ、それと誰がお前を育てたか忘れないことね」

 お金を近道で手に入れることは誰も幸せにしない

「はい」

 結局やるしかなかった、だって私はまだ自分で自分の面倒を見られないから

 ユウタくんの家が厳しいって言うなら、私の家はもう牢獄と変わらない

「こんにちは」

 相手は体型も良くプロフィールも良い、しかも性格も良さそうな青年だった

「こんにちは......」

 私は彼の向かいに座った、実際できることならすぐにでもオフィスで働きに行きたかった

「僕は長野タキと申します、現在23歳でナカノ金融の社長の息子です、お会いできて大変光栄です」

 私17歳、彼23歳、六歳差、ユウタくんと同じだ

「武田マユリです、現在17歳で、普通の高校生です」

 普通に自己紹介しておけば十分だろう

「ご趣味は何ですか?」

 何聞くの....まあいいか

「えっと...絵を描いたり、コスプレ衣装を作ったり、あと同人誌も描いてます」

「え!そ...そうなんですか?」

 今この人...笑った...私のこと

「それで...長野さんは?」

「ああ...僕はですね、普段はあまり時間がないんですけど、はは でもいつも東京ゴルフクラブで毎週ゴルフしてますね あ...それと時々海外にも頻繁に飛んでますよ」

 相手の声のトーンは明らかに私を見下していた....それを聞いて私はちょっと腹が立った

「そうですか?...お金持ちそうですね」

「当然ですよ....あ...じゃあ今度二人で食事でも行きませんか? そうだな、イシカワみたいな高級店にお連れしますよ?」

「わあ...いいですね 私みたいな「貧乏人」も高級レストランで食事できるなんて、おばあちゃんはこのことをご近所に自慢できますね」

「..........」

 なんでそんな顔するの?....まさか自分の祖母を皮肉ってることに気づかなかった?

「えっと..そうですね」

「おばあちゃんはね、長野さんのことがすごく気に入ってるんですよ、だってあなたみたいなお金持ちが家計を助けてくれたら、生活がずっと楽になるって思ってるから」

「.......え?」

「私が言ったことそのままですよ、あなたみたいな人はうちの家族にとってただの歩くATMでしかないってことです」

 彼の性格から見て......こう言えば永久に私の家族と関わるのをやめるだろう

「..........失礼します」

 そして彼はすぐに部屋から出て行った

 それから予想通り.....

「何てことしてくれたの!!」

 私はおばあちゃんに答えなかった....ただ彼女の顔を見つめた

「................」

「自分が何をしたか分かってるの!?」

「ごめんなさい....でも私、男にたかって生きる人間にはなりたくないんです」

 それを聞いたおばあちゃんは私を睨みつけた

「それでお前がやってる夢とやらがお前の人生を良くしてくれるとでも思ってるの?」

「これ、私のことを言ってるの?それともおばあちゃん自身のこと?」

 言い終わった瞬間、またパシッという音が響いた



「結局......家から追い出されました」

 その後私はアキトさんというカウンセラーのような人と話をしに来た

「君たちって......みんな同じような過去を持ってるんだね」

「そうかもしれないです、最近では私物も勝手に捨てられたりしてますし」

「とにかく...もう家から追い出されたんだから、寝る場所は女の子たちのマンションに泊めてあげるよ」

「ありがとうございます......」

 アキトさんは本当に性格のいい人だ、知り合ってまだ数ヶ月だけど、すごく優しくしてくれる

「それで家のことはどうする? 帰るの?それともずっとマンションにいる?」

 私は少し考えた、でもまあ、アキトさんとのバイトでそれなりに収入もあるし

「その....しばらく家の外にいたいです...おばあちゃんが落ち着いたら帰るかもしれません」

「分かった...じゃあこれ持ってて」

 アキトさんは部屋のキーカードを私に渡した

「本当にありがとうございます」

 彼がいなかったら私たち本当に大変だっただろうな....

 少し話した後私はカフェを出た....夜の街をあてもなく歩き回った

 正直、家を追い出されてもそんなにいい気分じゃなかった....正直言うとちょっとイラついてもいた

 でもそれがなぜなのかは......分からなかった

「.............」

 駅前のベンチに座った....きらびやかなこの街をぼんやり眺めながら

「.............」

 するとすぐにギャル系の格好をした女の子が足を組んで私の隣に座って、携帯をずっといじり始めた

 年齢は同じくらいかな.....でもまあいいや、気にしないでおこう

「はぁ....何回も言ってるのに女の子と話したいって言ってるのに、また女のふりしたナンパが来るし これは完全にストーカー気質の変質者だ」

「.............それは災難だね」

 何話しかけてんのよ!

「.....あ、はい」

 短く返事できてよかった

「あなた家出してきたの?」

「追い出されたの」

「そうなんだ?.....私と同じだね」

「本当に?」

「実は私も家出してきてね、友達の家か、ネットで知り合った女の子の家に泊めてもらってるんだ」

 この子......家出して行くあてもないってこと?

 ちょっと試してみようかな

「じゃあこうしない? ちょうど先輩がタダで泊めてくれるマンションがあってね、よかったら一晩二晩泊まってみる?」

 それを聞いた相手は私にすぐ近づいてきた

「本当に!?」

「うん!」

「えへへ...優しいね!!」

 こうして......私と見知らぬ子との日々が始まった
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ある日突然、無職の俺が、自分より丸々8歳も年下の女の子がVTuberになるのを手伝うことになった。作者:SakuSaku
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